今日を入れて3連休だ。一気に仕上げてしまおう。そろそろ、仕事もしなくちゃあーー、おまんまの食い上げだぜ。先を急ごう。

お子ちゃま用ベッドで、ジャイアンは悶々としながら寝た。幾度、目を覚ましたことだろう。のび太君も、ネズミ男君も、気持ち良さそうに眠っている。時折、放たれる、ネズミ男君のいびきが障害だが、「心頭滅却すれば、いびきもまた涼し?」か。

なんと、朝の起床はネズミ男君が一番先だった。さぞかし熟睡したのだろう。次に、ジャイアンが起床。珍しく、ネズミ男君の洗面時間が短かった。彼は僕を見て、にんまりと笑った。ふかふかのセミダブルベッドが、さぞかし良かったのだろう。快眠は体のすべてに好反応を起こすのかも知れない。次にジャイアンが洗面を済ませた。いつものごとく、のび太君が最後に起き、頭の手入れに大わらわだ。髪はないほうが楽だぜ。

さあ、朝食だ。ドラえもん君の部屋をノックしたが返事がない。三人は、ホテルでの最後の朝食に臨んだ。言うまでもなく、バイキング。大皿を持って、いつものごとく料理を物色。「驚き桃の木山椒の木」とはこのことだ。早い時間にもかかわらず、並んている料理が少ない。好物の野菜類はほとんどない。わーい?、なぜ?。時間が早かったので、料理が補充されていないのか?。そんなこともあるまい。

とっちゃん坊や達は配置されている獲物を仕方なく、ついばんだ。程なく、ドラえもん君と、夜泣き爺さんがやってきた。僕ら3人は、先に部屋へ戻る旨を告げ、バイキングとおさらばした。

部屋に戻り荷物等をかたづけていると、ネズミ男君が、再び洗面所へ立った。「ついに恐れていた物がやってきたか?」と思ったら、その逆だった。腸の中の丸い鉄柱を出したらしい。健やかな顔で「長い一本道だったぜ」と言う。「どうぞ、ごかってに」と言ってやった。

今日はバンコク市内観光の最後の日だ。あちこちの遺跡をたくさん見てきたが、頭が混線して、ほとんど記憶にない。象さんだけが鮮明に脳に焼き付いている。「ぞうも、済みません」。

とっちゃん坊や達5人は1階ロビーで、迎えの車を待った。時は午前9時。現地係員さんも、今日が最後の務めらしく、すがすがしい顔だ。「手のかからない旅行者達だった」と思っているかもしれない。

バスの中には、昨日と同様、二人の男がいた。三人娘達は今日まで大事を取るらしい。明日の帰りは、台北で合流するようだ。彼女たちには気のどくな旅だったかも知れない。「まだ若いし、これからがあるさ」。慰めの言葉は、それしか見つからない。

例のごとく、とっちゃん坊や達が前の席を占領。渋滞する町中をバスは観光地へ向けて進んだ。今日の出し物は、「王宮、エメラルド寺院、暁の寺、ねはん寺」といった所らしい。





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