弟に車が納入された。テルあり。友人へ連絡。夕方、友人と弟のところへ赴く。代金の決済を行い、キーが手渡される。友人大喜び。弟もにこにこ顔。仲介をした僕もやれやれという感じだ。

このまま友人を帰すのもしのびない。焼き鳥に誘う。満杯。さすがに花金だ。
和服のママさんのいる小料理屋をのぞく。ここも満杯。やむなくと言っては失礼だが、行きつけのスナックをのぞく。やっと、安住の地を得る。

カウンター女性を冷やかしながら、車の話で花が咲く。団体客到来。早々に引き上げる。まだ時間も早い。彫塑を専攻し、非常勤講師をしながらアルバイトをしている女性がいるスナックへ赴く。さすがに金曜日だ。ほぼ満杯状態。入り口近くの椅子に陣取る。焼酎を少々味わう。

ママに酒。彫塑レディーにビールを奉呈。喜ばれる。「今日はいつ仁なく優しいのね」と冷やかされる。「これが僕の本来の姿です」と言って、大笑い。

もてもせず、頃合いをはかって退散。友人は車が心配の様子。「この辺で解放すべきか?}と僕は決心。友人共々タクシーで、出発地点へ戻る。時間もまだ早い。僕の心は和服のママのいる小料理屋へ行くことを望んでいる。

「ええい・・・行くか」と、いつもの強気心が僕を支配する。行ったら知り合い客がいた。カボスをいれて、焼酎を飲む。旨い。まだ酔ってはいない。

話に花を咲かせている頃、テルあり。「何事ぞ・」と、携帯のディスプレーをみると、山の神からの着信。「ぞぞっつ」として酔いがいっぺんにさめる。「SOS,SOS]と山の神が叫ぶ。、「何か?]と,
問えば、「月下美人の花が三個咲いている」とのこと。「驚かすな」と、言いたかったが、「はい。分かりました。今、代行車を呼んでいます。すぐ帰ります。」と僕は返答。あーーーーーーご養子様みたいな僕も辛いぜ・・・・・。

家に帰ると、玄関の扉は、ばっちり開いていた。今宵は当然と言えば当然か?。

月下美人の花を眺めた。放射状の後光がさして、大輪の白い花が僕を誘っていた。いやああ・・・・・・・実に美しい。可憐である。この世の花とも思われない様子を呈している。僕はとっさに思った。「かほどに美しい、可憐な女性はこの世の中にいるのだろうか?」と。いない。いや、いる。分からない。

一夜にして、その美しさを閉じてしまう花。月下美人よ!!!。君は一体僕の何だろう?。恋人でもない。愛人でもない。そうだ。愛しい人に違いない。あの、銀河鉄道999のメーテルのごとく。

僕は即、デジカメにおさめた。また、来年見ることが出来るかもしれないが、来年のことを言うと、鬼が笑う。今だ。今しかない。僕のふるえる手は、興奮と共にシャッターを押していた。

寝ずの番をしながら、月下美人を見送るのはどうも無理のようだ。今頃になって酔いが回ってきた。僕の言葉も宙に舞っている。ありがとう愛しい月下美人よ。今宵、君と遭遇しただけで、僕は幸せというもの。おやすみなさい。愛しい君よ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索