「思えば遠くへ来たもんだ。これからどこまで行くのやらあーーーー?」。そうか、故郷へ帰るんだったっけ。皆、味わうのが最後となる恐怖のバスに揺られて、飛行場まで行った。案内人さんは中へ入れない。搭乗までの最後の説明があり、我々は名残押しそうに握手して別れた。「もう、使わないや」と、残った現地貨幣を案内人さんへプレゼントした。
さあ、後は我々のみで、出国しなければならない。聞いていた場所に並び、まずは搭乗券の入手だ。その前に税関のゴールデンゲートで荷物の検査があった。僕以下、3名位は難なく通過。のび太君のみが特別室へ呼ばれ、荷物の中身を見られた。麻雀パイと、高価な硯石が引っかかったようだ。荷物から取り出され、さらに別室で、その品の検査を受けたらしい。「僕、ジャイアンに待ってってよ」というので、しばらく近くで待機していた。
なかなか戻ってこない。心配になりかけたころ、苦虫をつぶしたような表情で彼が出てきた。没収に至らずよかったぜ。恐らく麻雀パイについては、麻薬が隠されていないかの検査と、象牙ではないかの検査だろう。硯石は国外持ち出し禁止の国宝級の品ではないかとの疑念が持たれたのだろう。二つとも見事クリアー。当然といえば当然だ。
さあーーー、次はいかなる試練が待っているやら。僕たちは搭乗券を入手し、再び人物検査と荷物検査に及んだ。三名は無事にクリアー。僕、ジャイアンとスネ夫君が引っかかった。僕は荷物の中を見られた。どうも、土産品店で商品を購入した時、商品のサービスとしてもらったクリーム瓶に液体が入っていると認識されたようだ。係員は瓶のラベル等を見て、首を縦に振った。「よし」というサインか?。そこまでは良かったが、今度は別の係員が僕に、「上着、上着、ポケット、ポケット」と言う。何かと思ったら出し忘れていたライターが1個、ポケットから出てきた。差し出すと、係員は「ぽーーーん」と、かごの中へ放物線を描くように投げ入れた。手慣れたものだ。やんなっちゃうぜ。片や、スネ夫君もライターを没収されたようだ。いかにも悔しそうな表情をしていた。いやあーーーー、実に厳しいぜ。
やっと、皆、搭乗ロビーに集合。搭乗案内まで30分程度しかない。僕たちは搭乗口近くの椅子に腰かけて待つことにした。しばらくすると、場内アナウンスが。「まだ到着便が着いていません。案内までもうしばらくお待ちください」と言う。どうも、他の便も遅れているようだ。「僕たちは「えええーーーつ、またか」と、ため息だ。
行きも帰りも、待たされる。「仕方なかっぺ」と、メンバーたちは免税売店の探索に出かけた。僕と、スネ夫君は売店の真向かいにある喫茶店に入った。レモンティーを注文。会計に及んでびっくり。一人650円だ。「わおーーーつ」。喫茶店を出た時、アナウンスがあった。「搭乗便の出発予定は○○時になります」と言う。まだ、1時間以上は待たねばならない。僕たちは、呆れ顔で椅子に腰を下ろした。やけのやんぱちで、缶ビールを購入。皆、一気に飲み干した。まずい。もう一缶。
退屈していた時、一休さんの横に、4才か5才くらいの男の子を連れた母親が座った。その子供が一休さんの顔を見るや否や、「キャーーキャー」と喜び、そばに、はべってきた。一休さんも、子供を抱え上げたり、わきの下を、くすぐったりして、ますます子供がはしゃぐ。母親は「困った子」と、ニコニコ顔でその様子を見ていた。さすがに、ネズミ男君や、スネ夫君、ジャイアンの傍には寄ってこなかった。苦虫つぶした顔が怖かったのだろう。紳士、のび太君は「知らぬ、存ぜず」で、I フォーンに夢中だ。とはいえ、カメラを向けたことは言うまでもない。相変わらず、ねずみ男君のカメラは、シャッターの音が聞こえなかった。
