僕たち、とっちゃん坊や達の旅が始まった。五人のメンバーが、もよりの駅に集合。出で立ちは、皆、それぞれだ。中でも圧巻なのは一休さんと、スネ夫君。一休さんは、まさに探検家というか、沢登りスタイルというか、腰にいろんなバッグを巻き付け、長靴を履いていた。これには皆大笑いだ。スネ夫君は首にタオルをかけ、履物は草履だ。このほうが楽だという。まああ、まともと言えるのは、のび太君、ねずみ男君、ジャイアンってところか。
五人そろったので、一足早い電車に飛び乗った。「早く飛行場について、昼飯でも食おうや」と話していると、電車がスタートして間もなく、車内放送が・・・・。「乗客の皆様、先ほど踏切で乗用車と快速電車が衝突しました。情報が入るまで、臨時停車します」と流れた。「えええつ、うそーーーつ、ほんとーー」と、あちこちから声が飛び交う。僕たちも電車での緊急停車は初めてだ。搭乗に間に合うかと、いろいろと気をもんだが、事態の成り行きを見守るしか手立てはない。刻一刻と時間が過ぎていく。
ほぼ一時間が過ぎたころ、車内放送が。「ただいま下りの線が復旧しました。もうしばらくお待ちください」とのこと。その後、10分足らずで電車が動き出した。やれやれだ。「大丈夫だよ。間に合うよ」とは、のび太君の弁。さすがリーダーだぜ。電車はスピードを落とし、のっそりのっそりと進行した。
1時間半遅れで電車は目的の駅へ到着。「さああ、地下鉄だぜ」と、急ぎ足で歩いたが、方向は逆。あわてて逆戻り。「これじゃあーー、先が思いやられるぜ」と思ったが、僕は金魚のふん。後ろをついていくだけだ。何しろ、電車や地下鉄に乗るのは久しぶりだ。都会の駅は、見事、様変わりしていた。一人だったら、迷うに違いない。
エスカレーターで地下に下り切符を求めた。電光掲示板を確認し目的地までの料金を穴に入れる。僕の分はねずみ男君が一緒に買ってくれるという。彼の後ろで待っているが、彼は画面の前で立ち尽くして、どこのボタンを押していいかわからない様子。僕が後ろからボタンを押す始末だ。まああ、日ごろ見たことがない機械の前では誰でもたじろぐのは当たり前か。
地下鉄の電車が到着した。出入り口に並び、扉だ開くと、ねずみ男君が真っ先に入ろうとする。のび太君が「まだだよ。まだだよ」と彼の肩を抑えた。ネズミはせっかちだぜ。客が降り去った後、僕たちは席確保のため、どっとなだれ込み、空席を確保。長靴おじさんに、タオルおじさん。野球帽のおじさん二人。ハットをかぶった喪黒福蔵もどき、おじさん一人。周りの乗客が怪訝そうな目で僕たちを眺めていた。「この人たちは何者かしら?」と言わんばかりに。てなわけで、僕たちの周りには誰も腰かけない。そんなこと、「気にしない、気にしない」のが田舎者、とっちゃん坊や達である。
ほどなく、電車は空港に到着。これから再び、空港バスにのり、国際線ターミナルまで直行だ。旅は始まったばかりなのに、疲れがどどーーーーつと来た。JRの事故で、出足が鈍ったのが原因だ。まああ、これは仕方がない。
無事にターミナルへ到着。旅行社の指定した待ち合わせ時刻が迫っていた。僕たちは即、指定場所まで足を運んだ。すでに数名の先客が説明を受けていた。今回の旅は12名のツアーらしい。老夫婦が一組。母と娘が一組、恋人らしい男女が一組。初老の紳士が一人。それに、僕たちとっちゃん坊や達が五人だ。見知らぬ他人との旅は、最初は言葉も交わさないが、四日も行動を共にすると、「袖振り合うも多少の縁」とやらで、まるで、知り合いか親戚みたいに仲良くなってしまう。これも旅の面白いところかもしれない。とはいえ、最初は「変な人たちだ。近寄りたくない」と思っていたようだ。ごもっともだ、僕たちの出で立ちを見れば誰もそう思うだろう。
カウンターでパスポートを提出し、袋入りの資料を受け取り、搭乗券発行の窓口に並んだ。「ありゃーーー、ずいぶんすいているなあーー」と思ったら、その場所はヴィップ待遇(ビジネスクラス)の人が並ぶ場所だったようだ。係のお姉さまが、「こちらに並んでください」と、別の場所を指定された。どうもおかしいと思ったんだが、誰もそれに気がつかず。まあ、旅とはこんなものだ。
