今日は午後から弟が再び来訪。故郷の母の元では、たまには息抜きをしないと気が滅入るというのだ。分かる。分かる。老いていても、母は一人暮らしが長いので、自分のことは自分でしないと気が済まない性分。食事を終え、使った茶碗や、皿などを下げ、弟が洗おうとすると、母は、「そのままにしといて」と言う。それでも弟はやってのける。
洗った食器類を棚に納めようすると、「そこは場所が違うから、しないでいいよ」と、母が言う。一時が万事、そういうことの連続らしい。弟としてもやるせないだろう。
我が子とは言え、自分が今までやってきたことを、子供に乱されるのがいやなんだろうか?。これも理解出来ないことはない。と、同時に、母は遠方から来た我が息子に、そんなことまでさせたくないのだろう。体が動く間は自分がしてあげたいのだ。一方、弟は、膝が悪く老いた母を、自分のために働かせたくないのだ。僕に言わせれば、兄弟の誰よりも親孝行な弟である。
善意に解釈しよう。双方共に優しすぎるのだ。優しさ同士がぶつかると、どうなるのか?。結局はどちらかが折れないと、親子といえども気分が悪い。僕なら適当に、「はい。はい」と言って、かわすことが出来るんだが。真面目一徹の弟は、その器用さがない。
そう言うこともあり、弟は、はるばる車で、ここまでやってきた。僕としては良い働き手がやってきて大助かりだ。早々に、二人で梅ちぎりをした。昨年は、一本の木からバケツ数杯分の梅がちぎれたが、今年は不作。やっと、バケツ一杯分だ。それでも、粒が大きい。梅酒を造るにはもってこい。僕はにんまり。
ひとしきり労働をして、一昨年造った梅酒を、二人で飲んだ。これが、旨いんだよなあーー。氷で割ると最高。弟は下戸のようで、顔を赤らめた。しばらくテレビを見て、弟は、既に就寝中だ。僕は昨日から今日にかけての事を思い出し備忘録をしたためている。
そう言えば、昨夜はショッキングなテレビを見た。雨が降らないと水が確保出来ない外国でのドキュメンタリー番組だ。井戸を掘っても、「甘い水」と称する、きれいな水か、「辛い水」と称する、汚れた水のどちらかしか出ない。その、どちらの水を掘り当てるかで生活のパターンが違ってくる。
大半が「辛い水」だ。雨が長い間降らないと、辛い水で生活全般をまかなわねばならない。母親は出稼ぎ、父親は畑作業。中学生くらいの女の子が、炊事から牛の世話、水くみ等の重労働をしていた。学校へも行きたいが、休みがち。そんな家庭の風景を映し出していた。
辛い水で顔を洗い、牛に辛い水を飲ませ、辛い水で、うどんを煮る。それを食している姿を見たとき、自然はなんという過酷な仕打ちをするんだろうかと、腹立たしく思えた。ただ、少女が将来は看護師になりたいと、笑顔でしゃべっていた姿に感動した。
なにやかにやと言っても、日本は平和だ。その平和に安住していることは、ある意味では怖い。「明日は我が身」と言うこともある。いつ、何時、「水のない日本」に変化しているやも知れぬ。気象環境が変われば、あり得ないことではないだろう。生命の源、水は大切にしたいものだ。
洗った食器類を棚に納めようすると、「そこは場所が違うから、しないでいいよ」と、母が言う。一時が万事、そういうことの連続らしい。弟としてもやるせないだろう。
我が子とは言え、自分が今までやってきたことを、子供に乱されるのがいやなんだろうか?。これも理解出来ないことはない。と、同時に、母は遠方から来た我が息子に、そんなことまでさせたくないのだろう。体が動く間は自分がしてあげたいのだ。一方、弟は、膝が悪く老いた母を、自分のために働かせたくないのだ。僕に言わせれば、兄弟の誰よりも親孝行な弟である。
善意に解釈しよう。双方共に優しすぎるのだ。優しさ同士がぶつかると、どうなるのか?。結局はどちらかが折れないと、親子といえども気分が悪い。僕なら適当に、「はい。はい」と言って、かわすことが出来るんだが。真面目一徹の弟は、その器用さがない。
そう言うこともあり、弟は、はるばる車で、ここまでやってきた。僕としては良い働き手がやってきて大助かりだ。早々に、二人で梅ちぎりをした。昨年は、一本の木からバケツ数杯分の梅がちぎれたが、今年は不作。やっと、バケツ一杯分だ。それでも、粒が大きい。梅酒を造るにはもってこい。僕はにんまり。
ひとしきり労働をして、一昨年造った梅酒を、二人で飲んだ。これが、旨いんだよなあーー。氷で割ると最高。弟は下戸のようで、顔を赤らめた。しばらくテレビを見て、弟は、既に就寝中だ。僕は昨日から今日にかけての事を思い出し備忘録をしたためている。
そう言えば、昨夜はショッキングなテレビを見た。雨が降らないと水が確保出来ない外国でのドキュメンタリー番組だ。井戸を掘っても、「甘い水」と称する、きれいな水か、「辛い水」と称する、汚れた水のどちらかしか出ない。その、どちらの水を掘り当てるかで生活のパターンが違ってくる。
大半が「辛い水」だ。雨が長い間降らないと、辛い水で生活全般をまかなわねばならない。母親は出稼ぎ、父親は畑作業。中学生くらいの女の子が、炊事から牛の世話、水くみ等の重労働をしていた。学校へも行きたいが、休みがち。そんな家庭の風景を映し出していた。
辛い水で顔を洗い、牛に辛い水を飲ませ、辛い水で、うどんを煮る。それを食している姿を見たとき、自然はなんという過酷な仕打ちをするんだろうかと、腹立たしく思えた。ただ、少女が将来は看護師になりたいと、笑顔でしゃべっていた姿に感動した。
なにやかにやと言っても、日本は平和だ。その平和に安住していることは、ある意味では怖い。「明日は我が身」と言うこともある。いつ、何時、「水のない日本」に変化しているやも知れぬ。気象環境が変われば、あり得ないことではないだろう。生命の源、水は大切にしたいものだ。
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