明日があるさ。

2006年7月18日 日常
三日も休みが続くと、四日目の朝は、ひっきりなしの電話だ。嬉しい話ならまだしも、ほとんどが、クライアントからの要望と催促。おまけと言っては何だが、僕のミスもある。「あーーー、こんなに責め立てられては、世の中がいやになっちゃうぜ」と思っても、家出する勇気もなく、たどり着いたところが自動販売機の前。缶コーヒーを手に取り、「明日があるさジョージアで」と、気を持ち直し。何かで聞いた台詞だ。そう,綾小路きみまろさんの漫談の台詞だったっけ。

いやーーー、最近はなかなかは自分の思い通りに行かないことが多い。もちろん、我が能力の未熟さもある。なんだかんだと言っても、法令に準拠していない書類はまかりとおらない。今の世はコンプライアンスに徹する世の中だ。「なぜ、これではいけないのか?。これで十分説明できるではないですか?」と詰め寄っても、「いや、それでは不十分だ。法令はそんな書類を要求していない」と、一蹴されてしまう。

「悲しいぜ。今の世の中はどこかおかしい。これじゃあ、世の中は活力をうしなうぜ」と、他罰的になり叫んでも、かえってくるこだまは、「あほー、あほー」という言葉ばかり。結局は我が身の愚かさを嘆くのみか?。

いや、待て。ここが成長と退化の分かれ目だ。失敗をバネにさらなる飛躍を目指すか、「俺はだめだ」と自暴自棄になるか?。幸い僕には後者の考えはない。「鳴かずば鳴かせてみせよう」と奮起して、あちこち奔走した。クライアントにとって、大事な時間をロスさせたことは大きな汚点とはなったが、なんとか目的達成へこぎ着けそうだ。やれやれだ。再び缶コーヒーを飲んで、心を落ち着かせた。

「さあ、家に帰るか?、一杯ひっかけるか?」と、思案したが、結局、そのどちらも選ばず、二週間も行っていなかったボスの病気見舞いへ赴くことに決定。ボスを見舞うと、ボスが興奮し、かえって病気を悪化させること数回。かなり遠慮していたわけだ。ボスは集中治療室から出て、元の病室に戻っていた。すでに三回、危篤状態を乗り越えたことになる。強い生命力だ。
すっかり管ははずれて、弱々しくベッドに横たわっていた。僕の顔を見て、にっこりした。奥方が「初めて笑ったのよ。嬉しいんですよ」と僕に告げた。僕はボスの手を握り、「早く元気になり又、一緒に仕事をしましょうや」と励ました。ボスは「有り難う。有り難う」と何度もつぶやいた。僕はこういうシーンが苦手だ。なんだか、こちとらまでが悲しくなるからだ。

ボスに又来るからと言って、病院を後にした。ここで、又、「家に帰るか?一杯引っかけるか?」と思案。山の神へテルをいれた。山の神曰く。「あんた、日曜日も、のりちゃんと一杯やったでしょ。そんなに飲んでばかりいてどうすんのよ。今日は帰ってこなくていいから。」とプチン。これで僕の心は決定だ。「さあ、帰りましょ」と、車を西45度へ方向チェンジ。明日があるさ。ジョージアで。

山の神もさるものひっかくものだ。我が夕食のみを用意して、「あら帰ったの?」と、ことさら喜ぶそぶりもなし。僕の食事も用意してくれて、一応めでたし、めでたしで幕を閉じた。

今日の格言だ。「山の神への伺いで、ノーと返事が来たら、即、帰るべし」。これが夫婦円満の秘訣か?。明日があるさジョージアで・・・。明日へ希望をつなごう。

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