オニユリの花が咲いた。
今朝、植物たちに、ご飯をあげようと庭に出ると、大輪の百合の花が咲いていた。名前はよく知らない。多分、オニユリというのだろう。

即、辞典でオニユリを調べてみた。「山野に自生するユリの一種。夏、暗紫色の斑点をもつ径約10㎝の橙色の花を下向きに咲く。鱗茎は食用。花は観賞用」とある。

間違いない。確かにオニユリだ。なぜ「オニ」というのか分からない。鬼のように不気味な姿を呈しているからなのか?。斑点があるから、いかにもグロテスクだ。おまけに下向きに咲いている。思わず思った事よ。「暗い過去を背負っているから、顔を見せられないのか?」って。これは考えすぎか?。

そうそう、思えば、我が家のばあさんが、めっぽう、花が好きだった。天気の良い時は毎日のように花の世話をしていた。オニユリも、ばあさんの産物だろう。僕はよく言われたものだ。「今日は花に水をやったかい」って。当時は、「うるさいなあーーー」と思っていたが、今では、花の世話は僕の役目だ。

「オニ」は嫌いだが、ユリは好きである。なんでも60種はあるそうだ。僕が思いつくのは、オニユリとテッポウユリくらいだ。

テッポウユリねーーーー。これは可憐できれいだ。スナックへ行くと「ユリちゃん」という名前のカウンターレディーが多い。皆まさに、テッポウユリを彷彿とさせる人達ばかりだ。それぞれに、かわいいが、なにせ元気が良い。元気が一番だぜ。「はい、おかわり」と、何度も空になったグラスが差し出される。我らのみ飲んで、彼女らに注がないわけにもいかない。

ネズミ男君には彼女たちのその元気が、「気の強い人」に思えるらしい。今時、幽霊みたいな、冷たい、ひんやりした、おしとやかな女性なんているはずもない。僕がそう言うけど、ネズミ男君は聞く耳をもたない。気長に幽霊みたいな女性が登場するのを待つしか、手立てはなさそうだ。

まあ、それは良いとして、オニユリの花をデジカメに収めた。いやああ、気持ち悪いが見事な花だ。背丈は1メートル以上になっている。花が下を向いているので、僕はかがみ込んで写真に収めた。

オニユリも自然に任せて、自分の生を精一杯、輝かせている。僕は、自分の生を輝かせているんだろうか?。のんべんだらりーと安易に流されて生きている僕の姿が見える。だが、しかし、ばっと、そういう事に気が付くだけでも、まだましか。反省する余地がある。

まずは、灼熱の地獄と闘い、見事打ち勝って、前を向いて歩こう。


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