とっちゃん坊や達の旅、国内編。(18)
2011年2月25日 日常一気に書いてしまおう。だらだらと長くつづってしまった。40名近くを乗せた我らのバス2号車は、ホテルと別れを告げた。旅はクライマックスをとうに過ぎ、終演に近づいている。相変わらずバスガイドさんの名調子が続く。「皆様、今回の旅はいかがでしたか?。バスは午後3時頃には空港へ到着いたします。その前に、レストランで最後の昼食をとり、その後、白鳥が多数飛来している湖へ立ち寄ります」という。
思えば今回の旅は、温泉と湖と白樺とエゾ松・とど松、野生の鹿を身見に来たような印象だ。同乗者の仲間以外にあまり人とは出会わなかった。まああ、こういう旅もそれなりに楽しくはある。
バスは歌を忘れたカナリヤのように、静かに目的地へ向かっている。とある場所で昼食だ。一回のレストランに案内された。何を食ったか覚えていない。あるいは昼食は食べなかったかも知れない。ただのトイレ休憩だったかも知れない、ここでは土産品の試食を旅仲間全員に勧められた。僕たち仲間は全員テーブルに腰掛けた。土産をを買ってもらおうという寸法だろう。やけに気前がよい。おまけと言っては何だが、一つ買うとサービスでもう一個つけてくれる。それでも買う人がいないなら、「えええいい、サービスサービスだ」と言うことで二個に跳ね上がる。仲間達の食指が動かないわけがない。僕、ジャイアンも、その提案に乗った。この辺が僕の甘さか?。のび太君とネズミ男君は、知らぬ存ぜずで、試食品をうまそうに平らげていた。
試食と買い物が終わり、店外へ出た。左手に美しい白樺林があった。僕たちはめいめい一本の白樺の木に寄り添いポーズをとり写真に収まった。仲間のおばちゃんに請われ、カメラのシャッターを切ってあげた。喜ぶこと常のごとし。
店の右手には広場があり、奥の方に、ばかでかい、10メートル以上はありそうな熊の石塔が建っていた。のび太君が「写真を撮るから熊の足下に建ってよ」という。僕は素直に従ったが、なにせ熊がでっかくて、熊の全身を写すには相当離れて写さねばならない。できあがった写真を見ると、熊によく似た奇妙な人物が写っているという印象だ。まああ、これも一つの良い思い出になるだろう。
思い出を残しバスは更に進んでいく。山を越え、大きな町並みに入った。とは言え、人はほとんど見かけない。突然、バスガイドさんが、「皆様、左手の方をご覧ください。このあたりが、かの有名な松山千春さんの住まいのあるところですよ」という。「へえーーーーそうなんだ」と、一同、目をこらす。だが、正確には家を確認できなかった。さすがに北海道は広いぜ。
バスは家屋がたくさん建ち並ぶ地域へ入った。飛行場に着く前に、白鳥が舞い降りている湖へ行くらしい。白鳥かあーーーー。もう何年も白鳥を見たことがない。首が長く、湖面をスイスイ泳いでいる姿を想像した。
バスが停車した。結構寒かった。湖の方へ行くと、いるわ、いるわ、白い白鳥に混じって、黒の白鳥?、いや黒鳥と、アヒルじゃあない、鴨かが、わんさと岸辺に押しかけて、客が与えるエサをついばんでいる。手渡しでエサを与えることもできるようだが、なにせ、僕の白魚のような太い指を嚙まれたら、たまったものじゃない。100円で買ったエサを、恐る恐るばらまいた。
のび太君はエサにかまわず、すかさず白鳥の、名シーンをカメラに収めた。その枚数、数十枚。いやあああお見事。白鳥もなかなか美しい。黒鳥はどちらかと言えば、根性が悪そうだ。喧嘩早く、白鳥や鴨を威嚇していた。黒鳥は何となく好きになれなかった。白鳥が羽を広げた様は確かに絵になる。曲線を描いた首も良い。まああ、ろくろ首にはっかなわないが・・・・。されど、白鳥も丹頂に劣らず優雅な鳥である。自然が生み出した生命体に乾杯だ。
