花より団子?。

2006年4月4日 日常
時は春。春眠、暁を覚えずである。さながら今日は雨。さぞかし桜の花も散ることだろう。花の命は短くて、苦しきことのみ多かりきか?。男も女も酒でも飲んで鬱憤を晴らすというのが日本的風景。なんだかため息がでるぜ。

たまたまテレビを見ていたら、アメリカでの桜見の様子が放映されていた。日本のように、桜の下で、飲めや歌えやの宴会をすることもなく、ただ散歩するのみ。ガイドさん付きというからしゃれている。夜には手提灯をもって歩きながら花見に興じるのだそうだ。日本の花見よりは風情がある。恋人と一緒なら、「君と歩いていると、今宵の桜花も色あせて見えるよ」とか、「今宵の桜は君を引き立たせるバックグランドみたいなものだ」とか、歯の浮くような言葉を発したくなる。残念ながら機会に恵まれず、一度も言ったことがない。

以前、弟(仕事仲間)達と、さる公園で花見をしたことがあった。寒い日だった。どうもビールを飲む気にはならない。それでも、10人程度が集まった。ビニールシートに円陣を組んで、よもや話が始まった。傍らでは、誰かが持ち込んだ鉄板で肉やら野菜やらソーセージやらをを炒める音が。

昼間からの花見となると、飲むよりは食べることの方が良いようだ。僕もビールを差し入れていたが、いっこうにうれる気配なし。仕方がない。

桜の花びらが時々風で舞い落ちる。花見がいつから始まったのか知らないが、昔の人は、こんな様子を見事に歌い上げている。

花のいろは うつりにけるな いたずらに
わが見世にふる ながめせしままに  (小野小町)

僕が歌うとどうなるか?。

花のいろは あでやかに舞う いたずらに
わが脳裏にふる 夜のともしび
(詠み人知らず)

お粗末だ。これじゃあ犬も顔を背ける。まあ、なにはともあれ、花より団子が僕に似合いそうだ。

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