僕の足跡。

2007年9月30日 日常
 いよいよ9月も今日まで。どんよりした曇り空の中、午前中に一仕事片つけた。午後から何をしようかと思案していたとき、テルあり。亡くなったボスの奥さんからだった。後始末の書類がわんさとあるので見てもらいたいとのこと。

そうだよなあーーー。人が亡くなると、誰かが、足跡を一つ一つ、消していかねばならない。それも大変な作業だ。年老いてくると、書類を見ても、ちんぷんかんぷん。足跡が完全に消える頃には、自分の体がくたくた。死者を弔うどころか、自分の体まで棺桶に入りそうになる。これじゃーーー、やっとられませんぜ。

奥さんは二年近くも、病院に寝泊まりしてボスを看病してきた。なかなか出来ることではない。今、伴侶を失い、心の疲れと体の疲れが「どーーつ」と出てきているのだろう。弱々しい姿で、僕の家を訪れた。書類は、色んな登録の抹消や、相続に絡むものだった。品行方正なボスのこと。さすがに借金の清算はなかった。僕は快く引き受けた。ほっとした様子で。奥さんは帰っていった。

足跡かあーーー。僕はまだ生存しているので、死後、どういう足跡が残っているかは分からない。ただ、生前にある程度、整理しておくことは出来るだろう。いま、ふっと頭に浮かんだことがある。まず、金は葬式代のみ残して、使い切って逝く。と言うことは保険は生前に解約だ。家庭外に相続人をつくらない。当然か?。借金を作るな。若い人にも時々言っているが、連帯保証と覚醒剤には手を出すな。欲はほどほどにして、物をため込むな。残った人の整理が大変だ。他にもいろいろとあるだろう。

とりあえずは、日々労働にいそしみ、自然と共に生き、容易に消えないような足跡は残さないことが肝心かもしれない。とは言え、この壊れかけた地球では、自然との共生も危うくなっているしなあーーーー。ただ、労働にいそしみ、労働の足跡くらい残して良いかもしれない。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索