白鳥の湖を後に、バスは空港を目指す。僕たち、とっちゃん坊や達の旅も、後、数時間で幕を閉じる。長いようで短かった三泊四日だった。
思えば今回の旅は、温泉と湖と白樺とエゾ松・とど松、野生の鹿を身見に来たような印象だ。同乗者の仲間以外にあまり人とは出会わなかった。まああ、こういう旅もそれなりに楽しくはある。
バスは歌を忘れたカナリヤのように、静かに目的地へ向かっている。とある場所で昼食だ。一回のレストランに案内された。何を食ったか覚えていない。あるいは昼食は食べなかったかも知れない。ただのトイレ休憩だったかも知れない、ここでは土産品の試食を旅仲間全員に勧められた。僕たち仲間は全員テーブルに腰掛けた。土産をを買ってもらおうという寸法だろう。やけに気前がよい。おまけと言っては何だが、一つ買うとサービスでもう一個つけてくれる。それでも買う人がいないなら、「えええいい、サービスサービスだ」と言うことで二個に跳ね上がる。仲間達の食指が動かないわけがない。僕、ジャイアンも、その提案に乗った。この辺が僕の甘さか?。のび太君とネズミ男君は、知らぬ存ぜずで、試食品をうまそうに平らげていた。
試食と買い物が終わり、店外へ出た。左手に美しい白樺林があった。僕たちはめいめい一本の白樺の木に寄り添いポーズをとり写真に収まった。仲間のおばちゃんに請われ、カメラのシャッターを切ってあげた。喜ぶこと常のごとし。
店の右手には広場があり、奥の方に、ばかでかい、10メートル以上はありそうな熊の石塔が建っていた。のび太君が「写真を撮るから熊の足下に建ってよ」という。僕は素直に従ったが、なにせ熊がでっかくて、熊の全身を写すには相当離れて写さねばならない。できあがった写真を見ると、熊によく似た奇妙な人物が写っているという印象だ。まああ、これも一つの良い思い出になるだろう。
思い出を残しバスは更に進んでいく。山を越え、大きな町並みに入った。とは言え、人はほとんど見かけない。突然、バスガイドさんが、「皆様、左手の方をご覧ください。このあたりが、かの有名な松山千春さんの住まいのあるところですよ」という。「へえーーーーそうなんだ」と、一同、目をこらす。だが、正確には家を確認できなかった。さすがに北海道は広いぜ。
バスは家屋がたくさん建ち並ぶ地域へ入った。飛行場に着く前に、白鳥が舞い降りている湖へ行くらしい。白鳥かあーーーー。もう何年も白鳥を見たことがない。首が長く、湖面をスイスイ泳いでいる姿を想像した。
バスが停車した。結構寒かった。湖の方へ行くと、いるわ、いるわ、白い白鳥に混じって、黒の白鳥?、いや黒鳥と、アヒルじゃあない、鴨かが、わんさと岸辺に押しかけて、客が与えるエサをついばんでいる。手渡しでエサを与えることもできるようだが、なにせ、僕の白魚のような太い指を嚙まれたら、たまったものじゃない。100円で買ったエサを、恐る恐るばらまいた。
のび太君はエサにかまわず、すかさず白鳥の、名シーンをカメラに収めた。その枚数、数十枚。いやあああお見事。白鳥もなかなか美しい。黒鳥はどちらかと言えば、根性が悪そうだ。喧嘩早く、白鳥や鴨を威嚇していた。黒鳥は何となく好きになれなかった。白鳥が羽を広げた様は確かに絵になる。曲線を描いた首も良い。まああ、ろくろ首にはっかなわないが・・・・。されど、白鳥も丹頂に劣らず優雅な鳥である。自然が生み出した生命体に乾杯だ。
白鳥の湖を後に、バスは空港を目指す。僕たち、とっちゃん坊や達の旅も、後、数時間で幕を閉じる。長いようで短かった三泊四日だった。
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