秋の夜は思考が千々に乱れる。
2007年10月18日 日常 今日は午前中、パスポートの申請へ行ってきた。僕は例によって、喪黒福造さんスタイルで、深々と黒のハットをかぶり、全身黒ずくめの服をまとい、大きな書類バックを持ち、にんまりと笑いながら窓口を訪れた。すれ違うばあさま達は、怖い物を見るかのように遠回りしながら去っていく。
書類は全部そろっており、何の問題もなかった。ただ、最近の顔写真は、アップ度が強調されて、「これが我が顔か?」と思わず目を疑いたくなる。
窓口の男性職員さんが、まじまじと僕を眺めて、「ハットを取ってください」という。僕は「はっ」と我がかぶり物に気がつき、おもむろに脱いだ。
職員さんは、まじまじと僕の顔と写真と見比べていた。「どこか違っていますか?」と尋ねると、なんと、僕の鼻の横にある小さなほくろを指さし、「それ、ほくろですよね」と言う。
失礼な職員だと思ったので、僕は言ってやった。「これ、黒真珠に見えますか?。正真正銘のエッチぼくろですよ」って。まあ、そんな具合で、後はお互いに笑いで仲直りってところだ。
確かに、最近は、素顔がよく分からないことが多い。特に女性の場合はそうかもしれない。化粧後の顔と化粧前の顔のあまりの不一致に唖然とすることがある。パスポート申請の際は、女性は素顔で行くべきなのか?、化粧後の顔で行くべきなのか?。
恐らくはどちらの顔で申請してもいいのかもしれないが、いざ、海外へ赴く場合は、パスポートの写真にあわせて、化粧すべきかもしれない。でないと、「別人だあーーー」と疑われることになりはしまいか?。
僕は女性ではないし、判定の担当官でもないから、そこまで気を遣う必要は無いか。
とりもなおさず、今日も良い天気だった。路肩に植えられたコスモスが秋風になびいている姿は、風情があり、なんとなく旅情を誘う。このままどこかへ行ってしまいたいと思うが、そうも行かないこの現実に、ただただ翻弄されるのみだ。
まあ、11月になったら、大きな楽しみがあるから、それまではひたすら仕事に埋没するしかないか?。疲れたら、クラシック音楽をバックグランドミュージックにして、人様の優しい詩を読むのが癒しになり好きである。ベートベンの「エリーゼの為に」なんかいいなああーー。
学生時代に本を読みながら、よく聞いていた音楽は、セミクラシックばかり。「チゴイネルワイゼン」や、「ドナウ川のさざ波」、サラサーテの「白鳥」、「別れの曲」、「トロイメライ」、その他がある。もう、すっかり縁遠くなってしまった。それでも、何かの機会に、そんな曲が聞こえてくると、女性に振られて、リンゴ箱ベッドのなかで、「おいおい」と泣いた事が思い出される。下手な詩も書いたことがあるが、素直な心のほとばしりにはほど遠く、馬券のごとく紙吹雪が舞い散るのが関の山。今でも、すっかり汚れた心は、詩の「し」という字さえ生み出さない。
宵も更けたようだ。今日の、おっと、昨日の仕事もなんとか片づいた。今日はとりあえず船をこぐことにしよう。
書類は全部そろっており、何の問題もなかった。ただ、最近の顔写真は、アップ度が強調されて、「これが我が顔か?」と思わず目を疑いたくなる。
窓口の男性職員さんが、まじまじと僕を眺めて、「ハットを取ってください」という。僕は「はっ」と我がかぶり物に気がつき、おもむろに脱いだ。
職員さんは、まじまじと僕の顔と写真と見比べていた。「どこか違っていますか?」と尋ねると、なんと、僕の鼻の横にある小さなほくろを指さし、「それ、ほくろですよね」と言う。
失礼な職員だと思ったので、僕は言ってやった。「これ、黒真珠に見えますか?。正真正銘のエッチぼくろですよ」って。まあ、そんな具合で、後はお互いに笑いで仲直りってところだ。
確かに、最近は、素顔がよく分からないことが多い。特に女性の場合はそうかもしれない。化粧後の顔と化粧前の顔のあまりの不一致に唖然とすることがある。パスポート申請の際は、女性は素顔で行くべきなのか?、化粧後の顔で行くべきなのか?。
恐らくはどちらの顔で申請してもいいのかもしれないが、いざ、海外へ赴く場合は、パスポートの写真にあわせて、化粧すべきかもしれない。でないと、「別人だあーーー」と疑われることになりはしまいか?。
僕は女性ではないし、判定の担当官でもないから、そこまで気を遣う必要は無いか。
とりもなおさず、今日も良い天気だった。路肩に植えられたコスモスが秋風になびいている姿は、風情があり、なんとなく旅情を誘う。このままどこかへ行ってしまいたいと思うが、そうも行かないこの現実に、ただただ翻弄されるのみだ。
まあ、11月になったら、大きな楽しみがあるから、それまではひたすら仕事に埋没するしかないか?。疲れたら、クラシック音楽をバックグランドミュージックにして、人様の優しい詩を読むのが癒しになり好きである。ベートベンの「エリーゼの為に」なんかいいなああーー。
学生時代に本を読みながら、よく聞いていた音楽は、セミクラシックばかり。「チゴイネルワイゼン」や、「ドナウ川のさざ波」、サラサーテの「白鳥」、「別れの曲」、「トロイメライ」、その他がある。もう、すっかり縁遠くなってしまった。それでも、何かの機会に、そんな曲が聞こえてくると、女性に振られて、リンゴ箱ベッドのなかで、「おいおい」と泣いた事が思い出される。下手な詩も書いたことがあるが、素直な心のほとばしりにはほど遠く、馬券のごとく紙吹雪が舞い散るのが関の山。今でも、すっかり汚れた心は、詩の「し」という字さえ生み出さない。
宵も更けたようだ。今日の、おっと、昨日の仕事もなんとか片づいた。今日はとりあえず船をこぐことにしよう。
コメント