仕事の合間をぬって、ちょっくら、人恋しい秋の第二弾を書いておこう。今日は弟についてである。弟と言っても、僕とさして歳も違わない仕事仲間である。もう、つきあい始めて10年以上になるか?。妙に気があい、色んなイベントに一緒に出席し、また私的には国内やら国外旅行へも同伴した。

彼の偉いところ。まずは、四つも五つも資格を保有している勉強屋であることだ。今はその二つばかりの資格でおまんまを食べている。従業員も数名を抱え、僕みたいな孤独な仕事屋とは違う。家を新築し、はたまた中古ながら自社ビル(といっても二階建てだが)まで購入した。最近、車を購入し、今まで乗っていた車は、僕の別の友人に格安で売却した。この頑張りぶりには僕も脱帽だ。おまけと言っては何だが、二人目の女房までもらっている。前妻に子供が一人。後妻に子供が二人。うらやましい限りだ。

思うに彼の成功の秘訣は知恵を出し、汗を出しているからに他ならない。昔、僕がサラリーだったころ、社長からよく言われた。「能力のあるやつは知恵を出せ。能力のないやつは汗を出せ。知恵も汗も出さないやつは黙って去れ」と。どんなに世の中が変わろうと、知恵と汗はビジネスマンに必須のものだろう。弟はまさにそれを地でいっている。僕は汗濃いので汗ばかり出している。

も一つ、彼の偉いところは遊び心を持っていることだろう。知恵と汗ばかりじゃ身が持たない。僕たちは結構、夜を共にし、ネオン街をさまよった。昼間の思い出に傑作な事件がある。彼がある会の役員をしていたとき、花の都、東京での会合があった。東京不案内につき、僕に同行してくれと言う。旅費は往復出すとのこと。さすがにホテル代は自分持ち。僕に異存はなし。

僕たちは、そそくさと出立した。弟は不安な気持ち。僕は踊る気持ち。そうでもなかったか?。僕たちは右往左往しながら、目的地へ到着。予約済みのホテルへ荷物を入れ、明日開かれる会場の下目へ出かけた。もちろん僕の引率だ。僕は何回か行ったことがある。引率と言っても、一本の道をまっすぐ行ったところに会場があるから迷うはずもない。到着して、「意外と小さな建物だなあーーー」と弟がぽつり。同感だ。

僕たちは会場を後にして、どこかで、夕食をとることにした。とりあえず、駅周辺まで戻ることにした。花の都、東京だ。「どこかで、誰かを誘って飯でも食べよう」と弟が言う。同感だ。折りもよく、近くに、かの有名な「忠犬ハチ公」の銅像がある。「そこでさがすべーーー」と僕たちは、はやる心を抑えながらハチ公前に到着。まずは日本一当たるという宝くじ売り場で、「神様、仏様」と念じつつ、10枚購入。それにしても宝くじ売り場が多い。よくよく見ると、どこの店も日本一と書いてある。「こりゃああーー日本一旨い鯛焼きとおなじだぜーーー」と笑ったことだ。

僕たちはハチ公前の長いすに腰を下ろし、周囲を見回した。一人ぽつんと立って携帯電話を耳に押し当てている女の子。二人ずれ、三人ずれの女の子達。ななかには、やまんば風、願黒風、さらには歌舞伎役者クラスの人たちがいる。
いやあああ、さすがに個性の時代だ。「色んな女の子達のオンパレードって感じだぜ」と、僕たちは目を白黒。そう言えば、僕たちは一応立派な身なりはしているが、「肥壺」のあるど田舎から出てきたという感は免れない。

クライマックスにさしかかったが、出かけなくてはならない。続編は次回にしよう。

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