とっちゃん坊や5人衆の旅 (24)
2013年2月11日 日常
ホテルに着いた。いよいよ明日は帰途につく日だ。長かったようで短く感じた日々。ホテルの窓から外を見た。すっかり暮れた道路沿いに、屋台とおぼしき店が明かりを灯し、延々と続いている。日本で見た懐かしい風景のように思えた。
ネズミ男君は、「明日が早いので寝るよ」と言って、お子ちゃま用ベッドに窮屈そうに横たわった。部屋を異にするドラえもん君と夜泣き爺さんの様子は分からない。恐らく、巨体と痩体が仲良くベッドで、思いにふけっていることだろう。
のび太君とジャイアンは、まだ寝る気にはなれなかった。「ホテルの周りを、ちょっと散策しようぜ」と、のび太君が言う。ジャイアンに異論なし。手持ちのバーツがなかったので、ホテルで幾ばくかを両替。何か、小物でもあれば、日本のジャイアンびいきの人達に、土産でも買いたいと思ったからだ。
外は夜というのに、まだ暑い。僕たちはホテルを出て、まず右の歩道を歩いた。歩道は前にも書いたが、至る所、痛んでいる。車は相変わらず渋滞だ。何となく、埃っぽい。テクテク歩くと、あちこちに痩せた犬が寝そべっていた。他の場所でも見かけたが、「誰か、飼い主がいるんだろうか?」と、気になった。通行人は犬を避けて、当たり前のように歩いている。犬はなんら悪さをしない。ただ、寝ているだけだ。暑さで、くたばっているんだろうか?。
とある店を覗いた。のび太君は、誰への土産か知らないが、シルバーの指輪を買った。「本当かどうか分からないが、自分のネクタイに通すんだよ」と言う。ま、いいか。ジャイアンも小物をいくつか購入。
かなりの距離を歩き引き返した。ホテルの前を通過し、今度は左側だ。更に道路を横断し、反対側の歩道を歩いた。日本の屋台と同じような店舗が軒を並べている。現地の通行人達が、足を止め食べ物を求めていた。道路沿いのため、必ずしも清潔とは言いがたいが、必死で生きているタイ人の姿は、皆、元気そうで感動した。僕たちの姿は、よれよれだったので、違和感なく町に溶け込んだようだ。1時間ちょっとだったが、フリーの散歩は楽しいものだった。
ホテルへ戻り、「さあ、僕たちも寝るか」と、セミダブルベッドに横たわった。ネズミ男君は、寝苦しそうに鼻提灯を膨らませていた。今のところ、いびきはない。いつ、ごう音が轟くやもしれぬが、その時はジャイアンも既に船をこいでいるだろうから、気にもならないだろう。
目覚めよく朝4時に起床。一番乗りだ。洗面を済ませたとき、いつものごとく、ネズミ男君が起床。早く寝たので、絶好調のようだ。び太君も起きた。早めに洗面を済ませ、フロントでチェックアウトだ。時は、4時50分を刻んでいた。5時に、迎えのバスが来る。ドラえもん君と夜泣き爺さんは既に待機中。
機への搭乗は午前8時10分。同行者達5名は10時過ぎの別便。台北、乗り換えの時、合流するようだ。日本へ着くのが一緒なら、我々も10時の機が良かったのだが、「オーマイ・ガッド」、申し込みの時、既に席がなかった。やむなしだ。
エアポートに到着した。空を眺めた。どんよりと曇った空は、我々、とっちゃん坊や達の帰国を悲しんでいるようだ。新顔の案内人さんに引率され、手続きに及んだ。いやああ、それにしてもタイのエアポートは広い。あらためて驚いた。魔のゲートも無事にクリアー。何事もなく免税店まで到達だ。ちょっと、時間があったので、免税店を覗くことにした。ここで、トム・ジンプソンのTシャツと、絹のスカーフを買った。
さあ、搭乗だ。「さらば、タイランドよ。もう会うこともないかもしれない」と、心がうずいた。数時間の長いフライトが始まった。例によって、行きも帰りも座る順序は一緒。とっちゃん坊や達はいつの間にか眠りに落ちた。
