いやああ、人生とは面白くもあり、又有り難いものだ。僕は久しぶりに窮地に立たされている。その窮地も人が救ってくれるから有り難い。

何の事はない。今、独身生活だ。二つの仕事を抱えて、行事を控えて、ここ数日、1人で対応している。この大変さを初めて味わった。学生のころは一人暮らしも良かったが、いざ、娑婆世界に出て、一人で全てのことに対応することの大変さを知った。

広い古びた屋敷の中で一人で寝て、朝になると、今までやっていなかった労働が僕を待っている。玄関とカーテンの開閉。朝食の準備と後片つけ。来訪者の応対。ゴミ捨て。洗濯。清掃。机に向かうと玄関のチャイムが・・・。夜になると、慣れない台所へ。生命維持のために冷蔵庫をあさる。適当にあり合わせで間に合わせる。まあ。デイリーストアーもあるから飢え死にすることはないが。これじゃーーー味気ない。

こういう状態が長く続くと、さすがに僕も疲れてくる。自由奔放に生きてきた日々が懐かしく思い出される。僕の自由はいずこへ・・・・?。

てなわけで、今日は久しぶりに、親しき同僚、「いぐちゃん」と、お兄様とも言うべき、「やすさん」へ電話だ。二人とも快く僕の要請を受諾。たらふくカラオケでおらび、焼酎でとぐろを巻いた。持つべきは友達だ。

学生時代に読んだ本がある。いまや記憶も定かではないが、確か三島由紀夫氏の「捨てて勝つ」と」いうタイトルの本だったと思う。要は、人生を打算で生きてはいけないと言うことだ。特に金銭面ではそうである。自分が損をしてでも許容範囲ならそれもよし。人は損をする人間には集まる。「杜子春」という物語もあった。羽振りが良いときには人は集まり、ちやほやするが、一旦、落ちぶれると誰も寄りつかない。現金なものだ。

それでも、人は損する人生を歩んだが良い。なぜなら、損する人間は、まず、嫌われることがない。心ある人は知らず救ってくれることもある。それを、期待もせず、素直に受け入れる。真の友人とは心ある人に違いない。

今日はそんな二人に出会えた。まさに有り難いことだ。少々、酩酊している。この余韻を残して、明日も頑張ろう。

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