恩師の古稀お祝いと同時に開催された我々高校二年・三年時の同級会もつつがなく幕を閉じた。久しぶりに会った級友たちは既におじさん、おばさんの呈を奏していた。「一番若いのは俺か?」と、鏡を見て、我が顔にうっとり・・・・。これじゃあナルシストだぜ。

誰が計らったかわからないが、僕は恩師の隣の席。まあ、これも何かの縁だろう。僕は先生ご夫妻を退屈させないように、なにやかにやと話しかけた。先生は退職後の10年の歴史をまとめた印刷物を持ってきていた。その場では詳しくは見なかったが、僕が住んでいる地で催した同級会兼忘年会についても触れられていた。嬉しいことである。

まずは、先生の挨拶からスタートだ。ひとしきり感謝の言葉が述べられた後、話が中国でとった教鞭の話へと進んだ。あちらの学生はよく勉強するそうだ。時々、先生が方言らしき言葉でしゃべると、その言葉を標準語に訂正させられることもあったり、言葉の意味を徹底的に聞いてくるとのこと。まさに、「やる気」十分、熱心である。今の日本人に欠けている面かもしれない。

延々と先生の挨拶が続いた。僕たちも、「えらい話が長いぜ」と思ったが、僕たちは慎重な面持ちで、その話を聞いていた。突然、しびれを切らしたのか、隣に立っていた奥さんが、「あなた、長いわよ」と、腰のあたりをこずいた。僕たちは苦笑だ。

挨拶が終わり、後は当地の古株の級友が乾杯の音頭をとって、談笑タイムへ。僕たちはグラスを持ち、席を巡回した。同じ釜の飯を食った者同士は、今の環境がどうあれ、皆、屈託なく笑顔いっぱいで話に花を咲かせていた。同窓会や、同級会が良いところは、これなのかもしれない。

二次会まで全員参加。カラオケがなかったのが、残念だったが、まああ、これは仕方がない。恩師の古稀の前で、悲しい歌は禁物である。本当は「名残雪」とか「「コスモス」とか、時期尚早だが「聖夜」なんか歌いたかったのだが・・・。

だべりと飲酒に専念し、僕はすっかり酩酊。先生を二次会を終えて、帰還したようだ。残った級友たちは、それぞれに、集団をくんで、夜の町へと消えた。、三次会は有志数人で、どことやらの店へ赴いたが、はからずも満席状態。隅っこに陣取ったは良かったが、カラオケは予約いっぱいで歌えそうにない。小一時間で、その店を退散した。僕はますます酩酊が深まった。この辺でお開きにするのが賢明。予約していた会場のホテルまで、友人が送ってくれた。翌日はその友人と会い、昨夜の反省の後、高速を通って我が家へ無事に帰還した。

何はともあれ、先生の古稀お祝いと同級会は成功裏に終わった。めででたし、めでたしである。

コメント

nophoto
azusa
2007年8月26日22:31

やっと日記を読むことが出来ました。久しぶりに楽しく拝見しました。最近お友達の則ちゃんはお元気なのでしょうか?

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