とっちゃん坊や5人衆の旅(5)
2013年2月5日 日常 機が飛び立った。いよいよ4時間弱のフライトで目的地へ着く。いつも思うが、移動に時間がかかりすぎる。しかも、狭い椅子に長時間拘束されるのはつらい。「ドラえもん君、お願いだから、お腹からタケコプターをだしてちょうだい。それで、大空を羽ばたこうぜ」と言いたいが、所詮、無理な願望。
まあ、じっと我慢の子でいるしかない。機内の人たちは、それぞれ、ビデオを見たり、本を読んだり、眠ったりしていた。僕、ジャイアンも腕組みし、目を閉じた。のび太君は既に、おねんねタイムだ。雑念が、次から次へと脳裏を駆け抜ける。「メーテルよ、今いずこ?。鉄郎には機械の体なんていらないや。故郷は遠くにて思うもの。故郷に帰らばや。・・・・・等、等」。訳の分からないことばかりが脳裏を走る。
昔、座禅をしたとき、偉い坊さんから、「雑念は流れるままに流しておけば良い。いつしか、雑念は消え、清らかな澄み切った心だけが脳裏を支配するようになる」と聞いたことがある。「そんなもんかなあーーー?」と、僕も姿勢を正し、瞑想にふけった。今はこれがとるべき最善の方法だ。
どれくらい時間がたったのだろう?。瞑想がいつの間にか睡眠に変わっていた。「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん」と、大五郎をのせたような荷車の音が聞こえた。「子ずれ狼がやってきたか?」と、ここで僕の睡眠が中断した。飯タイムである。定番の弁当を受け取る。変わり映えしない中身だが、きれいに平らげた。
睡魔は既に遠ざかっていた。のび太君も食事を終え、ごそごそやっている。ドラえもん君は、相変わらずイヤホンをつけ、腕組みしながら音楽か、なにかを聞いているようだ。夜泣き爺さんと、ねずみ男君は、ドラえもん君のでっかい体が邪魔して、何をしているのか定かではない。
僕、ジャイアンは画面でフライトの航跡を追っていた。「もうすぐだぜ」と、のび太君が言う。僕は、「だなあーー」とほほえんだ。機体が滑るように着陸した。揺れなし。機内の窓から外を見た。だだっ広い平地に、色とりどりの機体がたたずんでいた。空はどんよりと曇り空。視界がぼんやりとし、空気が汚れているなあーーと感じた。
機体が停止するやいなや、慌て者の、ねずみ男君がボックスから荷物を下ろし始めた。僕たちも右習えだ。遅れをとるまじと、先行の人たちの後を追った。いやあああ、なんと長い通路だろうか。いくつかの動く歩道を利用した。ドラえもん君だけが、その健脚を披露しながら、動かない通路をテクテク歩いていた。彼らしいぜ。
入国手続きの窓口に到着。機内で書いていた入国の書類とパスポートを提示。さあああ、行くべーーーー。まずは、現地係員を探さねばならない。すぐ見つかった。小さな旗をかかげた初老の男性が立っていた。なんと、彼の周りに5人の男女がいた。男性2人、女性3人である。彼らがとっちゃん坊や達の同行者か?。男性2人は堅物、生真面目そうな壮年。女性達は20代後半から30代前半といったところか?「話が違うじゃん」と、夜泣き爺さんが言う。「たまには手違いもありまっせ」とジャイアンが言う。
すかさず、リーダー、のび太君が彼らに声をかけた。「君たちも同じツアーの人達?」と。一人の女性が「はい。そうです」と応えた。「どこの出身?」と、聞くと、な・な・な・な・んと、僕たちと、同県の人達ばかりだ。さらに、同市の人までいた。皆、隣保班かあーーー。驚いたぜえーー。さらに驚くことは、彼らはこの旅行を企画した会社の従業員らしい。海外旅行の企画が浅いため、現地視察が一つの目的なのかも知れない。女性達は皆、人なっこい、かわいい面立ちだ。ねずみ男君は、細い目をさらに細め喜んでいるよし。皆、瞬く間に打ち解けた。さあ、いよいよ、タイランド観光が始まる。まずは現地案内人が手配したバスまで直行だ。
