続、旅日記(3)

2012年9月17日 日常
続、旅日記(3)
 昨夜から今朝にかけて台風16号が猛威を振るっている。昼過ぎには通過しそうだ。早めの手当てっということで、昨夜は窓の施錠とカーテンをことごとく施した。大事には至らなかった。よかった。よかった。

おっと、旅日記の先を急ごう。どこまで行ったっけ。そうそう、僕たち5人衆は、いくつかの関門をそれぞれに突破し、ほっと胸をなでおろす。時計を見ると機内への案内時間には、30分程度しかない。僕は、とりあえず頼まれ物を免税売店で購入した。これは避けて通れない僕の義務なのだ。旅から帰った時、山の神の憤った姿を見たくない。

そそくさと買い物を済ませ、皆、機内乗り込み口に集合した。「あれっつ、もう時間なのに、メッセージもアナウンスもないぜ」とはリーダー、のび太君の弁。数年前の旅が思い出される。その時は5時間くらい待ったか?。昼を越したので、飯代として500円のチケットが配布された。「仕方なかっぺ」とめいめい、好きなものを売店で購入。ねずみ男君は400円を使用。そこまではよかったが、なんと、「おつり100円がもらえなかった」と悔やむことしきり。かかる場合は使い切ることが肝要。勉強になったぜ。

僕たちは、ただ椅子に腰かけ、案内を待つしか手立てがない。スネ夫君と一休さんは、再びどこかへ消えた。変わり者、タオルおじさんと、長靴おじさんだ。好きにさせればよい。

1時間ちょっと待っただろうか?。ようやく機内へ案内の運びとなった。「それいけ^^つ」と僕たちは前列に並ぶ。つり橋のような回廊をわたり、怖そうなフライトアテンダントの顔に一瞥を投げ、座席に到着。3人掛けの前席に二人、スネ夫君とのび太君。後部座席に3人。一休さん、ジャイアン、ねずみ男君だ。僕ジャイアンは真ん中の席。窮屈でやんなっちゃうぜ。エコノミークラスだから仕方がない。

いつぞや、ビジネスクラスに乗ったことがあったが、そりゃーーー快適だ。その時は僕一人だった。専属のごときアテンダントのお姉さまが、「こちらの通路からどうぞ」と、案内された。僕は目を白黒させながら、不安げについていった。着いた場所は竜宮城ならぬ、豪華なシート。座るや否や、「お飲み物は?。毛布お持ちしましょうか?。新聞は?」とかなんとか、濃厚なサービスだ。田舎者の僕には、いまだかってない出来事。思わず、「苦しゅうない。もっと、近う。肩もんで」と言いたかったが、さすがにそれはやめた。

とっちゃん坊や達は疲れていたと見える。皆、こっくりこっくりやりだした。それもそうだろう。旅はまだスタートしたばかりなのに、待つこと数時間。「待ちぼうけ、待ちぼうけ」じゃ、疲れないほうがおかしい。疲れない男と言えば一休さんくらいか?。彼はなにやら、歴史書をとりだし、読んでいる様子。たいしたものだ。

眠りが佳境にいろうとするとき、「しとしとピッちゃん、しとピッちゃん。がたごと、がたごと」と、荷車の音が。弁当が運ばれてきたようだ。「ええっつ、こんな時間に」。昼飯を食って、まだ数時間。お腹はすいていないが、「ノー・サンキュウー」と言えない僕たち。とりあえず受け取り食した。別腹とはよく言ったものだ。食えば入るから、これまた不思議。ねずみ男君が常時持参の「正露丸」を3粒くれた。オレンジジュースとともに、のどに流し込んだ。

この食事が夕食に多大な影響をもたらすとは、その時はまだ知らず。僕たちは出っ張ったお腹にシートベルトを締めて、再び、夢の境へ・・・・・。




コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索