町の中をツアーバスはすいすいと走る。又、とある区画へ入った。同じ色をした家屋が並んでいる。ガイドさんが「家の色が同じなのは広く見せるためにそうしている」と言った。なるほど、これも知恵だ。庭は家の奧にあるそうだ。どおりで、外から植樹が見えない。又、商店のガラス窓には、ほとんど格子戸がはめられていた。これは盗難防止のためにしているそうだ。

どんな世界にも富と貧困はある。富が均等に配分されたら、恐らく人間は怠け者になってしまうだろう。自由主義経済の社会は、努力して富を稼いでいくところに魅力があるのかもしれない。競争により経済も発展するわけだ。要はやむにやまれぬ事情により、富の配分から洩れる人たちも出てくる。行政はそん人たちを援助する役割も担わねばならない。
それでも、貧困はなくならない。この地でも、カンカンを路上において、坐っている人たちを見かけた。何とも言えない複雑な気持ちになった。まさに町の中はいろんな様相を呈していた。

僕たちはガイドさんの色んな説明に「ほほう、ふーーん、なるほど」と相づちを送りながら、やがてバスは山道を登っていった。小高い丘の頂上では、この市の全貌が見渡せるという。さすがに観光地だ。頂上にはちゃんと遠めがねが用意してあった。

僕たちはそれを覗くこともなく、崖下に広がる風景を眺めた。それはそれは美しい眺めだった。真っ青な空が広がり、山と海の間に大小のビルとマッチ箱みたいな家屋がたたずんでいた。ガイドさんが、「ここで記念写真をどうですか」と言う。もち、僕たちは賛成。仲良くチーズをしてパチリだ。

山を下り海辺のレストランで昼食をとった。小型の観光船が行き来していた。僕たちは窓辺に近い一角に腰を下ろし、ウエイトレスさんに注文の合図を送ると、きつい目でにらまれた。「「まちなさい」と言うことだろう。「客あたりが悪いぜ」と思ったが、この混雑ぶりでは仕方がない。やっと、我々の所に、さきほどのウエイトレスさんがやってきた。よく分からないメニューを指さししながら、あれこれと頼んだ。メニューにはラージからスモールまで段階があるようだ。僕たちはこの際と、ラージを注文したところ、山盛りの料理が運ばれてきた。ビールも女性のブーツみたいな入れ物に、なみなみと注がれている。「うひゃーーーばかでかいぜ」とびっくり。さっそく出された料理をのび太君がカメラに収めた。

ドラえもん君は、肉料理を注文。肉があまりにでかかったので、一人で食べることを躊躇したのだろう。僕たちに切り分けてくれた。結構美味しかった。会計は一人あたり20ドル程度。そう高くもない。帰り際、僕たちをにらんだウエイトレスさんと抱擁の別れをした。お乳廻りが大きく背中まで手が届かなかったが、感触は抜群だ。

バスが迎えにくるまで、時間があったので、港町の商店街を散策した。置かれている商品がすべてチョコレートばかりの店へ入った。見たこともないチョコレートが山ほど積んであった。荷物になると思ったが、手頃なやつをいくつか購入。

午後からは観光の目玉とも言うべき、ブリッジ(橋)を見学することになる。

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