夜泣き爺さんとジャイアンは、トドみたいに図体の大きいドラえもん君をベッドまで運んだ。いやはや一苦労だぜ。ようやく、僕たちのベッドインタイムとなった。二日目の夜だ。例によって、僕、ジャイアンが左端。中央がのび太君だ。ネズミ男君は右端。僕はなかなか眠りに落ちない。少々興奮していたようだ。
しばらくすると、右端から「ガオー、ゴロゴロ、ガオー、ゴロゴロ」と、雷鳴が聞こえだした。早々にネズミ男君が眠りに落ちたようだ。うるさいの、なんのって。一本やられたぜ。どうも、今日のネズミ男君の態度が変だった。疲れていたのは皆、同様。その割に五人で、円卓雑談をしていたときのはしゃぎようには、並々ならぬものがあった。酒のピッチも早かった。恐らく、早く寝に落ちるための作戦だったに違いない。昨夜の仕返しが現実のものになろうとは夢にも思わじ。まいったぜ。
一方、のび太君は、寝ているのか、死んでいるのか?分からないほど、寝息を立てない。さすが、貴公子だ。彼の辞書には「いびき」という言葉がないのだろう。反面、ネズミ男君やジャイアンはがさつ者。いびきであれ、おならであれ、なんでもござれだ。
聞くところによると、ネズミ男君は、その昔、加藤清正とどこかの連合軍に敗れ、流浪の民となった○○一族の末裔、又、ジャイアンは、とある場所で、あぶく酒を製造し、方々にさばいていたという商人の末裔。がさつになるのもうなずけるというもの。生きるために必死だからなああーー。
いびき騒音は、過去、幾たびとなく経験してきた。その対処法の定番は、「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・・・・・・」と永遠に数えることだ。ただ。これは万能ではない。限界がある。限界とは、いびきがあまりに大きく、変化に富んでいると、ついそちらに気を取られ、数を忘れてしまうことだ。何度繰り返しても同じ事。如何せん。
更なる対処法と言えば、未知の事を考えることだ。たとえば宇宙。我々、人類は一体、どこからやってきたのか?。どこへ帰っていくのか?。地球外生命体は存在するのか?。太陽の光、熱はなぜ、地球まで届くのか?。太陽がなければ、地球はどうなっていたのか?。だんだん眠くなる。だが、まだ完全ではない。
更に考える。色んな学者が色んな研究をしているが、本当は青い鳥と同じで、一番大事なことが、目の前にあることを見落としてはいないか?。僕はそれを発見するんだ。ノーベル賞、間違いなしだ。その、身近にある一番大事な事って何だ?。分からない。あああああつ、眠くなった。
おやっ、夜が明けたぜ。いびきは気にならなくなったが、考えすぎて、かえって眠れなくなった。ほとんど、眠っていない。今日の僕は不機嫌だぜ。洗面所へたって、顔を洗っていると、ネズミ男君が「おはよう」と、すがすがしい顔で入ってきた。不愉快きわまりなしだ。僕、ジャイアンは「あ、そう」と、つれなく返事をした。「だいたい、君は分かっているんね。僕が一睡も出来なかったことを」と、言ってやりたかったが、初日の夜のお返しだと思えば、少しは気も収まる。
確かにいびきは公害だ。それを知らぬは本人ばかり。「いびきより、鼻風船が、ちとましか」。いやいや、いびきと鼻風船は兄弟みたいなもの。相乗効果を生み、爆発に至ったら大変だ。幸い、今回はそこまでは至らなかった。やれやれだ。
うっすらと、今朝がやってきた。三日目の今日は、不機嫌な一日となりそうだ。
しばらくすると、右端から「ガオー、ゴロゴロ、ガオー、ゴロゴロ」と、雷鳴が聞こえだした。早々にネズミ男君が眠りに落ちたようだ。うるさいの、なんのって。一本やられたぜ。どうも、今日のネズミ男君の態度が変だった。疲れていたのは皆、同様。その割に五人で、円卓雑談をしていたときのはしゃぎようには、並々ならぬものがあった。酒のピッチも早かった。恐らく、早く寝に落ちるための作戦だったに違いない。昨夜の仕返しが現実のものになろうとは夢にも思わじ。まいったぜ。
一方、のび太君は、寝ているのか、死んでいるのか?分からないほど、寝息を立てない。さすが、貴公子だ。彼の辞書には「いびき」という言葉がないのだろう。反面、ネズミ男君やジャイアンはがさつ者。いびきであれ、おならであれ、なんでもござれだ。
聞くところによると、ネズミ男君は、その昔、加藤清正とどこかの連合軍に敗れ、流浪の民となった○○一族の末裔、又、ジャイアンは、とある場所で、あぶく酒を製造し、方々にさばいていたという商人の末裔。がさつになるのもうなずけるというもの。生きるために必死だからなああーー。
いびき騒音は、過去、幾たびとなく経験してきた。その対処法の定番は、「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・・・・・・」と永遠に数えることだ。ただ。これは万能ではない。限界がある。限界とは、いびきがあまりに大きく、変化に富んでいると、ついそちらに気を取られ、数を忘れてしまうことだ。何度繰り返しても同じ事。如何せん。
更なる対処法と言えば、未知の事を考えることだ。たとえば宇宙。我々、人類は一体、どこからやってきたのか?。どこへ帰っていくのか?。地球外生命体は存在するのか?。太陽の光、熱はなぜ、地球まで届くのか?。太陽がなければ、地球はどうなっていたのか?。だんだん眠くなる。だが、まだ完全ではない。
更に考える。色んな学者が色んな研究をしているが、本当は青い鳥と同じで、一番大事なことが、目の前にあることを見落としてはいないか?。僕はそれを発見するんだ。ノーベル賞、間違いなしだ。その、身近にある一番大事な事って何だ?。分からない。あああああつ、眠くなった。
おやっ、夜が明けたぜ。いびきは気にならなくなったが、考えすぎて、かえって眠れなくなった。ほとんど、眠っていない。今日の僕は不機嫌だぜ。洗面所へたって、顔を洗っていると、ネズミ男君が「おはよう」と、すがすがしい顔で入ってきた。不愉快きわまりなしだ。僕、ジャイアンは「あ、そう」と、つれなく返事をした。「だいたい、君は分かっているんね。僕が一睡も出来なかったことを」と、言ってやりたかったが、初日の夜のお返しだと思えば、少しは気も収まる。
確かにいびきは公害だ。それを知らぬは本人ばかり。「いびきより、鼻風船が、ちとましか」。いやいや、いびきと鼻風船は兄弟みたいなもの。相乗効果を生み、爆発に至ったら大変だ。幸い、今回はそこまでは至らなかった。やれやれだ。
うっすらと、今朝がやってきた。三日目の今日は、不機嫌な一日となりそうだ。
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