パートさんが帰った。忘れないうちに続きを書いておこう。彼らが帰った後、寝泊まりした部屋をのぞいたら、誰がどこに寝たのか分からないが、三人はきちんと、布団がたたんであり、一人は敷きっぱなしだった。「変だなー」とは思ったが、「まあいいか」ということで、しばらく日光に当てるべく、放置していた。

彼らが帰った数日後、山の神が、さもびっくりしたような声で僕を呼ぶ。な、な、なんと、廊下の端に設置してある布団をしまう押し入れの敷物と床が水浸しで濡れていた。「あんた、これ、尿じゃない??」と山の神が言う。確かにこんな場所が水で濡れるわけもない。きっと、夢遊病者みたいになった友人の一人が、そこで用を足したのかもしれない。「まさか、この僕が」と、一瞬思ったが、それはあり得ない。恐らくは、布団を敷きっぱなしの友人だったかもしれないが、詮索はすまい。

僕が濡れた床を拭くはめに。仕方がない。そこまでは良かったが、まだ、い草の香りがする新品の畳にも酒をこぼしたらしく変色していた。床の間の近くだったから始末に悪い。結局、これも、端っこの畳と入れ替えた。まあ、これも仕方がない。

さらに、山の神がつぶやいた。「あんた、トイレのスリッパはあちこちに散在し、窓はあけっぱなし。あんたの友達は一体どういう神経をしているの?。もう、二度と泊めたくないわ」と。確かに・・・・。ごもっともです。良識ある大人でも、思考力が欠落した状態の時は、思いがけない行動をするものだ。悪意はないが困ったものだ。

従って、僕は他人の家に寝泊まりすることは極力避けている。少々、金を払っても、ホテルの方が安心だ。僕も酩酊すれば、他人の家で、同じ事をするかもしれない。こればっかりは確信がもてない。

その後、三人の友からお礼のテルがあったが、尿事件や他の事は一切ふれなかった。うれしさのあまり羽目をはずしたということで、納めておこう。明日、羽目をはずすのは我が身かもしれないからだ。用心しなくちゃ。

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