心の安寧。

2013年6月5日 日常
六月になったがとんと雨が降らない。全国的に降雨量が減少しているそうだ。梅雨入りは例年より早かったが、なにせ、梅雨前線が北上しない。太平洋側に押し下げられているとのこと。過去にもそんな時期があったらしいが、その時は六月末あたりから、大雨になったようだ。いやはや、最近の気象は全くおかしい。

おかしいと言えば、人間の心までおかしくなったように思える。日々の変動に心が追いついていかない。追いついていかないから心は焦る。心の回復を求めて、人は知らず、事件を起こすのだろう。まずは生きることの原点ともいえる「心の安寧」を如何にはかるか?。このことが一番大事なことのように思える。口で言うは易いが、心の領域に踏み込むことは難しい。

昨今は情報過多の時代。既に、そう言われて久しい。時々、情報の洪水におぼれそうになる。適当に取捨選択できれば良いのだが、身に振りかかる情報は、いつまでも記憶にとどまるから厄介だ。特に人間関係のしがらみは、心に不安を募らせる。その不安を払拭させるのも又、人間の心。人間の心は、善しにつけ悪しきにつけ行動となって表れる。不思議なるかな心。奇妙なるかな心。この心あって初めて山川草木あり。生きとし生ける物、すべてはこの心より生じ、この心に帰す。

先日、誰かが講演で話していた。人間も含めて動物はなぜ、うろうろと動き回るか?。一つは獲物を確保するため。もう一つは配偶者を探すため。そのとおりだ。同じ動物でも人間社会では、その二つが必ずしもうまくいっていない。所得の格差が是正されることもなく、配偶者探しも、困難を極めている。婚活という言葉もはやっているが、言葉だけが一人歩きし、現実的には実りも少ないようだ。 原因は社会の仕組みにあるのか?。一つの要因はそうかもしれない。又、心の不安がそうさせているのだろう。

植物たちはどうだろう。彼らは動き回ることができない。自然はすばらしい手段を彼らに与えた。植物は、おしべとめしべが一つの花にある。彼らは、よほどのことがない限り、一つの花のおしべとめしべは合体しないそうだ。合体できない構造になっているらしい。なぜか?。理由は簡単だ。外部の強い遺伝子を得んが為である。甘い蜜で昆虫を誘い、彼らが、おしべの花粉を他の花のめしべに受粉させる。かくして、強い子孫を残し、脈々と命が紡がれていくわけだ。まさに自然に即した生き方。

人間も他の動物たちや植物たちと同じように、食料を確保し、結婚をし、心の安寧を維持しながら生きていかねばならない。人間は考える葦である。心の安寧をはかる術は、心が自ずと知っている。すべての行動は心に帰すからだ。則天去私。人間も自然に即して、ひたすら生きよう。





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