恩師の古稀によせて。
2007年8月17日 日常盆が過ぎて、僕の夏は終わった。と言いいたいところだが、35度前後の猛暑はまだまだ続きそうだ、夏に終止符を打つのはまだ早いか?。僕は今、ふぬけ状態。仕事に取りかかろうと思えど、まだ盆の余韻がさめず、人一人っこいない田んぼを眺めてはため息ばかり。多分、来週から本格的に仕事に打ち込むことになるだろう。
その前に楽しみが一つある。今週の土曜日は、故郷へ帰還し、高校時代の同級会へ出席することになる。同窓会ではなくて同級会と書いたのは、高校二年から三年まで持ち上がりだった担任の先生が古稀をを迎えることになるので、そのお祝いかたがた、同級会をやるという寸法。
僕たちのクラスは妙にまとまりがあった。何かやろうとすると、結構クラスメートが集まるのだ。受験で互いにしのぎを削り、ろくに青春を謳歌したという思い出もないが、その少ない思い出が強烈だったことが、同級生が集まる一つの要因かもしれない。と同時に、担任の先生の人柄が良かったからだろう。
担任の教師は国語担当。黒っぽいめがねをかけ、そう大きくもない瞳は優しそうに輝いていた。それがいけなかった。国語の時間になると、皆、こっくり、こっくりとやりだす。先生の声は低音で、お経でも奏でているかのように聞こえた。坊さんには悪いが下手なお経ほど、眠たくなるのは自然の摂理というものだろう。先生の名誉のために書いておかなければいけないか。先生の授業は深みがあり、すばらしかった。ただ、いかんせん、僕のと言っていいのか、僕たちの頭が、内容に付いていけなかったことと、低音の子守歌が相乗効果をもたらし、僕たちは、いつの間にか船をこぐわけだ。
その瞬間は至福の時。ただ、始末が悪いのは、いつの間にか、忍者のように背後に忍び寄って、頭をこつんとやられる。席が後ろの方だと、他の者に気付かれることも少ないが、一番前の席だと、そうはいかない。幸い僕は席替えでも、一番前に座ったことがなかったので良かったが、今でも親交を温めている友人の一人が、餌食となった。
単に頭をこつんとやられるくらいなら、「くすくすっつ」と笑う程度ですむはずなんだが、友人の場合は違った。一番前の席で、背後から頭をこつんとやられ、その弾みで、夢(悪夢、もしくは恋夢)から覚め、こともあろうに、かけていためがねが、教壇の前に、ころころと落ちた。慌てて、そのめがねをとりに行った姿が滑稽で、皆、爆笑だ。
その、友人は今、立派なサラリーマンとなって活躍している。残念なことに今度の同級会には出席しないようだ。寄ればいつも、その話題が持ちあがるので、出席を避けたというわけでもないだろうが、残念である。
先生のニックネームは当時、「かめやん」だった。亀のように、首を出したり引っ込めたりする癖がありやなしや。一応あったことにしておこう。あだ名のそもそもの由来は、やはり名字からつけられたのだろう。古稀のお祝いに僕から、新たなあだ名をプレゼントしよう。「忍者もどき、かめやん」。これで決まりだ。
忍者もどき、かめやんも、さすがだ。いつの間にか忍法で、良き伴侶をいとめた。プロポーズの言葉がなんだったのか知らない。おそらく忍法煙だましで、伴侶の首を前にうなずかせたのだろう。もしくは韻のこもった漢詩を低音で、ささやいたのかもしれない。
おっと、一時間ばかり仕事で出かける時間がきた。続きは帰ってからにしよう。
その前に楽しみが一つある。今週の土曜日は、故郷へ帰還し、高校時代の同級会へ出席することになる。同窓会ではなくて同級会と書いたのは、高校二年から三年まで持ち上がりだった担任の先生が古稀をを迎えることになるので、そのお祝いかたがた、同級会をやるという寸法。
僕たちのクラスは妙にまとまりがあった。何かやろうとすると、結構クラスメートが集まるのだ。受験で互いにしのぎを削り、ろくに青春を謳歌したという思い出もないが、その少ない思い出が強烈だったことが、同級生が集まる一つの要因かもしれない。と同時に、担任の先生の人柄が良かったからだろう。
担任の教師は国語担当。黒っぽいめがねをかけ、そう大きくもない瞳は優しそうに輝いていた。それがいけなかった。国語の時間になると、皆、こっくり、こっくりとやりだす。先生の声は低音で、お経でも奏でているかのように聞こえた。坊さんには悪いが下手なお経ほど、眠たくなるのは自然の摂理というものだろう。先生の名誉のために書いておかなければいけないか。先生の授業は深みがあり、すばらしかった。ただ、いかんせん、僕のと言っていいのか、僕たちの頭が、内容に付いていけなかったことと、低音の子守歌が相乗効果をもたらし、僕たちは、いつの間にか船をこぐわけだ。
その瞬間は至福の時。ただ、始末が悪いのは、いつの間にか、忍者のように背後に忍び寄って、頭をこつんとやられる。席が後ろの方だと、他の者に気付かれることも少ないが、一番前の席だと、そうはいかない。幸い僕は席替えでも、一番前に座ったことがなかったので良かったが、今でも親交を温めている友人の一人が、餌食となった。
単に頭をこつんとやられるくらいなら、「くすくすっつ」と笑う程度ですむはずなんだが、友人の場合は違った。一番前の席で、背後から頭をこつんとやられ、その弾みで、夢(悪夢、もしくは恋夢)から覚め、こともあろうに、かけていためがねが、教壇の前に、ころころと落ちた。慌てて、そのめがねをとりに行った姿が滑稽で、皆、爆笑だ。
その、友人は今、立派なサラリーマンとなって活躍している。残念なことに今度の同級会には出席しないようだ。寄ればいつも、その話題が持ちあがるので、出席を避けたというわけでもないだろうが、残念である。
先生のニックネームは当時、「かめやん」だった。亀のように、首を出したり引っ込めたりする癖がありやなしや。一応あったことにしておこう。あだ名のそもそもの由来は、やはり名字からつけられたのだろう。古稀のお祝いに僕から、新たなあだ名をプレゼントしよう。「忍者もどき、かめやん」。これで決まりだ。
忍者もどき、かめやんも、さすがだ。いつの間にか忍法で、良き伴侶をいとめた。プロポーズの言葉がなんだったのか知らない。おそらく忍法煙だましで、伴侶の首を前にうなずかせたのだろう。もしくは韻のこもった漢詩を低音で、ささやいたのかもしれない。
おっと、一時間ばかり仕事で出かける時間がきた。続きは帰ってからにしよう。
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