いやああ、今日は友人の本間君が生牡蠣を持ってきてくれた。生牡蠣かあーーー。感謝感激だ。ついぞ食べたことがなかった。本間君は大学時代からの友人。当時はそれほど親しくなかったが、娑婆に出てから、行きつけの小料理屋が同じだったこともあり、意気投合して今日に至っている。
彼は若かりし頃、「夜の暴走族」と言われていた。なにせ、知らない店がないくらい夜の店を知っていた。今、僕の行きつけとなっている小料理屋「梓」も彼の紹介によるものだ。最近は僕の方が足を運ぶ回数が多い。時折、「今日は梓日より」と言って、彼から電話がかかる。「待ってました」と、僕はそそくさと出かける。
海のものと言えば、昔は、海岸沿いにこしらえられた小屋で、三個入り一皿500円のサザエを食したことがあった。さすがに、焼きたては旨かった。不器用な手で、身を取り出し口の中に放り込む。海と塩の香りがして、「こんなに旨いものがあったんだ」と、いたく感動。500円玉が千円になり、千円が・・・・。きりがないぜ。
ただ、殻つきの生牡蠣はまだ食したことがなかった。小料理屋へ行けば、酢牡蠣と称する、ママさんあつらえの小鉢を「旨い。旨い」と、食することはあるが、我が家で殻つき生牡蠣を調理するのは初めてだ。バーベキューセットも持っていない。結局、コンロの上に金網を置いて、牡蠣のふたが開くまで熱することにした。「蓋が開いたらひっくり返せばいい」と本間君が言う。何故、そうするのかは分からない。恐らく牡蠣から出たエキスを女性のおっぱいみたいな、膨らんだところや全身に振りかける為だろう。おいしさが増すというものだ。
コンロと言えば、数年前、行事で使ったものが10個くらいある。ガスボンベも大量に残っている。倉庫にしまったままだ。僕は恐る恐る、その一個を取り出し食卓テーブルに設置した。憶病者の僕は、「まさか爆発はしまい?」と、不安げな、ぎこちない手で点火した。成功だ。ほっと胸をなで下ろす。
牡蠣を置いて数分。熱しすぎたのか、牡蠣の破片が飛び散った。「わおーーーつ!!!」。危ない。あわば、僕の目に刺さるところだったぜ。山の神は「ニヤニヤ」笑いながら鍋の蓋を持ってきた。「早く出せばいいのに」と、僕はぷんぷん。気の弱い僕は、蓋を抑えながら、行方をじっと見守った。
しばらくして、殻が開いたように見えるやつを取り出した。開くと、乳白色のおっぱいが現れた。僕はそしらぬ顔で、口に放り込んだ。旨い。ワイナリーツアーで買ってきた赤ワインをゴクリ。まさに至福の時だ。かたや、山の神の方を見やると、にんまりとしている。めっぽう、牡蠣が好きなようだ。僕の取り分の一部を山の神へ差し入れた。「おいしい、おいしい」と言いながら完食。もっと、欲しそうなそぶりだったが、世の中はそんなに甘くはないぜ。
僕の取り分を山の神へ差し入れたには訳がある。本来、用心深い僕は万が一の事を考え、食するのを控えめにした。と言うのも、昔の痛い思い出が頭をよぎったからだ。タクシーの中で、お漏らしをしたのだ。運転手さんが知っていたか否かは知らないが、僕は素知らぬ顔で車を降りた。家に帰ると、山の神からこっぴどくしかられた。「あんた、背広が台無しじゃない。運転手さんも、相当臭かったに違いないわ」と。今では笑い話だが、翌日、クライアントのところで、「ゲリークーパー」となっては、身も蓋もない。新鮮な生牡蠣だ。その心配はないと思うが。
てなわけで、少々酔っ払い気味の中で、この備忘録をしたためた。今の所、お腹はすこぶる快調。明日も元気で頑張るでえーーーーーー。
彼は若かりし頃、「夜の暴走族」と言われていた。なにせ、知らない店がないくらい夜の店を知っていた。今、僕の行きつけとなっている小料理屋「梓」も彼の紹介によるものだ。最近は僕の方が足を運ぶ回数が多い。時折、「今日は梓日より」と言って、彼から電話がかかる。「待ってました」と、僕はそそくさと出かける。
海のものと言えば、昔は、海岸沿いにこしらえられた小屋で、三個入り一皿500円のサザエを食したことがあった。さすがに、焼きたては旨かった。不器用な手で、身を取り出し口の中に放り込む。海と塩の香りがして、「こんなに旨いものがあったんだ」と、いたく感動。500円玉が千円になり、千円が・・・・。きりがないぜ。
ただ、殻つきの生牡蠣はまだ食したことがなかった。小料理屋へ行けば、酢牡蠣と称する、ママさんあつらえの小鉢を「旨い。旨い」と、食することはあるが、我が家で殻つき生牡蠣を調理するのは初めてだ。バーベキューセットも持っていない。結局、コンロの上に金網を置いて、牡蠣のふたが開くまで熱することにした。「蓋が開いたらひっくり返せばいい」と本間君が言う。何故、そうするのかは分からない。恐らく牡蠣から出たエキスを女性のおっぱいみたいな、膨らんだところや全身に振りかける為だろう。おいしさが増すというものだ。
コンロと言えば、数年前、行事で使ったものが10個くらいある。ガスボンベも大量に残っている。倉庫にしまったままだ。僕は恐る恐る、その一個を取り出し食卓テーブルに設置した。憶病者の僕は、「まさか爆発はしまい?」と、不安げな、ぎこちない手で点火した。成功だ。ほっと胸をなで下ろす。
牡蠣を置いて数分。熱しすぎたのか、牡蠣の破片が飛び散った。「わおーーーつ!!!」。危ない。あわば、僕の目に刺さるところだったぜ。山の神は「ニヤニヤ」笑いながら鍋の蓋を持ってきた。「早く出せばいいのに」と、僕はぷんぷん。気の弱い僕は、蓋を抑えながら、行方をじっと見守った。
しばらくして、殻が開いたように見えるやつを取り出した。開くと、乳白色のおっぱいが現れた。僕はそしらぬ顔で、口に放り込んだ。旨い。ワイナリーツアーで買ってきた赤ワインをゴクリ。まさに至福の時だ。かたや、山の神の方を見やると、にんまりとしている。めっぽう、牡蠣が好きなようだ。僕の取り分の一部を山の神へ差し入れた。「おいしい、おいしい」と言いながら完食。もっと、欲しそうなそぶりだったが、世の中はそんなに甘くはないぜ。
僕の取り分を山の神へ差し入れたには訳がある。本来、用心深い僕は万が一の事を考え、食するのを控えめにした。と言うのも、昔の痛い思い出が頭をよぎったからだ。タクシーの中で、お漏らしをしたのだ。運転手さんが知っていたか否かは知らないが、僕は素知らぬ顔で車を降りた。家に帰ると、山の神からこっぴどくしかられた。「あんた、背広が台無しじゃない。運転手さんも、相当臭かったに違いないわ」と。今では笑い話だが、翌日、クライアントのところで、「ゲリークーパー」となっては、身も蓋もない。新鮮な生牡蠣だ。その心配はないと思うが。
てなわけで、少々酔っ払い気味の中で、この備忘録をしたためた。今の所、お腹はすこぶる快調。明日も元気で頑張るでえーーーーーー。
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