今日は母の誕生日。本当にご苦労様だ。腕白小僧ばかり三人産んで、迷惑ばかりかけっぱなしだった。父が早くに亡くなったので、母の苦労は並大抵ではなかったはずだ。何とか一人前に生きている。あらためて感謝である。

僕は次男坊。長男は母の近くにいる。三男坊は僕よりもっと遠くにいる。故郷で三人の兄弟が一同に会する機会は少なくなった。恐らく、母の亡き後しか会うことはないだろう。兄弟は他人の始まりとはよく言ったものだ。

変なもので、弟は僕や長兄とうまくいっている。僕と長兄はそれほどうまくいっていないが弟とはうまくいっている。長兄は僕とはうまくいっていないと思っているかどうかは分からないが、弟とはそれなりにうまくいっているようだ。まどろっこしい言い方をしたが、要するに僕を中心に言えば、「ぼくは兄とはうまくいっていないが、弟とはうまくいっている」ということだ。

「兄とうまくいっていない理由は何故か?」と考えてみた。思い当たる節はいくらもある。兄は母の近くにいるが、母が必ずしも幸せに見えないこと。兄は長男風をふかして我々に相談なく事を運ぶこと。未だにすねかじりをしいること。自分の都合が好いときだけテルしてくる。そのテルがろくなテルではないのだ。まあ、こんなところが僕の気に障るのだろう。

母はよく言っていた。「遠方にいる子供が一番親孝行。あんたは二番目。一番近くにいるが長男はだめ」。うんんんん、なんだか分かるような気もする。長男は、「おれはいつも近くにいて、あれこれと親孝行しているんだ」と言うが、遠方にいる者から見るとそうは見えない。

とは言え、やはり、母は長男を一番頼りにしているようだ。先祖を守るのも、何かあったら真っ先に頼れるのは近くにいる長男であるし長男の嫁である。そこが次男、三男の弱いところか?。墓だって分家の墓を建て、そこから僕はスタートだ。昔は一族が同じ墓に入ることが多かったが今はそうではない。ひがむことは止めよう。なにはともあれ、母の誕生日に乾杯だ。

乾杯で思い出した。なななんと、今日は行きつけの小料理屋のママさんも誕生日。母と同じ日なのだ。僕もちゃっかりした者よ。すでに「のりちゃん先生」と、誕生日のケーキをぶら下げて乗り込む予定になっている。予約していたボジョレーヌーボーも今宵、のどを通過することになるか。とりあえずダブる乾杯でこの紙面を閉じよう。まだ、仕事中だぜ。

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