旅、二日目の午後、食事を済ませ、あちこち見学しながら、本拠地まで戻ることになった。途中、専門の寝具店へ寄るという。なるほど、旅行社とタイアップした店か?。寝具等には縁がないが仕方がない。二階のだだっ広いところに、特殊な加工で製造された健康に良いという敷布団や、枕が所狭しと並べてある。一休さんと、ジャイアンはためしに、展示用のフトンに寝てみた。確かに快適だ。そこへ、寝具の説明をするために、女性の店員さんがやってきた、
「はい、あなたは起きてください。そこの椅子に座って」と、僕、ジャイアンは起こされた。かたや、一休さんは「そのまま寝ていて結構ですよ」と言われ、「えらあい差別じゃあないか?」と思ったが、一休さんは、その服装と長靴のスタイルから、購入意識ゼロと判断されたか?。
ここの寝具の何が特徴かと言えば、要するに希少なゴムの木からとれるエキスを使って、枕や寝具を製造しているという。ホテルのまくら等とちがい、頭を乗せると、いい塩梅に枕が凹み、頭を上げると、反動で元の状態に戻る。なおかつ、夏はひんやりと冷たく、冬はほんわかと温かくなるというのだ。さらにさらに、無呼吸症候群の人には、もってこいの枕だという。
そんな魔法のような枕があるというのか?。にわかには信じがたいが、思うところあり、枕なら買っても良いかと考えた。ぎゅうぎゅう詰めに丸めて、さいころを大きくしたような形になっているので、持ち帰りには支障がない。問題は値段だ。さすがに特殊なゴムというだけあって、結構高い。
一休さんのとんちも、ここでは役に立たず、僕は考えた。おねだり、甘え作戦である。「ねええ、これもっと安くならなあーい。」と言うと。10を7に下げてきた。「うんん、お願い。もっと、もっと」と言い、枕を抱いて、ベッドに横たわった。「もうこれ以上、まからないわ」と店員さんが言う。「それなら結構」とあきらめかけた時、奥から上司らしい女性が出てきて、「いくらなら買うの?。値段を言ってみんしゃい」と言う。僕はすかさず5と答えた。しばらく考えていたようだが、「いいわ。それでいい」と商談成立。
見事、枕をゲット。他のメンバーも数人、枕とか腰当パットみたいな物を買ったようだ。バスに乗ったとき、紳士、のび太君が、「あんた、あれは原価5以下だよ」と言う。さもありなん。愛嬌愛嬌だ。人が幸せになるなら、それも良いではないか。今は山の神が愛用し、鼻提灯を膨らませながら、すやすやと眠っている。いびきが少なくなってよかったぜ。
てなわけで、後はどこへ行ったんだったっけ?。そうそう、海に面した倉庫みたいなところへ連れていかれた。ここは今、改造中とのこと。二階のフロアにエレベーターで上がった。テラスに出ると海が見えた。心地よい風が頬をなでる。二階の奥まった一角に、パールを展示、即売している店があった。ここで、紳士、のび太君の触手が動いた。怪しげな光沢を放つ、黒真珠。バラの花にも勝るピンクのパール。「だれにやるの?」と聞いたら、女房への土産だそうな。ネックレスを買った由。泣けるぜ・・・。云万円以上はしたようだ。
かたや、一休さんの財布の紐は全く緩まない。何を買って帰っても喜ばれないそうだ。自分が気に入ったものでないと駄目という人もいるから、これは仕方がない。ところで、ねずみ男君と言えば、「今回は餞別をもらっていないので、買う必要はない」と言う。独身だが、まだ恋人もいないしなあーーーー。
もう一人のスネ夫君は相変わらず、ひょうひょうとしていて、貴金属等に全く興味を持っていないようだ。何に興味があるのか、さっぱりわからない。
しからば、僕、ジャイアンはどうしたのか?。聞くも涙、語るも涙だ。得意のお根切作戦も、ここでは功を奏せず。それもそうだろう。貴金属の値が下がったら、偽物っぽくなるからなあーーー。ピアスが欲しかったんだが、あきらめかけたころ、またもや女性店員さんが、四角い箱に入った、ハンドクリームみたいなものを二箱持ってきて、これをサービスとしてつけるという。「手の甲に塗って、延ばしてみんしゃい」という。「手の甲が白くなり、きれいになったでしょ」という。左右の手の甲を比較してみると、確かに、塗ったほうの手の甲が白くなり、きれいになっていた。おまけに、べとつかない。うんんん、これも魔法か?単細胞の僕、ジャイアンは結局、ピアスを買う羽目に。とぐろを巻いた鬼蛇に、ピアスは似合わないと思うが、皆が幸せなら、それも良いではないか。今日は高い買い物をしたぜ。反省、反省だ。
