屋台の散策を終えて、バスは僕たちをホテルまで運んだ。明日の朝食の時間と、集合時間等の説明があり、ここで解散。僕たちは部屋へ戻った。時計を見ると、まだ午後8時半。寝るには早い。「とりあえずマッサージでも頼むか」と言うことになり、のび太君、ねずみ男君、ジャイアンの三人が挑戦した。案内人を通して頼み、1時間後に、部屋まで来るという。僕たちの胸は期待でふくれた。
それまで、皆で一杯やるかと言うことになり、一休さんがホテルの前にあるコンビニエンス・ストアまで、ビールやら、つまみを買いに出かけた。スネ夫君も同行したようだ。待てど暮らせど、彼らは戻ってこない。しびれを切らした頃、ようやく戻ってきた。なんでも道路の横断に手を焼いたそうだ。こんな時間でも車の往来が激しいのだ。
僕たちはのび太君のベッドに陣取り、缶ビールやスネ夫君が買ってきた白酒やウイスキーを原液で飲み始めた。旅の安全を祈願して乾杯だ。そうそう、部屋のことで、もう一つ気になっていることがあった。何かと言えば、部屋の明かりが暗いのだ。それぞれのベッド横に二つのスタンド、聖書やパンフレットがある机のスタンド、くつろぎ用丸テーブルの横にスタンド。洗面所を除き、計4個の電気スタンドが置かれていた。全部つけて、照度を最大にしても、まだ暗い。「部屋全体を照らすメイン照明はないのか?」とあちこち、スイッチを捜すが見当たらない。部屋は寝るところだ。そんなに明るくなくても良いのだろう。僕たちは薄暗がりの中で、酒をあおり、滑稽話に花を咲かせた。
そうこうするうちに、ドアをノックする音が。いいよいよマッサージタイムだ。スネ夫君と一休さんは、「また後で来るよ」と言って部屋を出て行った。三人のマッサージ師が登場だ。最初に入ってきたのは、目鼻立ちの整ったかわいい女の子。ねずみ男君が「わおーーーつ」と吠えた。その後から入ってきたのは、体格がでっかい山男風の男性二人。皆、目を白黒させながら「ええええーーつ」と、つぶやいた。
さてさて、人選を如何にすべきか迷っていると、紳士、のび太君が、「ジャイアンが手配したので、ジャイアンが女性にしたら」と言う。僕は一発返事で了承した。三人が後ろ向きにベッドに横たわり、もみ合戦が始まった。ジャイアンの筋肉質の背中を、カモシカのような細い手、おっと違ったか?。白魚の様な細い指が走る。女性の手だから確かに、もみは強くない。僕は、効いているようなそぶりをし、時折「うんんんん、うんんんん」と唸った。
かたや、紳士、のび太君は、一言も声を発せず、山男の分厚い手の動きに同調しているようだ。効いているのか、いないのか?、全く判断がつかない。なされるがままの自然体だ。もう一人の、ねずみ男君は、「いたたたあーーーー、いたたたあーーーーー」と、奇声を発している。「強く揉んで」と、催促でもしたのだろう。
後で、感想を聞くと、「どうも山男達は、アルバイトじゃないの。全然、ツボを押していないぜ」と、ねずみ男君は、ふてくされながら言う。また、左右の眉の毛をつまんで、揉まれたそうだ。「薄い眉の毛がますます薄くなったぜ」と憤慨していた。これには笑った事よ。僕一人が天女のような魔法の指で、やさしく頬をなでてもらった。二人には悪かったが、いたく感激だぜえーーーー。
そう言えば、ねずみ男君とは、いつぞやの旅で、二人して、マッサージをしたことがあった。その時は二人とも女性だった。何を勘違いしたのか、ねずみ男君は、派手派手なパンツまで下ろそうとした。「オー・ノー。それはいいの」と差し止められた。笑ったぜ。二人してベッドに横たわっていると、妙なオイルをべたべたと、背中に塗られ、マッサージが始まった。背中を叩く音が、「パカパン、パカパン、パかパンパン」と、双方の音が、はもりあい、まるで音楽を奏でているように聞こえた。うんんん、これが手なのか?。僕たちは瞬く間に、眠りの境地へ。最後に「パーン。パーン」と二回叩かれて、はい、終了だ。どこを、揉んでもらったのか、さっぱり分からじ。夢心地でホテルまで戻った事よ。マッサージとしては、その時より、今回がましだ。特に僕に取っては・・・・。
まあ、そんな訳で、マッサージ終了後は、再びベッドの上で、酒をあおったことは言うまでも無い。いつしか、皆ベッドインした。皆、今日一日の疲れで、ぐっすり寝るだろう。ただ、早く寝に落ちた方が賢明だ。雷のような、いびきは聞きたくない。紳士、のび太君はすでに、寝息一つ立てず、ベッドに横たわっている。ジャイアンとねずみ男君は、何度も寝返りを打ちながら、悶々としていた。
