今日も異常に暑い。「心頭を滅却すれば火もまた涼し」というが、、今、我が心頭は沸騰状態にあり、火は熱風のごとしだ。「これじゃああ、あばかんでーーー」と、一念奮起して、朝から、書棚に放り込まれている古い書類の整理を始めた。スペースが欲しいのだ,

スペースを確保するには思い切った廃棄が必要だ。そう思い、書類に一瞥を投げると、貧乏性にうまれた悲しい性が、それを許さない。再び同じ場所へ納める。もう、二度と書類を紐解くこともないと分かってはいるんだが・・・・。うんんん、この思考の迷いは、どうも暑さのせいに違いない。そういうことにして、整理をあきらめた。涼しくなれば思い切った処置がとれるだろう。

しからば、次に何をしようか?と、考えている時、ドラえもん君がやってきた。玄関を入ってくるなり、「この暑さはたまらんでーーー。ふうーーーー」と、ため息をつきながら、椅子に腰を下ろした。僕も、つられて、「ふうーーー」と言いながら、ほほえんだ。冷蔵庫から取りだしたビタミン入りの缶ジュースを飲みながら、たわいもない話に興じた。

彼がやってくるのは、僕が元気にしているかどうか?の様子伺いだ。と、同時に新たな情報がないかどうかを知りたいのだろう。僕とて同じ、世間の動向を知るには、人に聞くのが一番だ。帰り際、もらいものの「冷凍イカ」を一匹もたせた。「ビールのつまみには最高だ」と、顔をほころばせ、彼は去った。

その後、再び僕は何をする当てもなく、「ぼーっつ」とした時間を過ごした。午後5時半に夕食を済ませた。、寝るには、ちと早いかと、無料動画視聴に時間を割いた。

そう言えば昨夜は、「バベル」という映画を見て、次にバンパイアの恐怖を描いたオカルト映画に興じたっけ。「バベル」とう映画はなかなか良かった。点が線となり、線が平面となる。ほんの小さな事を契機として、見知らぬ所へ派生する、これが目に見えない縁というものだろうか?。良いことなら歓迎だが、悪いことならお断りだ。そう思っても、この連鎖は予期できることではない。

先日見たドキュメントがそうだった。15世紀頃のある文明が滅んだ。異国人の侵略もその要因の一つだったが、それだけでは説明がつかない大量の人口減少。本当の原因が長い間分からなかったが、なんと、近年、ウイルスによるものと判明。ネズミに寄生したウイルスが突然変異し、人から人への感染を容易にしたことが、文明滅亡の大きな原因となったのだ。生と死の分かれ目は抵抗力?。要するに抗体も持っていたかどうかだ。異国人はその抗体を持っていたが為に、死を免れた。ウイルスは異国からもたらされた。抗体を持たないその文明は大量の死を余儀なくされたわけだ。点が線となり、線が平面となる。まさにバベルを彷彿とさせる。見知らぬ縁による連鎖は恐怖である。

昨今、海外旅行が増えている。抗体を持たない人間が異国の地で、ウイルスに感染する危険性はおおいにあるだろう。「君子危うきに近寄らず」では夢も希望もなく、かといって無鉄砲、無頓着、はちゃめちゃでは、やり過ぎだ。その加減が難しい。ただ、「災難は忘れた頃にやってくる」というから、自分の力では、どうすることも出来ない場合もある。一番、恐いのはそれなのかもしれない。

冷房がやけに効いてきた。僕の頭も平常に戻りつつあるが、すでに遅しだ。刻々と、睡眠の時間が迫っている。明日が良き日であらんことを願い、船を漕ぐことにしよう。







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