カウンターで航空券が発行された。荷物預け入れは、のび太君一人。体の半分近くはあろうかと思われるトランクを預入れ。ほかの四人は持ち込みオッケーだ。ガラガラと荷物を引きずりながら手荷物検査、人物検査に及ぼうと思ったが、まだ中に入れない。掲示板に手続き開始のサインが出ていないし、アナウンスもない。「とりあえず昼飯でも食おうや」ということになった。
上階にレストランがあった。見覚えがある。僕たちはテーブルの一角に陣取った。めいめいが好きなものを注文。まずはビールで乾杯だ。スネ夫君が音頭をとった。「乾杯ーー」と、めいめいがグラスを触れあった。小気味よい音が響いた。いやああ、のどが渇いていたので、おいしかったことよ。中ジョッキを「グイ」と飲みほした。料理が来た。よほど、腹がすいていたようだ。ぱくつくこと常のごとし。ここで、のび太君とねずみ男君が、自慢のカメラを取り出し、記念のシャッターを押した。ねずみ男君が「はい、チーズ」といったが、誰も口を開く者はいない。ただ、目だけが笑っていた。
腹ごしらえも済んだので、階下へ降りたが、まだ搭乗の案内がない。「こりゃあーー、一体どうなってんの」。僕たちは椅子に腰かけて案内を待った。「待てど暮らせど来ぬ人よ」。まさにそんな感じだ。しびれを切らして、スネ夫君と、一休さんが散歩へ出かけた。本来、放浪癖のある二人。放っておいてよい。
イライラ感が加速度的に上昇し始めたころ、やっと、手続開始のアナウンスが・・・。やれやれだぜ。僕たちはパスポートと手荷物をもって、現場へ赴く。最初の関所だ。体から所有している付属品を取り出しかごに入れ、手荷物のバッグとともに、暗らーーーいトンネルへくぐらせた。同時に、閻魔大王が待ち構えるゲートを通り抜けた。「ピンポン、ピンポン」という音なし。「よかったぜ」と、笑顔がこぼれたが、女性の係員みたいな人が、「この台に乗って両手を広げてください」という。「えええつ、かかし。なんでまた?」と思ったが仕方がない。係員が体の前後左右を怪しげな器具で触れ始めた。反応なし。「結構ですよ」という言葉が聞こえた。ちんちんまで触られなくてよかったぜ。
無事通過後、ほかのメンバーを待っていたが、一休さんと、ねずみ男君が遅れて出てきた。「何か問題でも?」と尋ねると、ねずみ男君は、鼻毛切りの小さな、はさみを没収されたという。彼は「こんな小さなものは危険でも、なんでもないのに」と不満顔。かたや、一休さんは、例によって例のごとし。心配していたことが現実になった。「長靴を脱いでください」と言われたそうだ。すなおに従ったは良かったが、「その長靴を棚に乗せてください」と、追い打ちをかけられた。腹が立った彼は、「あんた、あげたら」と言いたかったそうだが、「ぐっ」と我慢したようだ。それでこそ一休さん。
女性のブーツ姿はよく見かけるが、男が長靴はいて飛行機に乗る姿は、初めて見る光景。係員も訝しく思ったのだろう。まあ^^無事にクリアで何より何よりだ。
最後に人物判定。これもまた、人によって時間がかかる人もいれば、すんなり通過する人もいる。2メートル手前の床に、両方の足跡が描かれていて、後続の人はそこを先頭に並ぶ。前の人が終わると、係員の小部屋の前まで進み、パスポート等を提示する。係員はパソコンになにやらを打ち込み、人物の評価をする。時折、顔を上げて、パスポートと目の前の人物の同一性を確認している。僕たちは作り顔をしながら、目をぱちくりぱちくり。「にこっ」と笑ってもみるが、顔はひきつった状態。10年物のパスポートなら、顔も変形し、判別つかない人もいるやもしれぬ。僕たち五人衆は、ほとんど「はげちゃびん」になっているからなあーーー。ここは皆、こともなくクリア。いよいお免税売店に到着だ。ほっと、肩をなでおろしたはよかったが、またもやハプニングが・・・・・。
