いよいよ税務申告期限も間近に迫ってきた。仕事に携わっている人たちは、最後の追い込みで奔走していることだろう。我が付き合いの事務所もしかり。「何か差し入れを」と、昨日は車で30分のところにある、「日本一の鯛焼き」を買いに行った。道すがら、よそ様の庭に咲く梅の花がきれいだった。赤、白、ピンク。黄色。色も多彩だ。「きりり」と点に向かって咲いている様は、実に猛々しい。

店で鯛焼きを15個求めた。箱に入れてくれる。10個入りと、6個入りの箱がある。10個の分は良いとしても、5個の場合は箱に1個分の隙間ができる。僕は5個で良いと言ったが、隙間ができると、持ち運び時の振動で「鯛焼きくん」が泳ぎ出すという。僕はそーっと持って行くからそれでもかまわないと言ったが、店の店員さんが怪訝そうな顔をしている。うんんん。1個ぐらい多くても仕方ないかと、あえて6個を求める始末に。

ふと、思った。「鯛焼きが日本一なら、サービスも日本一でなくちゃ。客のニーズに応えるのが日本一の名にふさわしいだろう」と。まあ、店の立場から言えば、箱のサイズにあった数量が見かけもよく、きれいに収まるという配慮なんだろう。差し入れしたときに箱の中身が1個たりないと、「僕がつまみ食いしたと」思われないでもない。不満ではあったが、そう思うことにして、一件落着だ。

家に帰りパソコンのスイッチを入れると、なんと待ち望んでいた韓流歴史大河ドラマ「海神」が最終章まで配信になっていた。まさか、パートさんのいる前で、ドラマに興じるわけにもいかない。パートさんの帰宅時間の5時が早く来ないかと、僕の気はせくばかり。事務所兼書斎を出たり入ったりしながら僕は時間を過ごした。

やっと、僕の時間がやってきた。と、その時、弟(仕事仲間)から、電話が。
彼が所属している団体が主催した落語の講演会が成功裡に終わり、協力感謝の弁と、焼き鳥でも食らおうと誘いがあった。僕は一瞬考えた。僕の体は、月・火。水の夜遊び三連ちゃんで、結構疲れている。かつ、山の神の頭上には黒雲が漂っている。「いかにすべきか?」。とりあえず7時に会おうということで、約束。まだ、2時間はある。その間に、「海神」のドラマを一本見ようと接続。いやあ、はまってしまった。混乱した社会の中で織りなされる男達、女達の人間模様。苦悩と喜びと戦いと・・・。正義と野望と真実と・・・・。優しさと信頼と裏切りと・・・・。それらのすべてが複雑に入り交じったこのドラマは僕の心を虜にした。配信の一本を見終わったとき、僕の心はすっかり疲れ切り、焼き鳥が飛んでしまった。弟に丁寧に、「今日は用事がある」と告げて4連チャンを免れた。山の神の頭上の黒雲が「すーーーと」消えたようだ。

おっと、パートさんが来たようだ。この続はあらためて書くことにしよう。

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