ボスの入院見舞いを終えて。
2006年9月13日 日常昨夜は、ボスの病気見舞い。不安な面持ちで7階の病室を訪れた。ボスは弱々しくベッドに横たわっていた。小康状態を保っているようだった。僕が来たことを奥方が告げた。宙を向いていたボスの目が僕に注がれた。目尻に涙を浮かべボスは「にこっ」と笑った。僕も笑顔で、「頑張ってください。このくらいでくたばっちゃ駄目ですよ。気力・・気力。大丈夫、大丈夫」と、かなり大きな声で呼びかけた。ボスは顔をしわくちゃにしながら目尻をぬぐった。
奥方が言うには、事あるごとに、「○○君に電話して、○○君に電話して」と僕の名前を名乗るのだそうだ。時が流れれば見舞客も減り、淋しい思いをしていたのだろう。僕にとってボスは父みたいな人だ。ボスにとって僕は何だろう?。一人娘しかいないボスにとって、僕は息子みたいなものかもしれない。
振り返れば、ボスとの思い出はあまりにも深い。国内はもちろん。外国へも共に旅をした。さるアジアの国を旅して帰ってきたとき、服にしみこんだ異臭のため、しばらく玄関の中へ入れてもらえなかったこと。男用のチマチョゴりを着て、皆で写真を撮ったとき、ボスは鳩が豆鉄砲を食らったように「ぽかーん」と口を開けて、写真に写っていたこと。あまりの傑作に皆、大笑い。酔いつぶれたトドの肉体をホテルの一室まで運び上げるのに苦労したこと。他にも数々の思い出がある。悪い思い出は即、忘却の彼方へと追いやりたいが、良い思い出はいつ思い出してもいいものだ。
遠からずボスも天命を全うするだろう。それはそれでよしとしなくてはなるまい。ただ、ボスと共に培った数々の思いでは僕の心の中で脈々と生き続けていく。
又来る旨を告げて病院を後にした。心が少し軽くなり、足は行きつけの小料理屋へ向かっていた。席は好いていた。「のりちゃん先生」へ電話すると、まだ仕事中と言う。終わり次第来ますとの返事。僕はカウンターへ並べられた煮物、酢の物、生もの等のどんぶり鉢のなかから、適当な物をチョイス。焼酎をあおりながら、のりちゃんの登場を待った。程なく彼はやってきた。
いつもの如く談笑し幕を閉じた。
奥方が言うには、事あるごとに、「○○君に電話して、○○君に電話して」と僕の名前を名乗るのだそうだ。時が流れれば見舞客も減り、淋しい思いをしていたのだろう。僕にとってボスは父みたいな人だ。ボスにとって僕は何だろう?。一人娘しかいないボスにとって、僕は息子みたいなものかもしれない。
振り返れば、ボスとの思い出はあまりにも深い。国内はもちろん。外国へも共に旅をした。さるアジアの国を旅して帰ってきたとき、服にしみこんだ異臭のため、しばらく玄関の中へ入れてもらえなかったこと。男用のチマチョゴりを着て、皆で写真を撮ったとき、ボスは鳩が豆鉄砲を食らったように「ぽかーん」と口を開けて、写真に写っていたこと。あまりの傑作に皆、大笑い。酔いつぶれたトドの肉体をホテルの一室まで運び上げるのに苦労したこと。他にも数々の思い出がある。悪い思い出は即、忘却の彼方へと追いやりたいが、良い思い出はいつ思い出してもいいものだ。
遠からずボスも天命を全うするだろう。それはそれでよしとしなくてはなるまい。ただ、ボスと共に培った数々の思いでは僕の心の中で脈々と生き続けていく。
又来る旨を告げて病院を後にした。心が少し軽くなり、足は行きつけの小料理屋へ向かっていた。席は好いていた。「のりちゃん先生」へ電話すると、まだ仕事中と言う。終わり次第来ますとの返事。僕はカウンターへ並べられた煮物、酢の物、生もの等のどんぶり鉢のなかから、適当な物をチョイス。焼酎をあおりながら、のりちゃんの登場を待った。程なく彼はやってきた。
いつもの如く談笑し幕を閉じた。
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