忘れないうちに、「結婚披露宴の旅」の続編を書いておこう。駅へ降り立った僕は、初めて見る駅周辺の光景に見とれながら、周りを探索することにした。早くに家を出たので、腹は結構すいていた。軽食をと思ったが、それじゃあ披露宴の料理がはいらなくなる。とりあえず喫茶店でコーヒーでものむか?と歩いていると、折もよし、コーヒー豆を売っている店員さんがいて、試飲を勧めてくれた。

わたりに船とはこのことか?。すかさず「いただきます」と紙コップに入れて差し出されたコーヒーを受け取った。「たたより高いものはない」というが、丁寧に豆の購入を断り、ポッカポッカとあったまり、先に来ているらしい友人へテルをいれた。

案の定、友人はホテル三階の喫茶室兼待合室で待機しているとのこと。僕はタクシーに乗り会場へと赴いた。僕は本質的に、一人でタクシーに乗るのは嫌いである。なんとなれば、まず密室であること。ドライバーさんの人格が話してみないとわからないこと。さらには道不案内なため、どこを走っているのか認識できないこと。会話をすべきか黙しているべきか、気を使わねばならないこと。まあ、そんな理由により、近ければ歩いていくのだが、今回はそうもいかない。

結局は、黙することが多いまま、ホテルへと着いた。代金四捨五入男の僕は、感謝されつつ車を降りた。久しぶりに「決まったぜ」といいたくなるような背広とネクタイで身を固めた僕は緊張した面持ちで、ぎこちなく歩きながら友人の待つ喫茶室へ急いだ。

友人は高校時代の同級生である。数名の同級生がこの披露宴に招待されていた。僕たちは「いかほど包むか?」と、何回か打ち合わせを行い、片手にするか三本にするか?と迷ったが、「三本でいいんじゃない」ということで結局は三本で決まりだ。旅費をいれれば結局は片手になるから、それでいいのだろう。あまり詮索はすまい。

程よく受付を済ませた。「えええっつ?」と驚いた。二百名近くの出席だった。「こりゃまた。すごいぜ」と、名簿からわが席を探した。いやああ、なかなかの席。「エメラルド」と銘がしたためてあった。なるほど、テーブルの銘は全部宝石をあてがっているわけだ。これじゃああ誰も不満はいえまい。宝石名に優劣があるわけもないだろう。別の友人とも合流し、僕たちは「今や遅し」と開宴を待った。紙面が長くなった。続きは後日にしよう。

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