とっちゃん坊や達の旅、国内編。(15)
2011年2月18日 日常アイヌの民族ショーが始まった。老若男女が舞台で踊り始めた。素朴な踊りながら、生活様式がにじみ出ていて、感動した。と、同時に人間の尊厳をも感じさせるものだった。ショーの終わり頃に、「舞台に上がり、一緒に踊りましょう」と観客席へ呼びかけがあった。
小心者のジャイアンには、とても舞台にあがる勇気はない。のび太君は違っていた。舞台に上がること一番目。後から数人の観客が便乗した。見よう見まねで、手を左右に動かしながら音楽に合わせて円形に動いていく。のび太君もなかなかのもの。さすが、紳士。僕は、のび太君から預かったカメラで、その姿をぱっちりと収めた。ネズミ男君は、こういう場面ではからきし度胸がない。僕と同じだ。たいしたプライドでもないプライドが邪魔するのか?。
踊りが終わり、のび太君は一番若そうなアイヌの美人娘と交渉し、「ツーショットでカメラに収めたい」と言う。美しい民族衣装をまとった、眉の長い瓜実顔の美女は「にこっ」と笑って、その要請に応えてくれた。この際と、ネズミ男君も僕もカメラに収めることに成功。出来あがった写真をみると、赤ら顔のとっちゃん坊やがそれぞれ映っていた。まさに美女と野獣・・・・。小一時間のショーだった。のび太君は観客サービスに貢献したと言うことか?、帰り際、なにやら記念品をもらった由。めでたしめでたしだ。
僕たちは小屋を後にした。外は相変わらず小雨が降っている。まだ、商店街は明かりがともっていた。僕、ジャイアンは、ふと、喫茶店らしき店を見つけた。アイヌの人が経営している店のようだ。「ちょっと寄るか」と、中に入った。店内は小物の商品が所狭しと並べられていて、奧にカウンターがあった。
まだ、30代くらいの美しい女性が一人で留守番していた。「いやああーーー、アイヌの女性は美しいぜ」と、ネズミ男君が言う。まさにしかりだ。僕たちはコーヒーを注文した。変わった陶器の器に入ったコーヒーが運ばれてきた。おいしかった。色々と話を聞いてみると、旦那と子供がいるとのこと。それもそうだろう。この美貌で独身とはあり得ない。ネズミ男君は少々がっかりしていたが、僕たちは彼の嫁探しに旅へ出たわけではない。
おいしいコーヒーをすすり、今度は、このジャイアンがツーショットの記念撮影を所望したところ、彼女はすんなりオッケーしてくれた。何を思ったのか、僕は彼女の肩に手をやり、にんまり。見事に撮影成功。のび太君も、ネズミ男君も、「じゃあ、僕たちも」とカメラに収めた。ちゃっかりしているぜ。おっと、人のことばかりは言えないか?。
と、その時、旦那らしき人物が登場。「いやああ、危なかったぜ」とは、ネズミ男君の弁。僕たちは苦笑いしながら話を続けた。「写真を送りますからね」と、ジャイアンは彼女のメールアドレスを入手。この辺は抜かりがない。ただ、今日現在、実送付のまま。じきに、送ろうと思っている。僕たちは彼女の好意に報いんが為に、小物を数点購入。彼女もたいそう喜んでくれた。
喫茶店を後にして、ホテルに戻った。今日が最後の夜かと思うと妙に気が騒ぐ。十分、思い出は作ったはずなのに、何かしら一抹の寂しさを覚える。のび太君も、ネズミ男君もそう思っているようだ。「ホテル内のスナックへ行こう」と、一つ返事で決まった。この時、まだ誰も、はちゃめちゃな、どんちゃん騒ぎになるとは夢にも思わじ。
小心者のジャイアンには、とても舞台にあがる勇気はない。のび太君は違っていた。舞台に上がること一番目。後から数人の観客が便乗した。見よう見まねで、手を左右に動かしながら音楽に合わせて円形に動いていく。のび太君もなかなかのもの。さすが、紳士。僕は、のび太君から預かったカメラで、その姿をぱっちりと収めた。ネズミ男君は、こういう場面ではからきし度胸がない。僕と同じだ。たいしたプライドでもないプライドが邪魔するのか?。
踊りが終わり、のび太君は一番若そうなアイヌの美人娘と交渉し、「ツーショットでカメラに収めたい」と言う。美しい民族衣装をまとった、眉の長い瓜実顔の美女は「にこっ」と笑って、その要請に応えてくれた。この際と、ネズミ男君も僕もカメラに収めることに成功。出来あがった写真をみると、赤ら顔のとっちゃん坊やがそれぞれ映っていた。まさに美女と野獣・・・・。小一時間のショーだった。のび太君は観客サービスに貢献したと言うことか?、帰り際、なにやら記念品をもらった由。めでたしめでたしだ。
僕たちは小屋を後にした。外は相変わらず小雨が降っている。まだ、商店街は明かりがともっていた。僕、ジャイアンは、ふと、喫茶店らしき店を見つけた。アイヌの人が経営している店のようだ。「ちょっと寄るか」と、中に入った。店内は小物の商品が所狭しと並べられていて、奧にカウンターがあった。
まだ、30代くらいの美しい女性が一人で留守番していた。「いやああーーー、アイヌの女性は美しいぜ」と、ネズミ男君が言う。まさにしかりだ。僕たちはコーヒーを注文した。変わった陶器の器に入ったコーヒーが運ばれてきた。おいしかった。色々と話を聞いてみると、旦那と子供がいるとのこと。それもそうだろう。この美貌で独身とはあり得ない。ネズミ男君は少々がっかりしていたが、僕たちは彼の嫁探しに旅へ出たわけではない。
おいしいコーヒーをすすり、今度は、このジャイアンがツーショットの記念撮影を所望したところ、彼女はすんなりオッケーしてくれた。何を思ったのか、僕は彼女の肩に手をやり、にんまり。見事に撮影成功。のび太君も、ネズミ男君も、「じゃあ、僕たちも」とカメラに収めた。ちゃっかりしているぜ。おっと、人のことばかりは言えないか?。
と、その時、旦那らしき人物が登場。「いやああ、危なかったぜ」とは、ネズミ男君の弁。僕たちは苦笑いしながら話を続けた。「写真を送りますからね」と、ジャイアンは彼女のメールアドレスを入手。この辺は抜かりがない。ただ、今日現在、実送付のまま。じきに、送ろうと思っている。僕たちは彼女の好意に報いんが為に、小物を数点購入。彼女もたいそう喜んでくれた。
喫茶店を後にして、ホテルに戻った。今日が最後の夜かと思うと妙に気が騒ぐ。十分、思い出は作ったはずなのに、何かしら一抹の寂しさを覚える。のび太君も、ネズミ男君もそう思っているようだ。「ホテル内のスナックへ行こう」と、一つ返事で決まった。この時、まだ誰も、はちゃめちゃな、どんちゃん騒ぎになるとは夢にも思わじ。
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