まあ、じっと我慢の子でいるしかない。機内の人たちは、それぞれ、ビデオを見たり、本を読んだり、眠ったりしていた。僕、ジャイアンも腕組みし、目を閉じた。のび太君は既に、おねんねタイムだ。雑念が、次から次へと脳裏を駆け抜ける。「メーテルよ、今いずこ?。鉄郎には機械の体なんていらないや。故郷は遠くにて思うもの。故郷に帰らばや。・・・・・等、等」。訳の分からないことばかりが脳裏を走る。
昔、座禅をしたとき、偉い坊さんから、「雑念は流れるままに流しておけば良い。いつしか、雑念は消え、清らかな澄み切った心だけが脳裏を支配するようになる」と聞いたことがある。「そんなもんかなあーーー?」と、僕も姿勢を正し、瞑想にふけった。今はこれがとるべき最善の方法だ。
どれくらい時間がたったのだろう?。瞑想がいつの間にか睡眠に変わっていた。「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん」と、大五郎をのせたような荷車の音が聞こえた。「子ずれ狼がやってきたか?」と、ここで僕の睡眠が中断した。飯タイムである。定番の弁当を受け取る。変わり映えしない中身だが、きれいに平らげた。
睡魔は既に遠ざかっていた。のび太君も食事を終え、ごそごそやっている。ドラえもん君は、相変わらずイヤホンをつけ、腕組みしながら音楽か、なにかを聞いているようだ。夜泣き爺さんと、ねずみ男君は、ドラえもん君のでっかい体が邪魔して、何をしているのか定かではない。
僕、ジャイアンは画面でフライトの航跡を追っていた。「もうすぐだぜ」と、のび太君が言う。僕は、「だなあーー」とほほえんだ。機体が滑るように着陸した。揺れなし。機内の窓から外を見た。だだっ広い平地に、色とりどりの機体がたたずんでいた。空はどんよりと曇り空。視界がぼんやりとし、空気が汚れているなあーーと感じた。
機体が停止するやいなや、慌て者の、ねずみ男君がボックスから荷物を下ろし始めた。僕たちも右習えだ。遅れをとるまじと、先行の人たちの後を追った。いやあああ、なんと長い通路だろうか。いくつかの動く歩道を利用した。ドラえもん君だけが、その健脚を披露しながら、動かない通路をテクテク歩いていた。彼らしいぜ。
入国手続きの窓口に到着。機内で書いていた入国の書類とパスポートを提示。さあああ、行くべーーーー。まずは、現地係員を探さねばならない。すぐ見つかった。小さな旗をかかげた初老の男性が立っていた。なんと、彼の周りに5人の男女がいた。男性2人、女性3人である。彼らがとっちゃん坊や達の同行者か?。男性2人は堅物、生真面目そうな壮年。女性達は20代後半から30代前半といったところか?「話が違うじゃん」と、夜泣き爺さんが言う。「たまには手違いもありまっせ」とジャイアンが言う。
すかさず、リーダー、のび太君が彼らに声をかけた。「君たちも同じツアーの人達?」と。一人の女性が「はい。そうです」と応えた。「どこの出身?」と、聞くと、な・な・な・な・んと、僕たちと、同県の人達ばかりだ。さらに、同市の人までいた。皆、隣保班かあーーー。驚いたぜえーー。さらに驚くことは、彼らはこの旅行を企画した会社の従業員らしい。海外旅行の企画が浅いため、現地視察が一つの目的なのかも知れない。女性達は皆、人なっこい、かわいい面立ちだ。ねずみ男君は、細い目をさらに細め喜んでいるよし。皆、瞬く間に打ち解けた。さあ、いよいよ、タイランド観光が始まる。まずは現地案内人が手配したバスまで直行だ。
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