いよいよ旅の出立日が迫った。明日、日曜日に一仕事を終え、なじんだベッドで鼻提灯を膨らませると、翌日は、遙か彼方の地に身を置くことになる。いかなる人達、いかなる光景が待っているのか期待で胸が膨らむ。

奇しくも昨晩は、ねずみ男君と一献傾けた。前祝いである。嬉しいはずなのに、なんとなく酒が湿っぽかった。というのも、遠方へ赴く際は、期待と同時に不安もあるからだ。まさに、まだ見ぬ花嫁と対面する心境。優しいのやら?、気が強いのやら?。ふたを開けてみないと「わかんなあーーーい」である。

僕たちは、焼酎をあおり、カラオケを歌った。ねずみ男君は得意のツイスト混じりで、「今夜もいこうぜえーー」とおらび、「ジュリアーノ・ハート・ブレイク」を披露。僕ジャイアンは、卒業シーズンということもあり、柏原芳恵さんの「春なのに」を歌った。「記念にくださいボタンを一つ」と、ボタンをちぎる格好をしながら、左手を青空ならぬ、カウンターに向けてかざしたが、いかんせん、音程はガタガタ。涙を誘うどころか、ひきつった笑いをもらうのが精一杯。

見事、二人とも低得点。ぞろ目どころか、70点、60点そこそこに甘んじた。いつもの調子が出ない。それもそうだろう。まだ二人とも酔っていないからだ。というより、なんとなく酔えないのだ。興奮と緊張がなせる技か?。てなわけで、前祝いは午前様に至らず、早々に退散。二人して旅の安全を祈願するにとどまった。

今日は、朝10時よりアルバイトの女性が、書類整理に来てくれた。しばらく留守にするので大助かりだ。自分でするより、任せられるところは任せたが良い。見過ごしていた事柄に気がつくことも多いからだ。

仕事はアルバイトさんに任せ、出立の準備をしていたとき、ドラえもん君が大きなお腹を揺すりながらやってきた。最終の打ち合わせと、僕へのご機嫌伺いだ。なにせ、今回の旅はドラえもん君の発案で始まった。予定が変更になっては、彼のメンツもたたない。「準備万端だぜ」と言ってやった。

今のところ、とっちゃん坊や達、5人衆は風邪も引かず、元気いっぱいである。明後日は朝6時10分に駅へ集合だ。電車と地下鉄を乗り継いで、飛行場へ赴く。さらば、地球よ???。おっと、地球にはまだいたか。「さらば、田舎よ」が相応しいか。




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