人間力アップ。

2013年6月15日 日常
六月十五日、土曜日。曇り空。気温は25~30度で幾分か暑さは和らいだが、なにせ湿度が高い。むんむんする。そんな中、午前中、一仕事をかたづけた。午後から、のび太君と、「人間力アップ」をテーマとした講義を聴きに行った。講師は紫園来未(しおん くるみ)さんという女傑である。

彼女は社会や町を活性化するためのいろんな活動をしている。近々、さる新聞社の文化サークルで講座を開く事になっている。今日はその予行演習というか、講座のダイジェストを、我々に披露したわけだ。彼女はエッセイストでもあり、旅行家でもある。すでに世界一周旅行を二回成し遂げ、「イルカおばさん」という異名で本を出した。本の出版記念会に、のび太君と僕ジャイアンも招待された。僕達は映し出される美しい映像の数々を、口を「ポカーン」と開きながら眺めていたことを事を思い出す。

さて、婦義のテーマは「人間力アップ」だ。このテーマを見た時、のび太君も、僕ジャイアンも、「僕たちに今更、人間力アップなんて必要かなあーーー?」と、一瞬思った。なぜって、「これ以上人間力をアップしたら神様、仏様だぜ」と、うぬぼれていたからだ。

だが、しかし、ばっと、話を聞いてみると、基本的な常識の至らなさに、ただただ唖然とするばかり。人間力とは「人間としての総合的な魅力」という事らしいが、僕たちは部分的には魅力がありそうだが、総合的ではない。そもそも、総合的に魅力のある人間って、ざらにはいないだろう。だからこそ、少しでも、魅力満載の人間を目指して、基本的常識を養う必要があるわけだ。

来未(くるみ)さんが質問を投げかけた。「はあーーーい、皆さん、椅子の座り方、立ち方」をご存じですか?」と。「えええええーつ、そんなことにも基本があるの?」と、皆、思わず笑った。回答を聞いて、「いやああ、そうだったのか」と改めて知った。椅子は左側から椅子を引いて座り、立つ時も椅子を引いて左側から出るのが基本だそうだ。もちろんそうできない場合もあるが、基本はそうであるらしい。皆が一斉にそうすると、見栄えも良いし、きれいである。「なるほどねー」と、皆、感動。僕も以後はそうすることにしよう。

次の質問は箸の使い方だった。箸はまず左手で中央付近を持ち、右手を右に滑らせ、箸の下をくぐらせて、右手に持ち替える。そして使用する。箸を置く場合も同様。まず左手で箸の中央付近を持ち、今度は逆に右手で箸の下を滑らせ箸の上にいたり、箸の中央付近で右手で持ち、箸置きに収める。要するにこのような何気ない動作が美しく、きれいに見えるという訳だ。習慣的にそうする人は、やはり人間力が高いといえよう。いや、上品である。

箸のことで思い出したが、ネズミ男君は、話に夢中になると、箸を上下左右に振り回しながらしゃべる。あぶないったらありゃしない。僕、ジャイアンはいつも「おい、ねずみちゃんよ、箸を振り回しながら話すのはいかんよ」と、注意しているが、なかなか直らない。要するに箸の使い方の基本がなってないわけだ。今度、教えてやろうと思う。

他にも、いろんな話があった。たとえば、「どんな人が人間力が高いと思うか?。イイ男、イイ女の外見・内面から考えてみよう」。聴講者は思っていることを、めいめい述べた。多々ある。僕ジャイアンは、「相手の話をよく聞く人」とこたえておいた。出てきた答えは、ほとんど、僕が出来ていないことばかりだ。嘆かわしい。

他に興味深かった事は、「第一印象は2~6秒で決まる」ということ。僕は1秒と答えたが、これはあまり短すぎるか?。また、メラビアンの法則というものがあり、話し手が聞き手に与える影響は、視覚65%、聴覚38%、言語7%ということらしい。僕の回答は、視覚70%、聴覚20%、言語10%。当たらずと言えども遠からずか?。

まあ、こんな具合で1時間半という短い講義だったが、とても為になった。今日の講義を聴いて、僕の自尊心は、砂糖菓子が崩れるように、もろくも葬り去られた。のび太く君は、どうだったか分からない。いずれにせよ、二人とも、更なる人間力アップに邁進する必要がありそうだ。





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