蒸し暑い日が続いている。そんな中、僕にとっては一年中で一番暇な時期に突入だ。世間では農繁期という時期にあたり、農家が忙しくなる。麦から稲へと田んぼが様変わりする。猫の手を借りるまではないが人手がいる。そんな風景を横目に僕は鼻提灯をふくらませながら居眠りだ。これが最高に幸せ。

ところで、先日は嬉しかったことを一つ書いたが、今日は「おっかなびっくりしたこと」と、「人生ってうまくいかないもんだ」と言うことを書いておこう。

まず、びっくりしたこと。なななんと、僕が大の苦手としている蛇君が、窓ガラスの横の雨戸をよじ登っていた。体長1メートルは超していただろう。顔は小さいがお腹が異様にふくれていたので、カエルか何かを飲み込んでいたようだ。

何故に雨戸をよじ登っていたかと言えば、雨戸の上方から突き出ている瓦の隙間に雀が巣を造っていたからだろう。それを狙ったに違いない。僕は山の神の黄色い声に呼び出された。「あんた、蛇がよじ登っているよ。早く来て見んしゃい」と。

僕は、「え、ええつ、どこ?」と目をこらしたが見えない。「あんた、目まで悪いわねえーーー」と、けなされる始末。よく、目をこらすと、いた。いた。まだら色の縄のようなものが上へ向かって動いている。僕はおっかなびっくり。「どうすんべーーーー」と、山の神に言うと、放水して地面に落としんしゃい」という。「えええつ、そんな。怖い」と思ったが、素直に従うことにした。

草花に水をやる長いホースで、水圧一杯で、雨戸めがけて放水した。蛇もさるものだ。危険を察してか、そそくさと雨戸の中へ逃げ込んでしまった。こうなってはいかんともし難い。蛇は頃を見て、どこかえ逃げ出すだろう。かくして、円満の内に蛇騒動は終わった。以後、雨戸には近寄らず、遠くから草花に放水している。ほんとに、おっかなびっくりだ。

次に「人生ってうまくいかないもんだ」の話。これは僕のことではない。つい先日、ねずみ男君(友人)が仕事にありついて、喜んでいたが、それもつかの間。二日で辞めたそうだ。「ええつ、どうして、何故、why?」と尋ねると、理由の一つは、めっちゃ、きつい仕事だったらしい。なんでも、二日間で体重が2キロも落ちたそうな。「体脂肪を落とすにはもってこいの仕事じゃないか?」と言ったら、「そうじゃない、具合が悪くなったんだ」という。それなら仕方がないか。体あっての労働だ。

も、一つの理由は、例によって若いお兄ちゃんや、現場監督から、「この馬鹿、うすのろ、ふうけもんが、はょうせんか」とか、怒鳴られ、つくづく嫌になったという。分かる。僕でも堪忍袋の緒が切れるだろう。人生とはうまくいかないものだ。それを我慢するのが吉なのか、どうかは分からない。ねずみ男君も今までは、がむしゃらに働いてきたわけだ。今更、無理して体を痛める仕事をしなくても良いだろう。

僕は思わず言ってやった、「無理せんでよかばい。いざとなれば、山頭火みたいに全国行脚の旅にでようぜ。いくばくかの、おまんまに預かれれば、それでいいじゃん」とかなんとか。うんんん、この発想もやましいなあーー。お天道様と共に、田畑を耕しながら、日々の糧を得、生きていくのが一番か?

てなわけで、先週の土曜日は我が家の梅ちぎりと雑草刈りの手伝いをしてもらった。3時間ばかりの労働で家の周囲がきれいになった。梅の実もバケツ6杯分が取れた。あちこちにお裾分けしたいと思っている。夜はおきまりのコースへ赴いた。その話は後日に回そう。


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