とっちゃん坊や5人衆の旅 (25 完)
2013年2月11日 日常
とっちゃん坊や達は定番の機内メニューを静かに消化し、ビデオを見たり、眠ったりしていていた。そうこうしている内に、台北へ到着だ。ここで乗り換えまで数時間、待たねばならない。これが苦痛だが仕方がない。いかにして時間をつぶすか?。「とりあえず、乗り場を確認し、あちこち、うろうろしようや」と言うことに。免税店の通路を端から端まで歩いた。途中、長いすが置かれていたので、そこで、夏服から冬服へ着替えだ。
買いたい物は何もなく、歩き疲れ、やむなく搭乗待合室で待機することに。まだ、待合室は閑散としていた。2時間くらい立った頃、5人組の同行者を乗せた便が到着したようだ。ぞくぞくと、待合室へやってくる。いた、いた。例の5人組が。ネズミ男君が「おーーーい、おおーーい」とおらび、手をあげると先方も気付いたようだ。「にこっ」と三人娘が笑顔を見せて、手を振り返した。
ここで、のび太君の登場だ。女性の扱いにたけた彼は、すかさず、彼らの所へ赴いた。彼女らの病状を確認。すっかり回復していた模様。「よかった。よかった」と、同情の意を述べ、携帯ナンバー等を聞いた由。反省会への参加を取り付けたようだ。さすが、リーダー、のび太君だ。
ようやく、搭乗が始まり、我々は席へ急いだ。なんと、今度の席は21番。前から2番目だ。20番の席は全部空席。それもそうだろう。キャビンクルーのお姉様がの座る席が、20番に面している。お見合いとなると、目のやり場にこまるからなああーー。席は搭乗する度に前列へと移動してきた。「これは良しや、悪しや?」。「わかんなーーーーい」である。
さあ、2時間ばかりで母国、日本へ着く。日本は、どんな顔で我々を迎えてくれるだろうか?。喜びと不安が交錯した。「そろそろかなあ」と、思ったとき、夜泣き爺さんが席を立った。トイレに立ったのだろう。帰ってくると、なんと、空いている20番の席へ座ろうとした。席の前には、背の高い日本人らしき、美しいキャビンクルーのお姉様が座っているのだ。冥土の土産に、話でもしたかったのだろうか?。すぐ、席へ戻された由。笑ったぜ。
機は無事に滑走路を滑った。到着だ。短期間だったとは言え、懐かしさが込み上げて来た。空を見た。空気が澄み、星空がきれいだった。とっちゃん坊や達は、せわしく出口を目指した。最後の関門、税関で書類を提出。僕の前はネズミ男君だった。「どこへ行ったのか?と、質問されたようだ。「タイです」と応え、無事に通過。僕の番だ。「前の人と一緒?」と聞かれた。「そうです。ご苦労様」と応え、にっこり笑った。なんなくパスだ。行った証拠に「サワディー・カップ」と言おうかと思ったが、さすがにそれは止めた。
要領のいい、ドラえもん君と夜泣き爺さんは、既に待合ロビーで待っていた。のび太君は、荷物預け入れのため、少々時間がかかったが、元気な顔で出てきた。他の5人の同行者達とは、会えずじまいだ。反省会で会えるから楽しみだ。
出発した時と同じように、シャトルバス、地下鉄、電車を乗り継いで故郷の駅へ無事に降り立った。時、既に午後10時。帰途に12時間以上を要したことになる。格安旅行は、スムーズにはいかないものだ。故郷の空を見た。何もなかったかのごとく、月が美しく輝いていた。ともあれ、無事に帰還したことに乾杯だ。
これで、ジャイアンの旅日記も終わる。多々、記憶違いや、間違いがあるだろう。また、写真も断りなく、いくつか掲載した。いつでも、削除可能につき言って欲しい。思えば、旅から帰って以来、毎日のように、この備忘録兼日記帳をしたためてきた。明日からはようやく安堵の日がやってくる。仕事をしなけりゃあー、まさにおまんまの食い上げだ。
最後に、楽しい旅を過ごしくれた、とっちゃん坊や達と、同行してくれた2人の男性、3人の女性に感謝の念を述べよう。リーダーの、のび太君ご苦労様。さらに、この旅の企画をしてくれた、ジャイアンの同郷とも言える、美人後輩に、「コップン・カップ」と言いたい。
