昨日は天と地が逆さまだ・・・・・。
2007年10月29日 日常昨日は一日中ダウン状態。前夜の利き酒を飲み過ぎたようだ。酒は近年、ほとんど口にしていなかったが、「銘酒とあらばいかがなものか?」と、興味があったので、弟や知人共々、挑戦に及んだわけである。小さな紙コップを持ち、部屋の四隅に配置されたテーブルに、ここ狭しと並べられた百本近くの銘酒を、片端から飲み歩いていく。
最初の頃は「なるほど。旨い。口当たりがいいぜ」とかなんとか言いながら、飲み歩いていたが、いざ、ワンコーナーを終えた頃にはすっかり酩酊。弟も知人も顔を赤らめて、「いやああ、きけるぜ」の連発だ。不思議なことに、飲み続けると、甘いか辛いかは判断つくが、あとはどれもこれも、同じ味に感じられる。それもそうだ。僕たちは利き酒の名手ではなく、飲ンべーの名手だ。アルコールなら何でもいいやという輩ばかりである。
中盤以降にさしかかった頃、弟がぴたりと足をとめた。なにかと思えば、そこには一本の濁り酒が牛乳色を呈しておごそかにたたずんでいた。僕たちはそく味見。「いやああ旨い」これは弟の弁。僕も「そうだなああーー」と相づちをうつ。後ろ髪をひかれながら、先へと進んでいく。時折水を飲みながら、何とか一巡した。一巡といっても、かなりの本数を素通りしてきた。全部賞味していたら、恐らくダウンしていたことだろう。
一時間ばかりが過ぎた。このあとは 別室にて食事タイムとあいなった。まだ一万円分も飲んでいないから、当然といえば当然の計らいだろう。10人ばかりが一組となり、回転テーブルを囲んだ。テーブルには各蔵元の名札が置かれてあり、今度はそこの製造酒を堪能しながら料理をついばむってわけだ。
空きっ腹の僕たちは、大皿に盛られたとりどりの料理を小皿にとりわけ、再び銘酒を口に運んだ。料理を食べると幾分かは落ち着いた。まだ呂律は回っている。僕の隣の席は、病院に勤め、心理療法士とかをやっているという30歳前後の女性だった。僕はすかさず、料理を取り分けてやり、名刺まで出す始末。弟も負けじと名刺を手渡した。僕たちは「君の心理療法にかかってみたいなあーー」なんて、歯の浮いたことばかりしゃべり、笑い転げた。知人が「二人ともあいかわらず手が早いね」と、お小言を言った。さすがに、携帯番号を聞くまでには至らなかった。
食事の宴も半ばにさしかかったところ、抽選会が催された。出品されて、飲み残しの銘酒をもらう事が出来る。僕は267番。弟は268番。なかなかの好番号。ただ、僕はいつもくじ運に悪く、ちぎって破って桜吹雪となる憂き目を幾度となく経験してきた。百本以上は在庫が残っているので、恐らくは皆に配分があるだろうと誰かが告げた。待てどくらせど、僕たちの番号が呼ばれない。知人に最初当たった。待ちくたびれた弟がトイレへ席を立った。「呼ばれたらもらっといて」と僕に告げて出て行った。「まさか、そういうこともあるまい」と思っていたら、そのまさかが現実となった。代役で知人が赴いた。弟は帰ってくるや否や、「ええつ、当たったの」と、目を白黒。可哀想なのは、僕と隣の心裏療法士さんだ。
もう、終わりに近づいた頃、なんと、267番が呼ばれた。僕は最初、耳を疑ったが、皆が「あんた、あんたよ」という。そうか僕か。慌てて品を取りに行くと、なにやら四角張ったちいさな箱が手渡された。軽い。どうも、銘酒ではなさそうだ。「開けてみたら」と皆が言う。僕はかたくなに「ダメ」と断った。隣の心裏療法士さんは、結局、何も当たらずじまい。すかさず、僕はあたり品を彼女に贈呈した。ここが、欲を捨象した僕のいいところ。弟曰く。「あんた、下心があるんじゃない」と。うんん、当たらずといえども遠からじか。すべては縁だ。縁があればまた出会うこともあるだろう。まあ、僕としてはそれくらいの気持ちである。
最後にテーブルごとの抽選会が。僕たちはBテーブル。残った銘酒を各テーブルの男性達がそれぞれ好きな銘酒を一本ずつ、入手出来る。僕たちのテーブルは二番目に指名された。僕の腹は既に決まっていた。例の濁り酒がまだあるなら、それを手に入れようという寸法。素早く台上に駆けつけ探すこと数秒間。僕の魔法の手は 濁り酒の首をつかんでいた。半分以上は残っていた。弟は、なにやら知らない銘柄の一升瓶をつかんで戻ってきた。戻ってくるやいなや、弟が言う。「「○○ちゃん、ひどいよ。僕がそれをねらっていたのに」と。
