小雨交じりの土曜日。少し蒸し暑いが、気持ちの良い朝を迎えた。昨夜は外泊したらしい猫の「もこ君」が珍しく、僕を起こしに来た。山の神はすでに起床し、階下でごそごそとやっていた。もこ君は山の神に制止されたにも関わらず、二階までトントントンと駆け上がり、僕を起こしにきたらしい。「ニャン、ニャン」とふた叫びをして、去っていった。

なるほど。この心は如何に?。一応、僕が、いや、僕を嫌っているとはいえ、この家の重要人物として、マークしているのだろう。僕としても嬉しくないはずがない。嬉しい。今日は少々のことには目をつぶり、怒らないことにしよう。

ただ、僕は猫より犬が好きである。数年前、十五六年生きてきた、愛犬の「エル」が靜かに息を引き取った。墓地の一角に埋葬してやった。「エル」は 夜遅く帰ってくると、心配していたと言わんばかりに僕にすり寄り、顔をぺろぺろとなめてくれた。そんな「エル」が愛おしくてたまらなかった。愛しきエルよ!!今いずこ?。まだ、新たな犬に目を向けるほどの心の余裕ができていない。

今日はいつもの土曜日よりは周りがにぎやかだ。田んぼは麦刈りの後、田植えの準備で、畑地がすっかり水田に早変わり。時折、蛙たちが、嬉しそうに合唱をする。昔ほどにはうるさくない。自然環境がすっかり変わったためだろう。全滅に至っていないだけでも幸いだ。

また、近所の幼稚園で行事があるのだろう?。駐車場を貸して欲しいとの要請があった。いつものように快諾した。子供と手をつないだ親たちが、三々五々と集まり、散っていく。少子化の中で子供がすくすくと育っている姿はほほえましく思える。

最近、子供を巻き込んだ事件が多発している。なんとも痛ましい限りだ。どこに、原因があるのか?。それを述べることは難しい。ただ、思うに、人間同士の信頼関係というか、絆が昔より希薄になっているような気がする。自己欲のために他人を犠牲にする。ほんのちょっとの他人への思いやりがあれば・・・・。一歩立ち止まって考えれば、自分がやろうとしていることに、「はっ」と気がつくはずだ。そういうことで防げる事件や事故も多いのではと思う。

事件や事があると、行政はその防御策を講じる。当然と言えば当然だ。放置しておくわけにはいかない。ただ、根本的な解決策ではないだろう。管理がどんどん強化されていく。人間同士の信頼関係もうすれていく。強固なセキュリティーで管理されたなかで本当の自由ってあるのだろうか?。のびのびとした社会の中での自由こそ本当の自由だ。

おっと、ピアノの調教師さんが来たようだ。ここで、止めておこう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索