それまで、皆で一杯やるかと言うことになり、一休さんがホテルの前にあるコンビニエンス・ストアまで、ビールやら、つまみを買いに出かけた。スネ夫君も同行したようだ。待てど暮らせど、彼らは戻ってこない。しびれを切らした頃、ようやく戻ってきた。なんでも道路の横断に手を焼いたそうだ。こんな時間でも車の往来が激しいのだ。
僕たちはのび太君のベッドに陣取り、缶ビールやスネ夫君が買ってきた白酒やウイスキーを原液で飲み始めた。旅の安全を祈願して乾杯だ。そうそう、部屋のことで、もう一つ気になっていることがあった。何かと言えば、部屋の明かりが暗いのだ。それぞれのベッド横に二つのスタンド、聖書やパンフレットがある机のスタンド、くつろぎ用丸テーブルの横にスタンド。洗面所を除き、計4個の電気スタンドが置かれていた。全部つけて、照度を最大にしても、まだ暗い。「部屋全体を照らすメイン照明はないのか?」とあちこち、スイッチを捜すが見当たらない。部屋は寝るところだ。そんなに明るくなくても良いのだろう。僕たちは薄暗がりの中で、酒をあおり、滑稽話に花を咲かせた。
そうこうするうちに、ドアをノックする音が。いいよいよマッサージタイムだ。スネ夫君と一休さんは、「また後で来るよ」と言って部屋を出て行った。三人のマッサージ師が登場だ。最初に入ってきたのは、目鼻立ちの整ったかわいい女の子。ねずみ男君が「わおーーーつ」と吠えた。その後から入ってきたのは、体格がでっかい山男風の男性二人。皆、目を白黒させながら「ええええーーつ」と、つぶやいた。
さてさて、人選を如何にすべきか迷っていると、紳士、のび太君が、「ジャイアンが手配したので、ジャイアンが女性にしたら」と言う。僕は一発返事で了承した。三人が後ろ向きにベッドに横たわり、もみ合戦が始まった。ジャイアンの筋肉質の背中を、カモシカのような細い手、おっと違ったか?。白魚の様な細い指が走る。女性の手だから確かに、もみは強くない。僕は、効いているようなそぶりをし、時折「うんんんん、うんんんん」と唸った。
かたや、紳士、のび太君は、一言も声を発せず、山男の分厚い手の動きに同調しているようだ。効いているのか、いないのか?、全く判断がつかない。なされるがままの自然体だ。もう一人の、ねずみ男君は、「いたたたあーーーー、いたたたあーーーーー」と、奇声を発している。「強く揉んで」と、催促でもしたのだろう。
後で、感想を聞くと、「どうも山男達は、アルバイトじゃないの。全然、ツボを押していないぜ」と、ねずみ男君は、ふてくされながら言う。また、左右の眉の毛をつまんで、揉まれたそうだ。「薄い眉の毛がますます薄くなったぜ」と憤慨していた。これには笑った事よ。僕一人が天女のような魔法の指で、やさしく頬をなでてもらった。二人には悪かったが、いたく感激だぜえーーーー。
そう言えば、ねずみ男君とは、いつぞやの旅で、二人して、マッサージをしたことがあった。その時は二人とも女性だった。何を勘違いしたのか、ねずみ男君は、派手派手なパンツまで下ろそうとした。「オー・ノー。それはいいの」と差し止められた。笑ったぜ。二人してベッドに横たわっていると、妙なオイルをべたべたと、背中に塗られ、マッサージが始まった。背中を叩く音が、「パカパン、パカパン、パかパンパン」と、双方の音が、はもりあい、まるで音楽を奏でているように聞こえた。うんんん、これが手なのか?。僕たちは瞬く間に、眠りの境地へ。最後に「パーン。パーン」と二回叩かれて、はい、終了だ。どこを、揉んでもらったのか、さっぱり分からじ。夢心地でホテルまで戻った事よ。マッサージとしては、その時より、今回がましだ。特に僕に取っては・・・・。
まあ、そんな訳で、マッサージ終了後は、再びベッドの上で、酒をあおったことは言うまでも無い。いつしか、皆ベッドインした。皆、今日一日の疲れで、ぐっすり寝るだろう。ただ、早く寝に落ちた方が賢明だ。雷のような、いびきは聞きたくない。紳士、のび太君はすでに、寝息一つ立てず、ベッドに横たわっている。ジャイアンとねずみ男君は、何度も寝返りを打ちながら、悶々としていた。
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