上階にレストランがあった。見覚えがある。僕たちはテーブルの一角に陣取った。めいめいが好きなものを注文。まずはビールで乾杯だ。スネ夫君が音頭をとった。「乾杯ーー」と、めいめいがグラスを触れあった。小気味よい音が響いた。いやああ、のどが渇いていたので、おいしかったことよ。中ジョッキを「グイ」と飲みほした。料理が来た。よほど、腹がすいていたようだ。ぱくつくこと常のごとし。ここで、のび太君とねずみ男君が、自慢のカメラを取り出し、記念のシャッターを押した。ねずみ男君が「はい、チーズ」といったが、誰も口を開く者はいない。ただ、目だけが笑っていた。
腹ごしらえも済んだので、階下へ降りたが、まだ搭乗の案内がない。「こりゃあーー、一体どうなってんの」。僕たちは椅子に腰かけて案内を待った。「待てど暮らせど来ぬ人よ」。まさにそんな感じだ。しびれを切らして、スネ夫君と、一休さんが散歩へ出かけた。本来、放浪癖のある二人。放っておいてよい。
イライラ感が加速度的に上昇し始めたころ、やっと、手続開始のアナウンスが・・・。やれやれだぜ。僕たちはパスポートと手荷物をもって、現場へ赴く。最初の関所だ。体から所有している付属品を取り出しかごに入れ、手荷物のバッグとともに、暗らーーーいトンネルへくぐらせた。同時に、閻魔大王が待ち構えるゲートを通り抜けた。「ピンポン、ピンポン」という音なし。「よかったぜ」と、笑顔がこぼれたが、女性の係員みたいな人が、「この台に乗って両手を広げてください」という。「えええつ、かかし。なんでまた?」と思ったが仕方がない。係員が体の前後左右を怪しげな器具で触れ始めた。反応なし。「結構ですよ」という言葉が聞こえた。ちんちんまで触られなくてよかったぜ。
無事通過後、ほかのメンバーを待っていたが、一休さんと、ねずみ男君が遅れて出てきた。「何か問題でも?」と尋ねると、ねずみ男君は、鼻毛切りの小さな、はさみを没収されたという。彼は「こんな小さなものは危険でも、なんでもないのに」と不満顔。かたや、一休さんは、例によって例のごとし。心配していたことが現実になった。「長靴を脱いでください」と言われたそうだ。すなおに従ったは良かったが、「その長靴を棚に乗せてください」と、追い打ちをかけられた。腹が立った彼は、「あんた、あげたら」と言いたかったそうだが、「ぐっ」と我慢したようだ。それでこそ一休さん。
女性のブーツ姿はよく見かけるが、男が長靴はいて飛行機に乗る姿は、初めて見る光景。係員も訝しく思ったのだろう。まあ^^無事にクリアで何より何よりだ。
最後に人物判定。これもまた、人によって時間がかかる人もいれば、すんなり通過する人もいる。2メートル手前の床に、両方の足跡が描かれていて、後続の人はそこを先頭に並ぶ。前の人が終わると、係員の小部屋の前まで進み、パスポート等を提示する。係員はパソコンになにやらを打ち込み、人物の評価をする。時折、顔を上げて、パスポートと目の前の人物の同一性を確認している。僕たちは作り顔をしながら、目をぱちくりぱちくり。「にこっ」と笑ってもみるが、顔はひきつった状態。10年物のパスポートなら、顔も変形し、判別つかない人もいるやもしれぬ。僕たち五人衆は、ほとんど「はげちゃびん」になっているからなあーーー。ここは皆、こともなくクリア。いよいお免税売店に到着だ。ほっと、肩をなでおろしたはよかったが、またもやハプニングが・・・・・。
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