一月にさよならして2月を迎えた。すでに10日がすぎた。あれやこれやで多忙の毎日だった。そんな中、昨日は近郊の大都市で同窓会が催された。ここ数年、欠席していたが、昨日はとりとめた用事もなく出席することに。

車で行くのは面倒なので、ひさびさに電車で行くことにした。「電車かあーーーー」。もう何年も乗ったことがない。切符を買おうと、全自動販売機の前に立った。「ありゃーーどうやって買うんだったっけ?」と一瞬たじろいだ。乗車券と特急券は別々に買うのか、一緒になっているのかわからなかったので、隣で買っている二人ずれの女性に尋ねた。彼女らも最近電車に乗ったことがないらしく、わからない様子だったが、見事、乗車券と自由席特急券が一体と判明。「良かったぜーーー」ということで、僕も購入。

さて、次は切符を自動吸入機へ入れ、自動搬出口から取り出すことになる。以前、どこそかで、これをやったら、入場口の開閉扉が固く閉ざされたまま開かない。要するに切符の投入ミス。これが恥ずかしいんだよなあーー。周りの視線が「田舎者だー」と告げている。この屈辱もなんとか笑いでごまかして、そしらぬ顔。まああよくある光景だ。さすがに、昨日はそんなことはなかった。

民営化になってからの、座席や車内は結構きれいだった。「なるほどねーーーー」と変に感心しながらすいているシートに陣取った。駅の本屋で買った単行本を読みながら目的地を目指した。ほんの40分程度の列車の旅だ。

車窓から見える風景が印象的だった。緑の田んぼや山々。クリーク。木造建築から、鉄筋コンクリート造りの諸々の建物が近ずいては遠ざかった。毎日、列車で通勤している人たちにとって、この車窓からの眺めは、なんの変哲もないものかもしれないが、僕にとってはすべてが新鮮だった。近々、友人の娘さんの結婚式がある。列車で行こうと思っている。

同窓会には100名以上が参列していた。その中で我々はほぼ中堅ってところか?。年々、同窓会も高齢化に向かっており、若い人の参加がめっきり少なくなった。今一度、同窓会の在り方を検討すべき時期に来ていると、執行部の役員が呟いていた。

僕の同級生たちも7人程度来ていた。久しぶりに顔を合わせたが、皆、元気な様子。これが何よりだろう。僕たちは一つの円卓テーブルに陣取り、たわいもない話で時を過ごした。僕は例によって、焼酎を飲みすぎたようだ。二次会は同窓生が経営するスナックへ。ここで、僕は完全に酩酊。後は、野となれ山となれで、タクシーやさんに連れられて行ったホテルで爆睡だ。

昔ほどの深い感動を残さないまま、同窓会も幕を閉じた。僕は再び、列車に揺られながら田舎の駅へ無事に辿り着いた。いやああ、それにしても、田舎は人がいない。車も少ない。いったい人はどこへ行ったのだろう?。つい先ほどまでいた都会のざわめきは一瞬のまぼろしだったのか?。そう思わせるような都会と田舎のギャップに僕の心はたじろいでいる。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索