「生きとし生ける者、いかでか旅を好まざらん」。次回の、とっちゃん坊や達の旅が楽しみだ。(完)
買いたい物は何もなく、歩き疲れ、やむなく搭乗待合室で待機することに。まだ、待合室は閑散としていた。2時間くらい立った頃、5人組の同行者を乗せた便が到着したようだ。ぞくぞくと、待合室へやってくる。いた、いた。例の5人組が。ネズミ男君が「おーーーい、おおーーい」とおらび、手をあげると先方も気付いたようだ。「にこっ」と三人娘が笑顔を見せて、手を振り返した。
ここで、のび太君の登場だ。女性の扱いにたけた彼は、すかさず、彼らの所へ赴いた。彼女らの病状を確認。すっかり回復していた模様。「よかった。よかった」と、同情の意を述べ、携帯ナンバー等を聞いた由。反省会への参加を取り付けたようだ。さすが、リーダー、のび太君だ。
ようやく、搭乗が始まり、我々は席へ急いだ。なんと、今度の席は21番。前から2番目だ。20番の席は全部空席。それもそうだろう。キャビンクルーのお姉様がの座る席が、20番に面している。お見合いとなると、目のやり場にこまるからなああーー。席は搭乗する度に前列へと移動してきた。「これは良しや、悪しや?」。「わかんなーーーーい」である。
さあ、2時間ばかりで母国、日本へ着く。日本は、どんな顔で我々を迎えてくれるだろうか?。喜びと不安が交錯した。「そろそろかなあ」と、思ったとき、夜泣き爺さんが席を立った。トイレに立ったのだろう。帰ってくると、なんと、空いている20番の席へ座ろうとした。席の前には、背の高い日本人らしき、美しいキャビンクルーのお姉様が座っているのだ。冥土の土産に、話でもしたかったのだろうか?。すぐ、席へ戻された由。笑ったぜ。
機は無事に滑走路を滑った。到着だ。短期間だったとは言え、懐かしさが込み上げて来た。空を見た。空気が澄み、星空がきれいだった。とっちゃん坊や達は、せわしく出口を目指した。最後の関門、税関で書類を提出。僕の前はネズミ男君だった。「どこへ行ったのか?と、質問されたようだ。「タイです」と応え、無事に通過。僕の番だ。「前の人と一緒?」と聞かれた。「そうです。ご苦労様」と応え、にっこり笑った。なんなくパスだ。行った証拠に「サワディー・カップ」と言おうかと思ったが、さすがにそれは止めた。
要領のいい、ドラえもん君と夜泣き爺さんは、既に待合ロビーで待っていた。のび太君は、荷物預け入れのため、少々時間がかかったが、元気な顔で出てきた。他の5人の同行者達とは、会えずじまいだ。反省会で会えるから楽しみだ。
出発した時と同じように、シャトルバス、地下鉄、電車を乗り継いで故郷の駅へ無事に降り立った。時、既に午後10時。帰途に12時間以上を要したことになる。格安旅行は、スムーズにはいかないものだ。故郷の空を見た。何もなかったかのごとく、月が美しく輝いていた。ともあれ、無事に帰還したことに乾杯だ。
これで、ジャイアンの旅日記も終わる。多々、記憶違いや、間違いがあるだろう。また、写真も断りなく、いくつか掲載した。いつでも、削除可能につき言って欲しい。思えば、旅から帰って以来、毎日のように、この備忘録兼日記帳をしたためてきた。明日からはようやく安堵の日がやってくる。仕事をしなけりゃあー、まさにおまんまの食い上げだ。
最後に、楽しい旅を過ごしくれた、とっちゃん坊や達と、同行してくれた2人の男性、3人の女性に感謝の念を述べよう。リーダーの、のび太君ご苦労様。さらに、この旅の企画をしてくれた、ジャイアンの同郷とも言える、美人後輩に、「コップン・カップ」と言いたい。
「生きとし生ける者、いかでか旅を好まざらん」。次回の、とっちゃん坊や達の旅が楽しみだ。(完)
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