五人そろったので、一足早い電車に飛び乗った。「早く飛行場について、昼飯でも食おうや」と話していると、電車がスタートして間もなく、車内放送が・・・・。「乗客の皆様、先ほど踏切で乗用車と快速電車が衝突しました。情報が入るまで、臨時停車します」と流れた。「えええつ、うそーーーつ、ほんとーー」と、あちこちから声が飛び交う。僕たちも電車での緊急停車は初めてだ。搭乗に間に合うかと、いろいろと気をもんだが、事態の成り行きを見守るしか手立てはない。刻一刻と時間が過ぎていく。
ほぼ一時間が過ぎたころ、車内放送が。「ただいま下りの線が復旧しました。もうしばらくお待ちください」とのこと。その後、10分足らずで電車が動き出した。やれやれだ。「大丈夫だよ。間に合うよ」とは、のび太君の弁。さすがリーダーだぜ。電車はスピードを落とし、のっそりのっそりと進行した。
1時間半遅れで電車は目的の駅へ到着。「さああ、地下鉄だぜ」と、急ぎ足で歩いたが、方向は逆。あわてて逆戻り。「これじゃあーー、先が思いやられるぜ」と思ったが、僕は金魚のふん。後ろをついていくだけだ。何しろ、電車や地下鉄に乗るのは久しぶりだ。都会の駅は、見事、様変わりしていた。一人だったら、迷うに違いない。
エスカレーターで地下に下り切符を求めた。電光掲示板を確認し目的地までの料金を穴に入れる。僕の分はねずみ男君が一緒に買ってくれるという。彼の後ろで待っているが、彼は画面の前で立ち尽くして、どこのボタンを押していいかわからない様子。僕が後ろからボタンを押す始末だ。まああ、日ごろ見たことがない機械の前では誰でもたじろぐのは当たり前か。
地下鉄の電車が到着した。出入り口に並び、扉だ開くと、ねずみ男君が真っ先に入ろうとする。のび太君が「まだだよ。まだだよ」と彼の肩を抑えた。ネズミはせっかちだぜ。客が降り去った後、僕たちは席確保のため、どっとなだれ込み、空席を確保。長靴おじさんに、タオルおじさん。野球帽のおじさん二人。ハットをかぶった喪黒福蔵もどき、おじさん一人。周りの乗客が怪訝そうな目で僕たちを眺めていた。「この人たちは何者かしら?」と言わんばかりに。てなわけで、僕たちの周りには誰も腰かけない。そんなこと、「気にしない、気にしない」のが田舎者、とっちゃん坊や達である。
ほどなく、電車は空港に到着。これから再び、空港バスにのり、国際線ターミナルまで直行だ。旅は始まったばかりなのに、疲れがどどーーーーつと来た。JRの事故で、出足が鈍ったのが原因だ。まああ、これは仕方がない。
無事にターミナルへ到着。旅行社の指定した待ち合わせ時刻が迫っていた。僕たちは即、指定場所まで足を運んだ。すでに数名の先客が説明を受けていた。今回の旅は12名のツアーらしい。老夫婦が一組。母と娘が一組、恋人らしい男女が一組。初老の紳士が一人。それに、僕たちとっちゃん坊や達が五人だ。見知らぬ他人との旅は、最初は言葉も交わさないが、四日も行動を共にすると、「袖振り合うも多少の縁」とやらで、まるで、知り合いか親戚みたいに仲良くなってしまう。これも旅の面白いところかもしれない。とはいえ、最初は「変な人たちだ。近寄りたくない」と思っていたようだ。ごもっともだ、僕たちの出で立ちを見れば誰もそう思うだろう。
カウンターでパスポートを提出し、袋入りの資料を受け取り、搭乗券発行の窓口に並んだ。「ありゃーーー、ずいぶんすいているなあーー」と思ったら、その場所はヴィップ待遇(ビジネスクラス)の人が並ぶ場所だったようだ。係のお姉さまが、「こちらに並んでください」と、別の場所を指定された。どうもおかしいと思ったんだが、誰もそれに気がつかず。まあ、旅とはこんなものだ。
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