冬らしくない冬が去ろうとしている。時は春。はぐくまれた生がいっせいに顔を出すころ。そんなこの頃が好きである。僕の心まで若返ったみたいにはしゃいでしまう。

そんな中、先日は、田舎の駅から都会の駅に降り立った。あまりの人、人、人にびっくり。幾多の人とすれ違った。無表情のままに。そこには当然、人間関係はない。まあ、それはいい。男性の顔はあまり凝視しないが、女性の顔にはいちおう視線を投げる。、女性たちの美しいことよ。みなみな、スラッとして、さっそうと歩いている。初老の僕に一瞥をくれる人もいない。さびしい限りだぜ。

それは仕方がない。すでに、笑うセールスマンの時代は終わったのだ。短い足をちょこちょこ運んで、にんまりと歩いていれば、まさにとっちゃんぼうや。おまけに無芸大食ときたら致命的。そういうキャラクターがもてはやされた時代は終わった。やはり、すべてがスマートになったのだろう。

思うに21世紀は女性の時代かもしれない。90歳ちかくまで、平均寿命を伸ばし、この世の春を謳歌するのは女性達だろう。願わくば、世界を震撼させる存在ではなく、心優しい女性達であったほしいものよ。それが気が弱くなった男性達の願いかもしれない。

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