僕は自分の為ではなく、弟の為に濁り酒を手に入れた。その旨を話し、弟と交換した。まあ、こういう状況の中で、こともなく宴は終わった。このまま一升瓶を抱えて、我が家へ帰るのもちょっと気が引けた。弟は明日早朝ゴルフがあるそうな。「そんなの止めとけよ」と言ったが、クライアントと一緒で、そうもいかないらしい。僕は行きつけのスナックまでクシーで 送ってもらうことにした。店の前で弟と別れ、僕はスナックの店内へ。。。
「あらまーーーめずらしい」とママさんが不思議そうな顔をして僕を見た。僕は「かくかくしかじかで」と、今日の模様を説明し、弟と交換した銘酒をママへ贈呈した。ママは数人の客へ振る舞っていた。「うん、これおいしい」と客が言った。「それはそうでしょう。ただで飲む上等の酒ほど、旨い酒はないからねーーー。」と思ったが、もちろんそう言う言葉ははかない。僕は酒ではなく焼酎を飲んだ。近々僕へ仕事を依頼したいという客がいた。何回か、この店で会ったことがある。気を良くした僕は彼を連れ出すことに。ママは怪訝そうな顔をしながら、「帰りにまた寄ってね」と彼に告げた。「僕には言わないんだなーーー」と、ちょっと、ひねくれたが、棒の心は既に、「和服のママがいる店」へ飛んでいた。彼を紹介すべく僕の心はせいていた。タクシーを飛ばし目的地へ。僕は例によってハットを止まり木へ飛ばし、「ママ、新しい客をつれてきたよ。かれ独身だよ」と即、紹介。独身かどうかは何の関係もないが、ママはにんまりと笑い、嬉しそうにしていた。ここではママの笑顔を魚に、カウンターに並べられた大鉢から適当なつまみを所望し、特注の焼酎でのどを潤した。彼もたいそう気に入った様子。
小一時間ばかりした頃、先ほどのスナックから彼の携帯へ電話あり。「帰ってきてほしい」とのこと。さもありなん。僕はスナックの売り上げを減少させた張本人だ。罪深い男として烙印を押されたに違いない。「銘酒の贈呈と相殺だーーー」と思えど、「それじ足りないわ」と、頭に角を生やしたママの顔が見えまーーす。「世の中はいいことも悪いこともあるさ」とは僕の弁。おかげで、昨日の日曜日はダウンデー。天と地が逆さに見えますーーー。
さすがに今日は昨日の反省で、意識もしっかとしており、仕事に邁進しておりまーーーーす。さああ、ちょっくら出かけなくちゃ。
最初の頃は「なるほど。旨い。口当たりがいいぜ」とかなんとか言いながら、飲み歩いていたが、いざ、ワンコーナーを終えた頃にはすっかり酩酊。弟も知人も顔を赤らめて、「いやああ、きけるぜ」の連発だ。不思議なことに、飲み続けると、甘いか辛いかは判断つくが、あとはどれもこれも、同じ味に感じられる。それもそうだ。僕たちは利き酒の名手ではなく、飲ンべーの名手だ。アルコールなら何でもいいやという輩ばかりである。
中盤以降にさしかかった頃、弟がぴたりと足をとめた。なにかと思えば、そこには一本の濁り酒が牛乳色を呈しておごそかにたたずんでいた。僕たちはそく味見。「いやああ旨い」これは弟の弁。僕も「そうだなああーー」と相づちをうつ。後ろ髪をひかれながら、先へと進んでいく。時折水を飲みながら、何とか一巡した。一巡といっても、かなりの本数を素通りしてきた。全部賞味していたら、恐らくダウンしていたことだろう。
一時間ばかりが過ぎた。このあとは 別室にて食事タイムとあいなった。まだ一万円分も飲んでいないから、当然といえば当然の計らいだろう。10人ばかりが一組となり、回転テーブルを囲んだ。テーブルには各蔵元の名札が置かれてあり、今度はそこの製造酒を堪能しながら料理をついばむってわけだ。
空きっ腹の僕たちは、大皿に盛られたとりどりの料理を小皿にとりわけ、再び銘酒を口に運んだ。料理を食べると幾分かは落ち着いた。まだ呂律は回っている。僕の隣の席は、病院に勤め、心理療法士とかをやっているという30歳前後の女性だった。僕はすかさず、料理を取り分けてやり、名刺まで出す始末。弟も負けじと名刺を手渡した。僕たちは「君の心理療法にかかってみたいなあーー」なんて、歯の浮いたことばかりしゃべり、笑い転げた。知人が「二人ともあいかわらず手が早いね」と、お小言を言った。さすがに、携帯番号を聞くまでには至らなかった。
