一昨日はのび太君の誘いによる賀詞交換会。そして今日は又、別の組織による新年会。どうも、1月は飲む機会が多くて大変だ。外国人もそうなのかも知れないが、日本人は集って、酒を飲み、わいわいするのが好きな民族なのだろう。もちろん僕もその例外ではないが、僕はどちらかと言えば、山奥の寂れた小料理屋みたいなところで、雪女風の女将がいて、かもしかのような、おっと違った、白魚のような細い指で、「いらっしゃあーーーーい」と、焼酎を注がれると、「ぞくぞくーーつ」として、焼酎に拍車もかかるのだがーー。ついぞ、そんな経験はない。

ネオン街の小料理屋に行くと、ママの目や、従業員の目が百円玉に見えて、カラオケを歌うと、「一枚、二枚・・・・・」と、どんどん値が上がっていく。美佳氏は「ただ」の所も結構あった。皿屋敷みたいなものだ。もちろん昨今のネオン街は、飲み客離れで、経営もかなり厳しいらしい。仕方がない面もある。

そんな中、僕は景気付けのため、ママや従業員さんたちに、ニックネームをつけた。最近つけたニックネームは、ママが「みえちゃん」。結構、見栄っ張りだから、相応しい名前だ。「今日はこんなに歌ってましたよ」と、カラオケで歌った回数を告げてくれる。「ええええつ、こんなに」と頭をかしげることもあるが、まあ、機械は正直だ。他人の曲数までカウントしてなけりゃ良いのだが。それでも、気前の良いところもある。これは「おごりよ」と言って、なにやら手製のつまみを出してくれる。「おいしい、おいしい」と言って。一応はほめている。

本職は画家で主に風景画を描いているようだ。「これ、僕にくれないかなーーー」と言うと、「云十万はするのよ」と言って、取り合ってくれない。それもそうだ。プロの画家なら、自分を安売りすることはしないだろう。女心は秋の空で、「ひょっとすると、気が変わるかもしれない」と、時々、モーションをかけるが、いまだ、その気配なし。あああつ、早く秋の空にならないかなあーーーー。

次に、オリーブちゃん。体はほっそりしていているが力持ち。顔が細く、目が切れ長で、若い頃は謎の美少女として、もてたそうだ。今でも結構、客にもてているようだが、何を考えているのか、今ひとつ心が見えない。それもそうだろう。オリーブちゃんにも、色々と心に悩みがあるのだろう。ただ、客をもてなすのは、うまい。同情をかうような、真面目な顔をして、いつもほくそえんでいる。そんなに酒は強くなさそうだ。時折、飲み過ぎ、顔を赤らめて何かを言っているようだが、「よく、わかんなーーい」ってところか。まあ、それも愛嬌だ。かくして、店に勤まるわけだ。

次は、これまた変わった女性。漫画ではのび太君の恋人である、「シズカちゃん」と命名した。本人も気に入っているらしい。「ひょっとして、あちこちに「シズカちゃん」がいるんじゃない」と問われたが、「そ、そ、そんなことはないよ」と、きっぱり否定。彼女の何が変わっているかと言えば、一つは子供みたいなところだ。年はそうとう食っているようだが、顔が小学生のようで、かわいらしい。二つ目は背が小さいため、ソファーの上に、正座して座ると、まるで、かわいいおひな様のようだ。時折、ママに呼ばれて出勤している。結構、面倒見が良い。僕にとっては、「トップ・シークレッタリー」ってところだ。ただ、束縛されるのが嫌いなようで、自由奔放に生きたいらしい。どうぞ、ご自由に。

最後になるが、「金魚ちゃん」。彼女はまだ、店に勤めて浅いが、第一印象が、「つけまつげ」が長く、目を「ぱちくり、ぱちくり」するので、「金魚ちゃん」と名付けた。僕は時折、言っている。「そのまつげを取ったがいいよ。十分いけるよ。」と言うと、「今度から、そうするね」とか言っていたが、相変わらず、そのまま。まあ、これは本人の趣向の問題だ、僕が口に出す必要もないが、最近、すこしばかり短くなったようだ。僕は「以前より良くなったよ」」と言ってやった。彼女は嬉しそうに笑った。彼女も毎日の出勤らしい。ご苦労様。




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