ボスの形見。

2007年11月18日 日常
 今朝、年賀欠礼のはがきをボスの奥方に届けた。とても喜んでくれた。市町村合併等で住所変更の箇所がいくつかあったが、プロたる者。そこは抜かりなし。新しく名簿を作り直した。あとは奥方のチェックを待つのみ。

帰り際、ボスの愛用していた服、新品の革靴三足、各種の封筒、事務用品等をたくさんいただいた。ボスもさる者、ひっかく者だ。在庫品が所狭しと散在していた。備えあれば憂いなしで、ボスも相当に物をため込んでいたようだ。「なんでも、好きな物を持って行ってください」と奥方が言った。ボスの形見とあらば、なんでもいただきたいと思うが、僕も数多と在庫を抱えている。必要な時に必要なものが傍にある。能率の良い事務仕事とは、そういう状態のなかでこそうまくいく。さすが、ボスもプロだぜ。

以前、思ったものだ。事務補助ロボットがいて、「はい、あれとって」と言えば、「ご主人さまお持ちしました」と、てきぱきと処理してくれる相棒がいたらなああーーーなんて。事務員さんにそういうことを言うと、「私はあなたの召使ではありません。自分でやったら」と、そっぽを向かれるのがおちだ。世の中は厳しいぜ。

てなわけで、僕は今、孤独な一匹オオカミ????。じゃあなかった。一匹子羊として、「メーーメーーーー」と泣きながら、事務仕事にまい進しているわけでございます。だからこそ、ボスと同様、机の周りには、のり、はさみ、定規、封筒、本、消しゴム、各種ペンが散在し、パソコンとプリンターが窮屈そうにたたずんでいる。もうすつかりこの状態に慣れてしまった。あまりきちんとかたずいていると、かえって、仕事をやっていないように見える。さあ、今年もわずかだ。残りの月日が良かったと思えるように頑張らなくちゃーーと、自分を戒めている。

もうひと月近くで、クリスマスだ。誰かさんが言っていた。「クリスマスや正月を健康で乗り切れることが一番のプレゼントだ」って。同感だ。人それぞれに、いろんな思いをもって、時の流れに対峙する。まずは、生を受けたこの宇宙に感謝する。かくして今ある自分に感謝する。キリストや仏が今なお、われわれと共にあるのは、わけ隔てのない慈しみや愛があるからだろう。その慈しみや愛に支えられて、われわれも今日まで生きてきた。いたずらに、「ケーキ」をばくつくばかりがクリスマスではないだろう。ケーキの一味、一味に感謝の念を持ちたいものだ。うんんんん・・・・、そういう僕だって、目の前に999のメーテルのような女性が現れたら、感謝の念より、目がハートに変わり、ケーキの味だって忘れてしまうに違いない。僕も現金な男だ。

とりもなおさず、今日はボスの形見を受け取って嬉しかった。今年最後の僕の旅には、ボスからいただいた靴を履いて行こうと思う。ボスとともに地球を歩こう。

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