反省したところで、再び夕食タイムとなった。
「はい、あなたは起きてください。そこの椅子に座って」と、僕、ジャイアンは起こされた。かたや、一休さんは「そのまま寝ていて結構ですよ」と言われ、「えらあい差別じゃあないか?」と思ったが、一休さんは、その服装と長靴のスタイルから、購入意識ゼロと判断されたか?。
ここの寝具の何が特徴かと言えば、要するに希少なゴムの木からとれるエキスを使って、枕や寝具を製造しているという。ホテルのまくら等とちがい、頭を乗せると、いい塩梅に枕が凹み、頭を上げると、反動で元の状態に戻る。なおかつ、夏はひんやりと冷たく、冬はほんわかと温かくなるというのだ。さらにさらに、無呼吸症候群の人には、もってこいの枕だという。
そんな魔法のような枕があるというのか?。にわかには信じがたいが、思うところあり、枕なら買っても良いかと考えた。ぎゅうぎゅう詰めに丸めて、さいころを大きくしたような形になっているので、持ち帰りには支障がない。問題は値段だ。さすがに特殊なゴムというだけあって、結構高い。
一休さんのとんちも、ここでは役に立たず、僕は考えた。おねだり、甘え作戦である。「ねええ、これもっと安くならなあーい。」と言うと。10を7に下げてきた。「うんん、お願い。もっと、もっと」と言い、枕を抱いて、ベッドに横たわった。「もうこれ以上、まからないわ」と店員さんが言う。「それなら結構」とあきらめかけた時、奥から上司らしい女性が出てきて、「いくらなら買うの?。値段を言ってみんしゃい」と言う。僕はすかさず5と答えた。しばらく考えていたようだが、「いいわ。それでいい」と商談成立。
見事、枕をゲット。他のメンバーも数人、枕とか腰当パットみたいな物を買ったようだ。バスに乗ったとき、紳士、のび太君が、「あんた、あれは原価5以下だよ」と言う。さもありなん。愛嬌愛嬌だ。人が幸せになるなら、それも良いではないか。今は山の神が愛用し、鼻提灯を膨らませながら、すやすやと眠っている。いびきが少なくなってよかったぜ。
てなわけで、後はどこへ行ったんだったっけ?。そうそう、海に面した倉庫みたいなところへ連れていかれた。ここは今、改造中とのこと。二階のフロアにエレベーターで上がった。テラスに出ると海が見えた。心地よい風が頬をなでる。二階の奥まった一角に、パールを展示、即売している店があった。ここで、紳士、のび太君の触手が動いた。怪しげな光沢を放つ、黒真珠。バラの花にも勝るピンクのパール。「だれにやるの?」と聞いたら、女房への土産だそうな。ネックレスを買った由。泣けるぜ・・・。云万円以上はしたようだ。
かたや、一休さんの財布の紐は全く緩まない。何を買って帰っても喜ばれないそうだ。自分が気に入ったものでないと駄目という人もいるから、これは仕方がない。ところで、ねずみ男君と言えば、「今回は餞別をもらっていないので、買う必要はない」と言う。独身だが、まだ恋人もいないしなあーーーー。
もう一人のスネ夫君は相変わらず、ひょうひょうとしていて、貴金属等に全く興味を持っていないようだ。何に興味があるのか、さっぱりわからない。
しからば、僕、ジャイアンはどうしたのか?。聞くも涙、語るも涙だ。得意のお根切作戦も、ここでは功を奏せず。それもそうだろう。貴金属の値が下がったら、偽物っぽくなるからなあーーー。ピアスが欲しかったんだが、あきらめかけたころ、またもや女性店員さんが、四角い箱に入った、ハンドクリームみたいなものを二箱持ってきて、これをサービスとしてつけるという。「手の甲に塗って、延ばしてみんしゃい」という。「手の甲が白くなり、きれいになったでしょ」という。左右の手の甲を比較してみると、確かに、塗ったほうの手の甲が白くなり、きれいになっていた。おまけに、べとつかない。うんんん、これも魔法か?単細胞の僕、ジャイアンは結局、ピアスを買う羽目に。とぐろを巻いた鬼蛇に、ピアスは似合わないと思うが、皆が幸せなら、それも良いではないか。今日は高い買い物をしたぜ。反省、反省だ。
反省したところで、再び夕食タイムとなった。
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