長い仮眠状態から目が覚めた。時計を見やると、到着2時間前を表示していた。「いよいよか」。僕の心ははやった。弟は幾分か緊張しているように見えた。しばらくすると、「しとぴっちゃん、しとぴっちゃん」という歌を思い出させるように、荷車をカタコトカタコトと言わせながら、例のおばさまが、朝食なのか?昼食なのか分からないまま、食事を運んできた。あまり腹は空いていなかったが、とりあえず残さず全部食べた。ドリンクは、まあまあ飲めなくもないジャパニーズ・ティーを選択し、心を落ち着けた。程なく機内アナウンスが着陸の準備を告げた。
いよいよ着陸態勢に入り、ほとんど衝撃を感じさせないまま、機は滑走路を滑った。無事に到着だ。ジャイアン(僕)と、のび太君(弟)は、再び意味の分からない笑みを浮かべた。無事なる到着への安堵の笑みだったのか?。
手荷物を携え、長い通路を歩いた。後の二人、ドラえもん君とネズ君は先に降りたようだ。足は短いが歩くのは結構早い。僕たちが手間どったのだ。入国を目指して僕たちは人の後ろを追っかけながら、テクテク歩いた。川端康成さんの「雪国」という小説の有名なくだりを思い出した。「トンネルをくぐると、そこは雪国だった」。僕たちの場合は、長い通路をくぐるとそこは怖い怖い入国審査だったということになるか。各コーナーには長い行列が出来ていた。白線が引かれてあり、そこを先頭に、僕たちは今や遅しと順番を待った。恐怖が現実のものとなった。審査官は黒人の女性。怖い大きな声で、「ネクスト」と呼ばれる。弟が僕に「先に行って」というので、「ネクスト」の声におびえながら、僕はおそるおそると進んだ。
僕のばかでかく写ったパスポートの写真を見ながら、審査官が英語で聞いてきた。「旅行の目的は何か?」という。僕は慌てて、シーサイティング」と応えると、審査官が「サイトシーング」と、僕をにらみながら訂正した。僕は「イエス・イエス」と、苦笑い。次に「どこへ泊まるのか?」と質問された。宿泊先はホテルではなく、スネ夫君の先輩が建立した坐禅堂である。二世、三世の人や外人の人たちが、坐りに来たり、寝泊まりする。そこを借りているとの事。住所を控えていなかったので、そく弟を手招きで呼び、事なきを得た。最後に「何日滞在するのか?」と聞いてきた。僕は慌てず、「ワンウィーク」と応えた。両手の指紋を押捺し、写真を撮られて無事にパスだ。弟は何の質問もされずにパス。兄は辛いぜーーーー。
荷物を受け取り、ここで、五人のメンバーがそろうことになる。まだ見ぬ大地の空を仰ぐのも、もうすぐだ。
いよいよ着陸態勢に入り、ほとんど衝撃を感じさせないまま、機は滑走路を滑った。無事に到着だ。ジャイアン(僕)と、のび太君(弟)は、再び意味の分からない笑みを浮かべた。無事なる到着への安堵の笑みだったのか?。
手荷物を携え、長い通路を歩いた。後の二人、ドラえもん君とネズ君は先に降りたようだ。足は短いが歩くのは結構早い。僕たちが手間どったのだ。入国を目指して僕たちは人の後ろを追っかけながら、テクテク歩いた。川端康成さんの「雪国」という小説の有名なくだりを思い出した。「トンネルをくぐると、そこは雪国だった」。僕たちの場合は、長い通路をくぐるとそこは怖い怖い入国審査だったということになるか。各コーナーには長い行列が出来ていた。白線が引かれてあり、そこを先頭に、僕たちは今や遅しと順番を待った。恐怖が現実のものとなった。審査官は黒人の女性。怖い大きな声で、「ネクスト」と呼ばれる。弟が僕に「先に行って」というので、「ネクスト」の声におびえながら、僕はおそるおそると進んだ。
僕のばかでかく写ったパスポートの写真を見ながら、審査官が英語で聞いてきた。「旅行の目的は何か?」という。僕は慌てて、シーサイティング」と応えると、審査官が「サイトシーング」と、僕をにらみながら訂正した。僕は「イエス・イエス」と、苦笑い。次に「どこへ泊まるのか?」と質問された。宿泊先はホテルではなく、スネ夫君の先輩が建立した坐禅堂である。二世、三世の人や外人の人たちが、坐りに来たり、寝泊まりする。そこを借りているとの事。住所を控えていなかったので、そく弟を手招きで呼び、事なきを得た。最後に「何日滞在するのか?」と聞いてきた。僕は慌てず、「ワンウィーク」と応えた。両手の指紋を押捺し、写真を撮られて無事にパスだ。弟は何の質問もされずにパス。兄は辛いぜーーーー。
荷物を受け取り、ここで、五人のメンバーがそろうことになる。まだ見ぬ大地の空を仰ぐのも、もうすぐだ。
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