食事の宴も半ばにさしかかったところ、抽選会が催された。出品されて、飲み残しの銘酒をもらう事が出来る。僕は267番。弟は268番。なかなかの好番号。ただ、僕はいつもくじ運に悪く、ちぎって破って桜吹雪となる憂き目を幾度となく経験してきた。百本以上は在庫が残っているので、恐らくは皆に配分があるだろうと誰かが告げた。待てどくらせど、僕たちの番号が呼ばれない。知人に最初当たった。待ちくたびれた弟がトイレへ席を立った。「呼ばれたらもらっといて」と僕に告げて出て行った。「まさか、そういうこともあるまい」と思っていたら、そのまさかが現実となった。代役で知人が赴いた。弟は帰ってくるや否や、「ええつ、当たったの」と、目を白黒。可哀想なのは、僕と隣の心裏療法士さんだ。
もう、終わりに近づいた頃、なんと、267番が呼ばれた。僕は最初、耳を疑ったが、皆が「あんた、あんたよ」という。そうか僕か。慌てて品を取りに行くと、なにやら四角張ったちいさな箱が手渡された。軽い。どうも、銘酒ではなさそうだ。「開けてみたら」と皆が言う。僕はかたくなに「ダメ」と断った。隣の心裏療法士さんは、結局、何も当たらずじまい。すかさず、僕はあたり品を彼女に贈呈した。ここが、欲を捨象した僕のいいところ。弟曰く。「あんた、下心があるんじゃない」と。うんん、当たらずといえども遠からじか。すべては縁だ。縁があればまた出会うこともあるだろう。まあ、僕としてはそれくらいの気持ちである。
最後にテーブルごとの抽選会が。僕たちはBテーブル。残った銘酒を各テーブルの男性達がそれぞれ好きな銘酒を一本ずつ、入手出来る。僕たちのテーブルは二番目に指名された。僕の腹は既に決まっていた。例の濁り酒がまだあるなら、それを手に入れようという寸法。素早く台上に駆けつけ探すこと数秒間。僕の魔法の手は 濁り酒の首をつかんでいた。半分以上は残っていた。弟は、なにやら知らない銘柄の一升瓶をつかんで戻ってきた。戻ってくるやいなや、弟が言う。「「○○ちゃん、ひどいよ。僕がそれをねらっていたのに」と。
僕は自分の為ではなく、弟の為に濁り酒を手に入れた。その旨を話し、弟と交換した。まあ、こういう状況の中で、こともなく宴は終わった。このまま一升瓶を抱えて、我が家へ帰るのもちょっと気が引けた。弟は明日早朝ゴルフがあるそうな。「そんなの止めとけよ」と言ったが、クライアントと一緒で、そうもいかないらしい。僕は行きつけのスナックまでクシーで 送ってもらうことにした。店の前で弟と別れ、僕はスナックの店内へ。。。
「あらまーーーめずらしい」とママさんが不思議そうな顔をして僕を見た。僕は「かくかくしかじかで」と、今日の模様を説明し、弟と交換した銘酒をママへ贈呈した。ママは数人の客へ振る舞っていた。「うん、これおいしい」と客が言った。「それはそうでしょう。ただで飲む上等の酒ほど、旨い酒はないからねーーー。」と思ったが、もちろんそう言う言葉ははかない。僕は酒ではなく焼酎を飲んだ。近々僕へ仕事を依頼したいという客がいた。何回か、この店で会ったことがある。気を良くした僕は彼を連れ出すことに。ママは怪訝そうな顔をしながら、「帰りにまた寄ってね」と彼に告げた。「僕には言わないんだなーーー」と、ちょっと、ひねくれたが、棒の心は既に、「和服のママがいる店」へ飛んでいた。彼を紹介すべく僕の心はせいていた。タクシーを飛ばし目的地へ。僕は例によってハットを止まり木へ飛ばし、「ママ、新しい客をつれてきたよ。かれ独身だよ」と即、紹介。独身かどうかは何の関係もないが、ママはにんまりと笑い、嬉しそうにしていた。ここではママの笑顔を魚に、カウンターに並べられた大鉢から適当なつまみを所望し、特注の焼酎でのどを潤した。彼もたいそう気に入った様子。
小一時間ばかりした頃、先ほどのスナックから彼の携帯へ電話あり。「帰ってきてほしい」とのこと。さもありなん。僕はスナックの売り上げを減少させた張本人だ。罪深い男として烙印を押されたに違いない。「銘酒の贈呈と相殺だーーー」と思えど、「それじ足りないわ」と、頭に角を生やしたママの顔が見えまーーす。「世の中はいいことも悪いこともあるさ」とは僕の弁。おかげで、昨日の日曜日はダウンデー。天と地が逆さに見えますーーー。
さすがに今日は昨日の反省で、意識もしっかとしており、仕事に邁進しておりまーーーーす。さああ、ちょっくら出かけなくちゃ。
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