くたびれ始めたころ、搭乗口の門が開いた。
さあ、後は我々のみで、出国しなければならない。聞いていた場所に並び、まずは搭乗券の入手だ。その前に税関のゴールデンゲートで荷物の検査があった。僕以下、3名位は難なく通過。のび太君のみが特別室へ呼ばれ、荷物の中身を見られた。麻雀パイと、高価な硯石が引っかかったようだ。荷物から取り出され、さらに別室で、その品の検査を受けたらしい。「僕、ジャイアンに待ってってよ」というので、しばらく近くで待機していた。
なかなか戻ってこない。心配になりかけたころ、苦虫をつぶしたような表情で彼が出てきた。没収に至らずよかったぜ。恐らく麻雀パイについては、麻薬が隠されていないかの検査と、象牙ではないかの検査だろう。硯石は国外持ち出し禁止の国宝級の品ではないかとの疑念が持たれたのだろう。二つとも見事クリアー。当然といえば当然だ。
さあーーー、次はいかなる試練が待っているやら。僕たちは搭乗券を入手し、再び人物検査と荷物検査に及んだ。三名は無事にクリアー。僕、ジャイアンとスネ夫君が引っかかった。僕は荷物の中を見られた。どうも、土産品店で商品を購入した時、商品のサービスとしてもらったクリーム瓶に液体が入っていると認識されたようだ。係員は瓶のラベル等を見て、首を縦に振った。「よし」というサインか?。そこまでは良かったが、今度は別の係員が僕に、「上着、上着、ポケット、ポケット」と言う。何かと思ったら出し忘れていたライターが1個、ポケットから出てきた。差し出すと、係員は「ぽーーーん」と、かごの中へ放物線を描くように投げ入れた。手慣れたものだ。やんなっちゃうぜ。片や、スネ夫君もライターを没収されたようだ。いかにも悔しそうな表情をしていた。いやあーーーー、実に厳しいぜ。
やっと、皆、搭乗ロビーに集合。搭乗案内まで30分程度しかない。僕たちは搭乗口近くの椅子に腰かけて待つことにした。しばらくすると、場内アナウンスが。「まだ到着便が着いていません。案内までもうしばらくお待ちください」と言う。どうも、他の便も遅れているようだ。「僕たちは「えええーーーつ、またか」と、ため息だ。
行きも帰りも、待たされる。「仕方なかっぺ」と、メンバーたちは免税売店の探索に出かけた。僕と、スネ夫君は売店の真向かいにある喫茶店に入った。レモンティーを注文。会計に及んでびっくり。一人650円だ。「わおーーーつ」。喫茶店を出た時、アナウンスがあった。「搭乗便の出発予定は○○時になります」と言う。まだ、1時間以上は待たねばならない。僕たちは、呆れ顔で椅子に腰を下ろした。やけのやんぱちで、缶ビールを購入。皆、一気に飲み干した。まずい。もう一缶。
退屈していた時、一休さんの横に、4才か5才くらいの男の子を連れた母親が座った。その子供が一休さんの顔を見るや否や、「キャーーキャー」と喜び、そばに、はべってきた。一休さんも、子供を抱え上げたり、わきの下を、くすぐったりして、ますます子供がはしゃぐ。母親は「困った子」と、ニコニコ顔でその様子を見ていた。さすがに、ネズミ男君や、スネ夫君、ジャイアンの傍には寄ってこなかった。苦虫つぶした顔が怖かったのだろう。紳士、のび太君は「知らぬ、存ぜず」で、I フォーンに夢中だ。とはいえ、カメラを向けたことは言うまでもない。相変わらず、ねずみ男君のカメラは、シャッターの音が聞こえなかった。
くたびれ始めたころ、搭乗口の門が開いた。
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