すがすがし冬空だ。やや寒い。雀がピーチク、ピーチクと鳴いている。カラスが獲物を求めて屋根から機をうかがっている。なんとも平和で、おだやかな今日。僕は早朝より、せっせとゴミや可燃不要物をを袋に放り込み、焼却炉まで運び一網打尽にした。快感ーーーんーー。

ゴミって、たまればたまるものだ。買い物をすれば包装がしてあり、シュレッダーにかけたり、かけなかったりの失敗文書や廃棄文書。箱に入っていれば、不要な箱となり、飲み物となれば、瓶、缶やペットボトルが残る。分別して決まった日に処分もできるが、毎日ではない。おまけに不燃物の生ごみがある。我が家では一切のゴミ処理担当者は僕である。

生ごみは、裏庭に据え付けてある専用のポリ容器に放り込む。今4個ほどすえつけている。生ごみは要したものだ。しばらくたつと、満杯だった量がだんだん下がっていく。有機物が分解し、貴重な肥料に変身する。おかげで、傍に植えている梅ノ木は毎年、大きな実がなる。今年もバケツ数杯分の梅が取れた。

栄養が行き届くと、自然の生き物は期待を裏切らない。「これでもか」と言わんばかりに、その能力を発揮する。ありがたくもあり、そうでない時もある。そうでない時とは、たとえば、生ごみの栄養分が梅の身に変身したのかと思うと、梅に愛着がわいてこないのだ。なんとなれば、生ごみの姿をいやというほど見ているから、梅に食指が動かない。したがって、梅のほとんどを人にあげている。市井で買う梅は別なんだが・・・・。害はないとはいえ、要するに気分の問題だ。

20世紀もそうだったが、21世紀もゴミ処理の問題が大きな課題である。テレビで、ゴミ山で暮らす住人をみたが、その人にとって、それは結構な暮らしに違いない。あえて欠点を言えば、悪臭と防災である。近隣への配慮を怠ってはいけないだろう。その二つが解決すれば、ゴミも財産。ゴミの山をベッドに寝るのも悪くはないだろう。ふんわか、ふんわか、ほーーい、ほい。

もち、僕にはできそうもない。むしろ、山奥の何にもない掘立小屋で晴耕雨読で暮らすのがお似合いだ。ただ、これも、過去の夢を引きずった愚かな男のたわごとだ。フォルダーに保存してあるが、上書き保存する女性には考えも及ばないことだろう。

今年もあと10日ばかり。あと何回、ゴミ処理をすればいいのだろうか?。ゴミ処理に明け暮れた一年だったと言っても過言ではないだろう。ゴミよ、万歳ーーー。来年もよろしく。



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