旅立ちの朝はいつも緊張するものだ。嬉しさと不安が交互に心を支配する。折もよく、天気は上々。雲もなく高い空が僕を歓迎しているようだ。母への手土産を車に乗せ、高速道路を一路南へ走った。

月曜日だというのに、車が多い。人は一体どこへ向かっているのだろう?。あな不思議。先行車を見ると、大型トラックや貨物車や建設用車両が多い。アベノミクスの影響で、人、物、金が宙を舞っているかのようだ。

大型車両が前にいると、先が見えない。追い越し車線を走り、前に出るとまたもや大型車両が前にいる。「これじゃあ、いたちごっこだーーー。あばかんでーーー」と言うことで、あきらめて、のんびりと後ろからついて行くことにした。

高速を走りながら見る風景も久しぶりだ。青葉若葉の緑が目に優しい。「生きているんだ」という実感がわいてくる。パーキングエリアで一休憩。冷たい飲み物を買い、「何かないかな?」と、あたりを物色していると、宝くじ売り場に目が留まった。店内と、店舗の外の二カ所で販売していた。なぜ?わい?。疑問に思うとすぐ確かめる性分。店内の売り娘さんに聞いてみた。なんでも、店内での販売は、組の指定というか選択が出来ないが、店舗の外での販売は、組が選択できるとのこと。なるほどねえーーーー。

宝くじは組も大事ということか。当たるも八卦、当たらぬ八卦。未だかって、組にこだわったことはない。差し出されるままに10枚を購入。抽選日を確認することもなく、帰宅後、机の引き出しに、ポイと放り込んだ。幸いは忘れた頃にやってくる。楽しみは後に取っておき、まさかの美酒に預かりたいものよ。そういえば、ネズミ男君は買っていた宝くじを年末に一括、開封するそうだ。それも、面白い試みだ。ただ、開封前に死んじゃったら元の木阿弥だ。

再びエンジンをを始動した。ナビゲーターのお姉様が、優しい声で、「ETCカードが挿入されていません」と指摘する。「わかっていますたい。はい」と声をかけたいが、相手は機械の体を持った女性。999メーテルの女王様みたいだ。

くだらない話を書いている場合ではない。高速を降りると、数分で母が入所している介護施設に着く。母と会い、土産を渡し、それから予約したホテルへ向かうことになる。今年初めての母との対面である。緊張すること常のごとし。まずは、母の元気な姿を見ないことには、恩師の喜寿祝い、級友会に赴いても心が晴れないだろう。きっと、元気だと念じて、ひたすら車を走らせた。

おっと、6時に仕事仲間のポパイ君が迎えに来る。彼とは昨年、一献傾けて以来になる。彼がポパイ君、僕がジャイアン。共通点は何?。オリーブちゃんを巡っての恋敵、ブルートーではないので、仲良く飲めそうだ。まずは、小料理屋「梓」の暖簾をくぐろう。

おっと話が脱線してしまった。恩師の喜寿祝いと級友会の話は次編に譲ろう。





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