5年前がまざまざとよみがえる。
2006年8月23日 日常5年前がまざまざとよみがえる。
来月は車の免許更新だ。いよいよ待ちに待ったゴールド免許の取得だ。随分昔にこの美酒を味わって以来、ブルー免許に甘んじていた。先般の更新の時も、あと二ヶ月でゴールドと言うときに、その夢が破れた。
まさに人生は塞翁が馬。車を新調し丁寧に扱っていたのは良かったが、さる信号のない交差点で、ゆっくり左折したら、なんと、後方からバイクに乗った70歳がらみのあばあさんが、僕の車の側面に接触し、バランスを失い転倒した。「ありゃ、何事ぞ?」と僕は我が目を疑った。バイクが接触したことさえ分からない静かな出来事。バイクが音もなく倒れ、おばあさんも道に転んだ。僕は即、車を止め、おばあさんを道路端まで抱きかかえ、バイクを移動した。
運が悪いと言えば運が悪かった。すぐ近くに交番があり、おまわりさんが飛んできて、開口一番、「人身事故だな。人身事故だ」と、決めつけられた。僕が反論する暇もなく調書を取られた。車とバイクじゃ車に分が悪いことは百も承知。素直に従って、即おばあさんを病院へ運んだ。幸い軽い打撲とのことで、治療も一週間程度で済むという。
友人の保険屋さんと数回先方の家へ足を運び、後の処理を委託した。ほとんど保険でまかない示談も成立。互いにお詫びして事なきを得た。後は検察庁からの呼び出しを待つのみ。召喚状がやってきた。久しぶりにくぐった検察庁の玄関。人はほとんどいず、閑散としていた。こういうところは頻繁に出入りするところではないなと思った。
時間が来て、担当検事さんかどうか知らないが色々と質問をされた。正直に荒いざらいを述べ、数十分で終わった。検事曰く。「多分何の処罰もないでしょう」。「さもありなん。僕も被害者だぜ」と言いたかったが、さすがにそれは止めて、「ありがとうございます」と丁寧に挨拶して門を後にした。
何の処罰もなかったが、点数が引かれ、ゴールドが見事にブルーに格下げ。
「ああーーーはかない人生だぜ」と嘆いても仕方がない。
ところが、ところが、縁とは当に不思議なものだ。誰かの歌に会った「恋いとは不思議なものね」なら分かるが、恋とは縁がなさそうな(失礼)、そのおばあさんと再び出くわすとは。さる儀式に僕が招待され、なんとその場に例のおばあさんが・・・・・・。僕は我が目と耳を疑った。「いつぞやは失礼しました」と挨拶を述べ、複雑な面持ちでその儀式に参列した。
それから早5年。短い首を長くして待ったゴールドを手にする時期がやってきた。別に金貨をもらうわけではない。それでもその価値はある。ゴールドは5年という時間を保証してくれる銀河鉄道999のようなもの。3年とは大違いだ。だが、心してかからねばなるまい。ここ、一・二ヶ月が勝負だ。一度あることは二度あるという。あのおばあさんに会ったように。
今日の格言だ。「果報は寝て待て。過分な期待はするな。人生は塞翁が馬」。おっと、忘れてはいけない言葉があった。「災難は忘れた頃にやってくる」。僕は5年前の出来事を決して忘れまい。
来月は車の免許更新だ。いよいよ待ちに待ったゴールド免許の取得だ。随分昔にこの美酒を味わって以来、ブルー免許に甘んじていた。先般の更新の時も、あと二ヶ月でゴールドと言うときに、その夢が破れた。
まさに人生は塞翁が馬。車を新調し丁寧に扱っていたのは良かったが、さる信号のない交差点で、ゆっくり左折したら、なんと、後方からバイクに乗った70歳がらみのあばあさんが、僕の車の側面に接触し、バランスを失い転倒した。「ありゃ、何事ぞ?」と僕は我が目を疑った。バイクが接触したことさえ分からない静かな出来事。バイクが音もなく倒れ、おばあさんも道に転んだ。僕は即、車を止め、おばあさんを道路端まで抱きかかえ、バイクを移動した。
運が悪いと言えば運が悪かった。すぐ近くに交番があり、おまわりさんが飛んできて、開口一番、「人身事故だな。人身事故だ」と、決めつけられた。僕が反論する暇もなく調書を取られた。車とバイクじゃ車に分が悪いことは百も承知。素直に従って、即おばあさんを病院へ運んだ。幸い軽い打撲とのことで、治療も一週間程度で済むという。
友人の保険屋さんと数回先方の家へ足を運び、後の処理を委託した。ほとんど保険でまかない示談も成立。互いにお詫びして事なきを得た。後は検察庁からの呼び出しを待つのみ。召喚状がやってきた。久しぶりにくぐった検察庁の玄関。人はほとんどいず、閑散としていた。こういうところは頻繁に出入りするところではないなと思った。
時間が来て、担当検事さんかどうか知らないが色々と質問をされた。正直に荒いざらいを述べ、数十分で終わった。検事曰く。「多分何の処罰もないでしょう」。「さもありなん。僕も被害者だぜ」と言いたかったが、さすがにそれは止めて、「ありがとうございます」と丁寧に挨拶して門を後にした。
何の処罰もなかったが、点数が引かれ、ゴールドが見事にブルーに格下げ。
「ああーーーはかない人生だぜ」と嘆いても仕方がない。
ところが、ところが、縁とは当に不思議なものだ。誰かの歌に会った「恋いとは不思議なものね」なら分かるが、恋とは縁がなさそうな(失礼)、そのおばあさんと再び出くわすとは。さる儀式に僕が招待され、なんとその場に例のおばあさんが・・・・・・。僕は我が目と耳を疑った。「いつぞやは失礼しました」と挨拶を述べ、複雑な面持ちでその儀式に参列した。
それから早5年。短い首を長くして待ったゴールドを手にする時期がやってきた。別に金貨をもらうわけではない。それでもその価値はある。ゴールドは5年という時間を保証してくれる銀河鉄道999のようなもの。3年とは大違いだ。だが、心してかからねばなるまい。ここ、一・二ヶ月が勝負だ。一度あることは二度あるという。あのおばあさんに会ったように。
今日の格言だ。「果報は寝て待て。過分な期待はするな。人生は塞翁が馬」。おっと、忘れてはいけない言葉があった。「災難は忘れた頃にやってくる」。僕は5年前の出来事を決して忘れまい。
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