僕たちの旅も終わりを迎えた。どんよりと曇った空を眺めた。空はどこまでも続いている。その空の下で色んな人たちが働いている。旅とはそんな人たちの姿を垣間見れることも一つの目的である。華やかさの中に陰もあり。楽しみの中に悲しみもあり。それを僕たちは共有するわけだ。かくして故郷を思う。いみじくも、ネズミ男君がよく口に出す言葉がある。山頭火の歌らしい。

       雨降る故郷、はだしで歩く。

これだ、これで決まりだ。我々はいつも心のどこかに故郷を思っている。故郷があるから旅が出来るわけだ。故郷万歳ーーーーー。

おばん諸氏はどこへ行ったか分からない。別れの挨拶もしないまま、散っていった。恐らく二度と会うこともないだろう。だが、しかし、バット、したたかなるかなジャイアン。例の五つ星に泊まった2人ずれの美女に、僕のメールアドレスを手渡す。数日後、写真入りでメールが届いたことは言うまでもない。僕もすかさず返信。縁とは異なもの、奇なもの。

僕たちは飛行場を後にした。皆の顔はすでに、現実に戻っていた。明日から再び労働にいそしまねばならない。新たなる旅に向けて「こつこつ」貯金が始まる。

独断と偏見で長々と書きつづったが、誤字、脱字が顕著だ。時と共に記憶も定かでなくなる。間違いだらけの旅日記だ。あえて、この備忘録を仲間達、おばん諸氏、そして、美しき2人の女性に捧げよう。おっと、忘れていた。なんと言っても、「アオザイ」だ。どこの誰かは知らねど、最後に、アオザイを着た人の姿を別の紙面に載せておこう。

    「アオザイは、かくも我が心を、みだすかな」  (完)
            


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