今、やっと一仕事かたづけた。田んぼの真ん中に建っている一軒家で、一人仕事をするのは淋しいものだ。邪魔がなく仕事がはかどるのは幸いだが、時折、外のネオンでも眺めたいという衝動に駆られる。だが、しかし外は真っ暗。物音一つしない。見ないテレビをつけて音を出すのも性に合わない。寝るには早すぎる。てなわけで、この日記をしたためている。

そうそう、昨日、「小料理屋 梓」の、ひろこさんがドイツ旅行から帰ってきた。近々、店に顔を出そうと思っている。その心は?。ちゃっかりしたものよ。お土産をいただきに行くわけだ。

旅立つ前に餞別を渡そうと思ったが、「いらない、いらない」というので、僕、ジャイアンもネズミ男君もその言葉に甘えた。まあ、日頃、あしげく通っているからいいか?。土産は多分、定番のキーホルダーだろう。手頃な値段で、長く使うと思い出になる。おっと、あさましい根性をだすのは止めよう。何はなくとも、無事に帰還されたことが、最高のお土産だ。まだ見ぬ世界の話を聞くのも楽しみである。

話と言えば、先日、この店で、僕だけが知らなくて、のりちゃん先生を含め、周りの人達が、ほとんど知っていた、ジョーク話があった。ひろこさんが僕に尋ねた。「あのねえー、お月様とお日様と雷様が、一緒に旅館に泊まったんよ。朝になったら、お月様とお日様がいなかったんだって。女中さんに、雷さんが、彼らはどこへ行ったのかと聞くと、朝早く立たれましたよと、女中さんが言ったの。その後、雷さんはなんと言ったのでしょう?」

「雷さんが、何と言ったか?」。単細胞の僕に分かるはずもない。のりちゃん先生が、僕に「あんた、これ分からないの?」と、追い打ちをかける、僕が降参すると、ひろこさんが、「雷さんはねえーー、月日がたつのは早いのうと言ったんだって」と、満面笑顔で言う。あまりにもくだらなすぎて、僕は笑った事よ。

ひろこさんが更に言う。「実はねえー、まだ続きがあるの」と。「それは何?」と僕が聞くと、「今度は女中さんが雷さんに聞いたの。雷さんはいつ立ちますかって。さて雷さんは何と答えたでしょう?」。

僕は答える気にもなれなかったが、実は全く分からなかった。ひろこさんは勝ち誇ったように笑みを見せ、「雷さんはねえーー、わしは夕立にしようって、言ったのよ」という。

僕は、「なるほどねえーーー」と言い、焼酎を一気にのどへ流し込んだ。くだらないが、確かに面白い。近々、ネズミ男君と「梓」へ行くことになっているので。彼にも話してやろう。彼はなんと答えるか楽しみだ。既に、僕には彼が答える言葉が分かっている。彼はきっと、「わかんなあーーい」と言うだろう。

そもそも、僕ジャイアンもネズミ男君も能天気で単細胞。深く考えることをしない。ましてや、だじゃれやジョークなど、僕らには通用しないのだ。要するにそういうことを考えるセンスがないわけだ。答えを聞いても、しばらくしてから、「あっははっはあーーー」と笑い出す始末。真に始末に負えないぜ。

さあ、午後11時近くになった。寝るには丁度良い時間か?。

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