昼食を済ませ、僕たちはぶらぶらしながら、迎えのバスを待った。定刻に迎えが到着。これから、旅の定番とも言うべき、ブリッジの見学だ。さしてブリッジを見ることに興味はなかったが、コースとあらば仕方がない。

人は何故、新しい橋が出来ると見に行きたがるのだろうか?。思うにブリッジにまつわる言葉は多い。レインボー・ブリッジ。心の架け橋、世界の架け橋・・・・。要するに、人間の心の奥底には、結ぶ物、つなぐ物に対すに、郷愁、愛着、安堵感みたいなものが潜んでいるのだろう。

僕たちは橋の入り口にある広場へ着いた。さながら観光地だ。土産品店がちゃんとある。まあ、それはいいとして、のび太君は早速、三脚を立てカメラアングルを定めた。僕もデジカメに橋を収めた。この橋は歩いて渡ると、ゆうに30分以上はかかるそうだ。僕たちは渡ることはあきらめ、橋の上から水面を眺めた。空の青と相まってきれいな水面を呈していた。何を思ったか、僕はここで「ベイ・ブリッジ」と刻印を押した野球帽を買ってしまった。誰にやる予定もない。かぶって鏡を見たら、「とっちゃん坊や」丸出しの自分に嫌気がし、すぐバッグにしまい込んだ。

ブリッジを後にして、僕たちは大リーガーのフランチャイズがある野球場へと向かった。ホームランが出ると「海ぽちゃ」で有名な球場である。併設してサーカスの`テント小屋も建っていた。海を挟んだ対岸から球場を見ると、海面に半球形の洞穴がいくつも見えた。これはホームランのボールが海へ落ちたとき、それを拾いに行くために船が洞穴で待機しているのだそうだ。なるほど。こりゃ面白いと思った。

ここで、僕たちの今日の旅は終わりを迎えた。再び駅まで送ってもらい、電車で宿泊所まで帰ることになった。既に乗り慣れた電車。迷うこともなく無事に帰還した。一足早く、スネ夫君は帰着していた。町のあちこちを一人で散策してきたそうだ。なんと、足下を見ると、「下駄」を履いていた。中華街で購入したのだそうだ。

夕飯は彼の「カラン・コロン」という下駄の音を聞きながら、五人そろって、レストランを探した。道行く人たちが、不思議そうな顔をしていたのが面白い。昨夜は日本食レストランだったので、「今日は中華にしよう」とスネ夫君が言った。皆、賛成だ。徒歩で15分の所に店を発見。中に赴くと、丸テーブルがあり、僕たちは一番奥の席を確保。ここで、再び、酒と日本のビールを飲むことになる。それにしても、旅に出るとアルコールを皆、よく飲むことよ。日本ならば、とっくに「のんべー」のレッツテルを貼られてもおかしくない。

皆、心地よい疲れを伴っていた。明日は「ワイン」を求めての長旅が待っている。食後の後は大人しく寝に就くことになった。もういびきも気にならず爆睡だ。

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