四月の第2日曜日。今日も朝から一つ、午後から一つ仕事があった。右手に桜並木の公園、左手に広大な田んぼ。その真ん中の道路を車で走った。友人や、知り合いが来たときは、この公園を我が家の裏庭と言っている。それほど近い所にあるため、花を愛でに出向くことなどほとんどない。田んぼの風情で十分だ。近くにあるとそんなものかもしれない。

ただ一度、もう十年以上前になるか?。母と叔父が我が家を訪れたとき、この公園に案内した。二人とも痛く感動したようで、「よかとこたい」と、方言丸出しで喜んでくれたことを思い出す。記念の写真も撮った。そんな母も叔父もすっかり老いてしまった。願わくばもう一度案内したいものだ。

公園では花見をやっていた。「へーーー真っ昼間からご苦労さん」である。子供連れの家族や、愛を語る二人ずれ、昔風に言えばアベックというところか、そうい人たちが公園内を闊歩したり、桜の木の下に陣取り、わいわいやっている。「あんまり荒さないでくれよ」と言いたいが、僕が管理しているわけでもない。「良識にのっとって、ご自由にどうぞ」ってところだ。

そこで一句浮かんだ。

  振り向けば、君のまぶたに 花吹雪  そっと奪うや 深紅の花弁

いやはや、見事な駄作だ。昔を振り返れば、僕にもそんな衝動に駆られたことが何度もあった。いわずもがな実現したことはない。「何すんのよ」と、ほっぺたをはたかれたことはないが、唇はいずこに?だ。もってこいの機会なんて、そうざらにあることではない。当時はただ、悶々と空想に浸ったのみ。

今の若い人たちはどうなんだろう?。花吹雪に出会うと、絶好のチャンス。女性の方から、唇を突き出して、「お好きににどうぞ」てなことには・・・・・ならないか?。

昔を懐かしむとは、僕も歳をとった証拠か?。このへんで止めておこう。

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