ネズミ男君は、「明日が早いので寝るよ」と言って、お子ちゃま用ベッドに窮屈そうに横たわった。部屋を異にするドラえもん君と夜泣き爺さんの様子は分からない。恐らく、巨体と痩体が仲良くベッドで、思いにふけっていることだろう。
のび太君とジャイアンは、まだ寝る気にはなれなかった。「ホテルの周りを、ちょっと散策しようぜ」と、のび太君が言う。ジャイアンに異論なし。手持ちのバーツがなかったので、ホテルで幾ばくかを両替。何か、小物でもあれば、日本のジャイアンびいきの人達に、土産でも買いたいと思ったからだ。
外は夜というのに、まだ暑い。僕たちはホテルを出て、まず右の歩道を歩いた。歩道は前にも書いたが、至る所、痛んでいる。車は相変わらず渋滞だ。何となく、埃っぽい。テクテク歩くと、あちこちに痩せた犬が寝そべっていた。他の場所でも見かけたが、「誰か、飼い主がいるんだろうか?」と、気になった。通行人は犬を避けて、当たり前のように歩いている。犬はなんら悪さをしない。ただ、寝ているだけだ。暑さで、くたばっているんだろうか?。
とある店を覗いた。のび太君は、誰への土産か知らないが、シルバーの指輪を買った。「本当かどうか分からないが、自分のネクタイに通すんだよ」と言う。ま、いいか。ジャイアンも小物をいくつか購入。
かなりの距離を歩き引き返した。ホテルの前を通過し、今度は左側だ。更に道路を横断し、反対側の歩道を歩いた。日本の屋台と同じような店舗が軒を並べている。現地の通行人達が、足を止め食べ物を求めていた。道路沿いのため、必ずしも清潔とは言いがたいが、必死で生きているタイ人の姿は、皆、元気そうで感動した。僕たちの姿は、よれよれだったので、違和感なく町に溶け込んだようだ。1時間ちょっとだったが、フリーの散歩は楽しいものだった。
ホテルへ戻り、「さあ、僕たちも寝るか」と、セミダブルベッドに横たわった。ネズミ男君は、寝苦しそうに鼻提灯を膨らませていた。今のところ、いびきはない。いつ、ごう音が轟くやもしれぬが、その時はジャイアンも既に船をこいでいるだろうから、気にもならないだろう。
目覚めよく朝4時に起床。一番乗りだ。洗面を済ませたとき、いつものごとく、ネズミ男君が起床。早く寝たので、絶好調のようだ。び太君も起きた。早めに洗面を済ませ、フロントでチェックアウトだ。時は、4時50分を刻んでいた。5時に、迎えのバスが来る。ドラえもん君と夜泣き爺さんは既に待機中。
機への搭乗は午前8時10分。同行者達5名は10時過ぎの別便。台北、乗り換えの時、合流するようだ。日本へ着くのが一緒なら、我々も10時の機が良かったのだが、「オーマイ・ガッド」、申し込みの時、既に席がなかった。やむなしだ。
エアポートに到着した。空を眺めた。どんよりと曇った空は、我々、とっちゃん坊や達の帰国を悲しんでいるようだ。新顔の案内人さんに引率され、手続きに及んだ。いやああ、それにしてもタイのエアポートは広い。あらためて驚いた。魔のゲートも無事にクリアー。何事もなく免税店まで到達だ。ちょっと、時間があったので、免税店を覗くことにした。ここで、トム・ジンプソンのTシャツと、絹のスカーフを買った。
さあ、搭乗だ。「さらば、タイランドよ。もう会うこともないかもしれない」と、心がうずいた。数時間の長いフライトが始まった。例によって、行きも帰りも座る順序は一緒。とっちゃん坊や達はいつの間にか眠りに落ちた。
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